中古マンションを買ってリノベーション。設計担当者とリノベ経験者に聞く、理想から具体化の方法

中古マンションを購入してリノベーションをしようと決めたとき、いろいろイメージが膨らみすぎて、どうしたらいいかわからなくなってしまうことも。

そこでリノベの設計担当からは打ち合わせ前の準備について。さらに理想を実現するための方法を、ご自分の思いを実現した経験者にお話を聞いてみました。

まずは打ち合わせ前に、好きなイメージの参考資料を集める

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打ち合わせは具体的な写真や画像があるとスムーズに希望が伝えられます。
打ち合わせは具体的な写真や画像があるとスムーズに希望が伝えられます。

「住まいのリノベーションなんて初めてだから、どうしていいかわからない」「自分のセンスに自信がないけれど、それでもいいのか」と迷ったり、心配される方もいるかもしれません。でも、実はそういう方は多いそう。頭の中ではイメージできていても、なかなか具体的に言葉にするのは難しい。

そういう場合は、リノベーションの打ち合わせを進める前に、気になる、テイストが好きだと思われるようなインテリア写真や画像を用意されるといいようです。そう、美容院に行く前に、なりたいヘアスタイルの候補を美容師に見せるようなイメージです、とは設計担当からのアドバイス。

ある程度の数の写真や画像を集めると、本当に自分が好きなテイストの画像が多く集まってきます。そうすると、それを設計担当に見せることで、だいたいのこういったテイストが好きなんだろうと相手が想像できる状態で、設計の打ち合わせをスタートできます。

これなら、設計担当のこだわりや意見を押しつけられる心配が少なくなり、また、言葉では伝わりにくいことが写真や画像といったビジュアルで伝えることができるので、自分のこだわりを一生懸命に言葉で表現しなくてもよくなります。

経験者であるAさんご夫妻も、次のようにお話しされています。

「言葉でうまく伝えられないことも写真でくみ取ってもらえたので、いっぱい好きな写真を二人で見て集めておくといいですね。私たちもそれを予めやっておいてよかったと思っています。写真をいっぱい集めて、これがいい、これが嫌だという写真があるといい。嫌の方も集めるといいですね(笑)」

また、「こだわる」にこだわりすぎると、お金がかかってしまうと心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、こだわる=贅沢ではありません。

お金をかけすぎてしまうのではなく、まず住まいに使っていい予算を考えます。そして、「予算の中で優先順位をつけて最大限自分たちの理想に近づけること」にこだわってリノベーションの費用を考えるといいでしょう。

経験者が語る、こだわりを具体化する方法<1>

希望項目のリストアップを事前に

経験者Bさんに伺った理想を現実化する方法は、どうしたいかをリスト化しておくことでした。

どういう住まいにしたいかをたくさん書き出して、自分の思いを実現しました。

「とにかく自分の思う理想やイメージを書き出しました。部屋のイメージからコンセプトみたいなもの、さらに収納はたくさんほしいとか、バルコニーからの眺めがいいのが希望とか。またこんなところに棚がほしいなどの細かなことでも全部書き出しておきました。それを事前にリストアップすることで、自分のほしい住まいの形がなんとなく見えてきます。それは物件を探す時も、住まいの空間のリノベーションにも適応できます。最初は全部盛り込んでも、予算があるので当然全部は叶わない。そこでどれを落としていくかという引き算をすることになります。そういうことを設計担当の方と打ち合わせしながら、少しずつ具体的にしていくというプロセスが大事。これをずっとやってくことで、自分の大事にしているものが見えてくるし、後悔しないリノベーションができると思います。」

経験者が語る、こだわりを具体化する方法<2>

自分たちでこだわりポイントの優先順位づけを

無垢材にこだわったフローリング。時間がたつほどに味わいが出てくる点が魅力です。

こだわりを追求していくと、予算を超えてしまう。これはよく起こるケース。そこをどう折り合いをつけるかを自分たちで判断するのが大事とBさんご夫婦。

「絶対に自分たちが想定していた予算を超えるので、そこをどう削るかを考えることが大事です。我が家ではまず、フローリングは絶対に無垢材で、壁は漆喰にするというのが前提でした。逆に、トイレは最初タンクレスが希望だったけれど高かったので、リーズナブルなものを選びました。それから、お風呂の床も水はけの良いものにしたかったけれど高かったので、“こまめに掃除すればいい”と割り切って、普通のものにしました。細かいところも自分たちで決めた方が、後々後悔はないかと思います。多分、お任せでもいろいろ提案してくれると思いますけど、決められるところは自分たちで。せっかくお金をかけてリノベするのだから、自分たちでも細かく決めた方が良いですね」

さらにCさんも見極めが大事と話してくださいました。

必要なものを見極めて、しっかりジャッジした結果、スッキリした空間が完成しました。

「当初はネットのインテリアや内装の写真を設計担当の方に送って、こういうのがいいと思いつくレベルでお話ししていたんですけど、結局はいらないかなと。かなり削りました。それでも残った分だけで、良かったなと思っています。必要なものの見極めですね。それから、打ち合わせが始まったら自分たちでジャッジできるように、夫婦で話し合う時間を設ける。そうすれば、打ち合わせがスムーズになると思います。」

経験者の方たちはみなさん、ご自分のイメージや思いを、しっかりリストアップ。そうして予算や状況を見ながら引き算していき、理想を現実化させていかれた様子。ご夫婦での話し合いの時間もたくさん作って、家族で前向きに進められたことが結果的に満足度の高いリノベが実現できた理由のようですね。

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