セキュリティデザインを楽しむ-2   ■巣の構造

住宅においても防犯は、防雨防風同様、必須の条件となりつつあります。防犯は犯人との「知恵比べ」。積極的に防犯を受け止め、楽しみながら家づくりに生かしていきましょう。

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■ 巣の構造
 今日は、生物の住処である、「巣」のセキュリティについて考えてみます。
 住まいの原点ともいうべき生物の巣は、実はセキュリティを第一につくられています。外敵から身を守ることは生存の前提だからです。動物学者によると動物の巣の構造は「vistaとshelter」という対概念が基本といいます。vistaとは巣から外への視界が開かれていることであり、近づく敵への速やかな対応のために大切です。shelterとは避難所としての安全性であり、堅固な防御、周囲への同化などが施されます。「外から内は目立たず、内から外はよく見える」ことが巣の原点なのです。
 この点を人間世界に当てはめると、まず求められるのは「住み手の在不在は敵に見せずに、敵の存在・情報を知る」こととなります。さらに敵の接近に気づいていることを敵に示せば、犯罪を未然に止める抑止効果となります。2つ目は、それでも迫ってくる敵に対して「内側を強固に守り、中にいれない」ことであり、文字通りの防御を意味します。防犯は、情報戦・頭脳戦ではじまり、そこで終わらない場合は、実戦・肉弾戦へと移行していくわけです。(つづく)

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東京の建築家です。「人間の内面と呼応する建築空間」をテーマに、設計活動を行っています。住宅においては、建主の夢や希望を出発点に、住み手の内面が豊かに育まれるよう…

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