吹き抜けを塞ぐ・部屋に変更するリフォームは可能?費用・実例・注意点
リビングや玄関の「吹き抜け」は、開放感があっておしゃれに見えるのが魅力。でも、実際に暮らしてみると、エアコンが効きにくかったり、部屋数や収納スペースが足りなかったりと不便なこともありますよね。そんな吹き抜けを塞ぐ・潰すような工事や、ロフト・納戸などの新たなスペースを作るリフォームは、可能なのでしょうか?費用の問題や注意点、リフォーム実例なども含めて、詳しくご説明します。
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吹き抜けを、部屋や納戸にリフォームできる?
吹き抜けに対して不満に感じることが多いのは、エアコン効率の悪さ。
また「音が筒抜けになるのが気になる」「掃除が大変」という悩みがある方も、きっと多いはず。
あるいは「子供部屋が欲しい」「自分の書斎が欲しい」「収納スペースを増やしたい」などの理由で、吹き抜けのリフォームを考える方もいらっしゃるでしょう。
ただ、何もない空間に後から床を貼ることはできるのか、収納を増やせるのか、と疑問に思われるかもしれませんね。
結論から言うと、吹き抜けの部分を塞いで床を作ったり、部屋や納戸に変更したりするリフォームは可能です。
ただし、居室として使うのか、ロフト(屋根裏収納)として使うのかによって、確認申請の有無や費用の相場は変わります。
続いては、その具体的な点について見ていきましょう。
吹き抜けを部屋に変更する時は、確認申請が必要?
吹き抜けを部屋に作り替えると、床面積が増えて増築(増床)扱いされるため、条件によっては確認申請が必要になります。
必ず申請しなければならないのは、防火地域や準防火地域に住んでいる方です。
また、それ以外の地域でも、床面積が10㎡を超える増築の場合は確認申請が必要です。
ただし、どのケースでも最初に注意すべきなのは、建物の容積率。
敷地面積に対して、延べ床面積の占める割合が決められた上限を超えてしまう場合は、それ以上増築をすることはできません。
細かい計算や確認申請の手続きは難しいので、建築士が在籍しているリフォーム業者にお願いすると確実です。
ロフトなら、”増築扱い”にはならない?
小さな部屋や収納スペースを追加したいだけであれば、ロフト(屋根裏収納)でも十分かもしれません。
建築基準法において「ロフト(屋根裏収納)」と見なされるのは、原則として、天井高が1.4m以下で、ロフトが存する階の床面積の2分の1未満に収まる大きさです。
この他にも細かい基準がありますが、それら全てを満たしていれば、床面積や階として計算されないため、固定資産税が増加せず、確認申請の対象にもならない可能性があります。
ただし、ロフトや屋根裏収納の基準・定義は自治体によっても異なりますので、念のために自治体の窓口や、地元のルールに詳しい業者に確認してみましょう。
また、吹き抜けの高さによっては、使いやすいサイズのロフトを作れないこともあるでしょう。
その点も含めて、まずは業者に現地調査をしてもらった上で相談するのが確実です。
吹き抜けを部屋に変更/ロフト新設するリフォームの費用相場
吹き抜けをどんなスペースにリフォームするかによって、費用にもかなりの違いが生まれます。
基本的には、予算50万円以上を見込んでおくとよいですが、工事の内容ごとの大まかな相場について、解説しておきましょう。
床材を敷き、吹き抜けを塞ぐだけの工事
居室として仕切らず、床材を敷くだけの場合にかかる費用は、15~60万円くらいです。
大人が広々と使える個室にはならないため、ごく狭いロフトなどにしか活用できませんが、比較的工事に手間がかからず、費用も安く済みます。
「エアコン効率を上げたい」「音の反響を防ぎたい」など、吹き抜けを塞ぐことを一番の目的にする場合にも最適です。
活用しやすい部屋・ロフト(屋根裏収納)・納戸にする工事
壁やドアなどで仕切った部屋や、収納力の高いロフト・納戸などにする場合は、工事の内容によって費用にも差が出るため、相場も50~550万円と幅広い価格帯になります。
施工面積や、内装をどの程度こだわるか、電気工事も実施するか、さらに耐震補強がどの程度必要かといった点で、料金が変わってきます。
予算はもちろん、仕上がりにも納得できるよう、最初に具体的な要望を業者にしっかり伝えることが肝心です。
吹き抜けを部屋や納戸に増築・リフォームした実例
緻密に計算されたリフォームなら、吹き抜けがあったことを感じさせないほど自然な仕上がりになります。
また吹き抜けを塞がずに、上手に有効活用できる工事の仕方もありますよ。
参考までに、当サービス『リショップナビ』に加盟している施工業者が、吹き抜けをリフォームした実例をご紹介しましょう。
使い勝手がイマイチだった吹き抜けも、リフォームの仕方によっては快適な空間に生まれ変わります。
費用などが不安な方は、予算の範囲内でどのような施工ができるのか、まずはリフォーム会社と相談してみましょう。
ご家族皆が使いやすい、素敵なスペースにリフォームできるといいですね!
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