工務店副社長が教える!外壁材の種類とメリットデメリット

外壁材は、家の外見を決めるとっても重要なもの。そして、種類もあって分かりにくいもの。種類とそれぞれのメリットとデメリットを分かりやすくお話します。

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こんにちは。長野県茅野市の工務店「エルハウス」です✨
今回は家の顔とも言える、外壁材のことについてお話しします。

外壁材は、家の外見を決めるとっても重要なもの。
そして、種類もあって分かりにくいもの。
出来るだけ分かりやすく、種類とそれぞれのメリットとデメリットをお話します。

外壁は家にとっての顔

突然ですが「家の顔は?」と聞かれたら、何が思い浮かびますか?

形(デザイン)が、一番目に浮かび上がるのではないでしょうか?
これは、顔で言ったら輪郭と目や鼻、口、髪型。
女性であれば、そこにお化粧をしてさらに磨きをかけますね。

家も形を整えて、窓のデザイン、位置を整え。さて、お化粧。
そうです、外装(外壁材)がお化粧にあたりますね。

色、素材など、使用する材料で、随分と違った雰囲気の家が出来上がります。

外壁材には何があるの?

家の顔を決める大事な外壁材ですが、おおよそ6種類あります。

・窯業系サイディング
・金属サイディング
・ALC
・タイル
・塗り壁(セメントモルタル・土)
・羽目板(無垢板張り)

それでは、順番にそれぞれを見ていきましょう。

窯業系サイディング

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国内の住宅、ほぼ7割以上の家がこれを使用しています。
セメントに、無機物や繊維を混ぜて、板状に成型します。
そして、工場でタイルや石積み風のデザインに加工します。

窯業系サイディングのメリット

そういった作り方ですので、様々なデザインを作れるのが、窯業系サイディングの最大のメリットでしょう。洋風、和風、モダン、シンプルとバリエーションが豊富です。

最近は、立体的に見せる為に3種類くらいの塗装を施すなど、さらにリアル感が増していますね。

木質風の家にしたいけど、耐候性も優先したという方にはオススメです。

窯業系サイディングのデメリット

デメリットは色褪せと、『目地』と呼ばれる隙間部分のコーキングが劣化することと。
(コーキングと言うと、木工用ボンドみたいなものというとイメージしやすいでしょうか。サイディングの張り合わせの部分を埋めます)

ですので、20年前後で塗り替えが必要ですが、最近はマイクロガードや光触媒(無機質塗料)で、30年位塗り替え不要という、売り文句のメーカーも出てきました。

金属サイディング

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金属サイディングは、鉄やアルミニウムなどの板材に、発泡系樹脂断熱材を、補強材として成形したものです。

一般的に使われるものとしては、ガルバリウム鋼鈑が多いですね。

ガルバリウムのメリット

ガルバリウム鋼板のメリットは、軽量の為、地震時に優位ということがあります。

そして、シンプルでスタイリッシュな外観にするなら、ガルバリウムがオススメです。
「なぜ??」凹凸感があるからです。

ガルバリウムも塗装により持ちが違いますが、フッ素焼付加工したものは非常に耐久性があり、持ちが良いです。

メーカーはおおよそ、15年は問題ないとか言いますが、実際は20年位は平気ですよ。
フッ素焼付加工のガルバリウムは、本当に耐久性がありますね。

ガルバリウムのデメリット

デメリットは外部からの刺激に弱いということです。
金属ですから凹みます。泣

あと、窯業系に比べると、約物という材料を多投するため、コスパは悪いです。
その分、コーキングの箇所は減ることがメリットです。

タイル

粘土や石材を細かく砕き、焼き固めることでつくる外壁材です。
マンションなどで多く見かけます。

タイルのメリット

タイルのメリットはズバリ高級感。
高級感を出したければタイルを使えば良いです。

タイルの種類も様々、選ぶ物で、モダン、南欧系、アメリカンなど様々な演出がしやすい素材です。

一昔前は、寒冷地ではタイル割れ、剥がれなどで懸念されましたが、近年は耐候性や耐久性に優れている商品がありますので、あまり気にしなくても大丈夫ですね。

タイルのデメリット

タイルのデメリットは、メリットでもありますが、高級、つまり高価であることです。
高価な分、塗替えなどは心配いらずです。

とはいえども、窓周りや、クラック防止のための誘発目地など、コーキングを使用する箇所もあるので、コーキング部分の劣化はあります。

塗り壁

左官職人のコテさばきや刷毛の使い方で、自然な風合いが出せます。
継ぎ目がない、と言ってしまっても良いです。

ですが現場施工なので、仕上がり具合は、職人の熟練度次第です。
ですが、家の雰囲気を温かみのある、柔らかい雰囲気を出すには「塗り壁しかない」と言っても過言ではないです。

最近一番多いのは、自然素材の漆喰壁でしょうか。
塗装を玉吹きして、ローラーで抑えるなどスタッコ調(南欧風)も流行りました。

塗り壁のデメリット

塗り壁のデメリットは、まず汚れが付きやすいです。
表面が凹凸で滑らかではないため、汚れが付着しやすいんですね。

あと、左官、モルタル下地などではクラック(ひび割れ)も発生しやすいです。
当然、塗り替えメンテも必要です。

羽目板(無垢板張り)

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板張りの外観は、別荘など思いださせますが、最近では街中でも見かけます。
木の質感が独特な個性的な家を演出します。

比較的水に強いスギやヒノキを使い、防腐材の塗装をします。

木の経年変化により、味わいと風格が出て楽しめます。

羽目板(無垢板張り)のデメリット

デメリットとしましては、塗装の持ちは短命ですから、定期的に塗装を塗るメンテが必要です。
ですから自分で塗り替えるというのがオススメです。

木の割れ、ヒビなど細かいことを気にされる方にはオススメしません。
木とは、そういった物です。

ALCについて

ALCについては、最近は皆無といっても過言ではないほど使われなくなりました。

ALCのメリットは、断熱性だけで、上記のもの全てのデメリットを備えているから、使われなくなったのでしょう。笑

それぞれのメリットデメリットを理解して選ぶ

最後に「どの外壁材がいいの?」と疑問が残りますが。
結論は、メリットデメリットを理解して、最後は「ご自身の好み」で選ぶという事になります。

決して、「ノーメンテナンスですから」という甘い言葉に騙されないでください。
家を50年もたせたいなら、どの外壁でも絶対にメンテナンスは必要です。

「それなら、一番安いものをコスパで選ぶのが良いかな・・・」
いえいえ、あまり低コストの物は、それなり・・・ということも忘れないで。

外壁材は家の雰囲気が大きく変わりますし、価格、耐久性なども差があり、非常に難しいところです。

外壁材で悩んでいる方は、お気軽にエルハウスまでご連絡下さい。
現場監督歴20年、834棟の実績の副社長が、外壁材の悩みに答えます。

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