畳の新調にかかる料金や適した時期は？裏返しや表替えとの違いも解説

畳の新調とは

い草の香りや独特の質感が楽しめる畳の部屋で過ごすと、なんだかほっとしますよね。その畳も、年数が経つと劣化してくるため、メンテナンスや張替えが必要になります。

畳は、畳表・畳縁・畳床の3つから構成されています。このすべてを新しくすることが「新調」。この記事では、気になる畳の新調の価格相場や、張替えの種類について解説していきます。

畳の傷みや汚れが気になる方は、この記事を参考に畳の新調を検討してみてくださいね。

裏返しと表替えとの違い

畳の張替えは大きく分けて「新調」、「裏返し」、「表替え」の3種類。「新調」が畳の構成要素すべてを新しくするのに対し、「裏返し」と「表替え」は畳の一部を新しい状態することが特徴です。ここでは「裏返し」と「表替え」の特徴を紹介します。

畳の裏返しとは

畳の「裏返し」とは、畳の芯の部分である畳床から、表面の畳表を剥がし、裏返して傷んでいない部分を表にする方法。使用開始から3年以内の、新しい畳の場合によく利用される張替え方法です。畳表を裏返して使用するだけで、再び畳をきれいな状態で使うことができますよ。

「裏返し」では、畳床と畳表は交換せず同じものを使用しますが、傷んだ畳縁は交換が必要な場合もあります。

畳の表替えとは

「表替え」とは、表面の畳表のみを新しいものに交換する方法。使用開始から4年～6年以上経った畳によく使用される方法です。

表面を新品に交換するため、い草の香りや畳の触り心地を再び楽しめるようになります。しかし、「表替え」は畳表のみの交換になるので、畳床の傷みが原因のへこみや踏み心地の悪さは改善することができません。

畳の表面の汚れや傷み以外にも気になることがある場合は、新たに畳を新調するのがおすすめです。

畳の新調にかかる料金

畳を新調する場合の価格相場は、1畳7,500円～20,000円程度。畳の種類や品質によって、料金に幅があります。畳は、クッション性の高いものや、防ダニ・防カビ加工がされているものなど、機能面の種類も豊富。重視したい機能をよく考慮して、新調する畳を選んでくださいね。

また、畳は部屋の換気をしたり、掃除をしたりして丁寧に扱えば、数十年使うことができます。こまめに手入れをして、畳を長持ちさせましょう。

畳の裏返しと表替えにかかる料金

畳の「裏返し」と「表替え」は、畳の一部のみを交換するため、「新調」よりも安価で済ませることができます。

畳を裏返して取り付けなおす「裏返し」の価格相場は、1畳3,500円～6,000円ほど。「表替え」の場合は畳表を新品に交換するため、価格相場は1畳4,000円～9,000円ほどです。

なお、「裏返し」で畳縁を交換する場合は、別途1畳3,000円前後かかる場合があります。

畳の新調に適した時期

畳を新調する時期は、使用開始から約15年ほど経った頃が目安。ただし、畳の傷み具合によっては、それほど年数が経っていなくても新調をした方がよい場合もあります。

また、裏返しは使用開始から約3～5年、表替えは約6～8年を実施時期の目安と考えるとよいでしょう。

畳の張替えは自分でできる？

自分で畳を張り替えると失敗して、畳をだめにしてしまう場合があります。畳の「裏返し」や「表替え」を行うには技術が必要なので、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

ちょっとした畳のほつれや畳縁の補強であれば、市販の補強テープや修繕キットを使って自分で修理することが可能ですよ。軽度な傷みを自分で修理したいという方は、ホームセンターやインターネット通販などで修理グッズを探してみてくださいね。

傷んだ畳を新調して和室を快適に！

傷みや汚れ、手触りの悪さが気になってきた畳も、新調することで再び畳本来の質感や香りを楽しむことができるようになります。傷み具合や使用年数によっては、新調しなくても、裏返しや表替えで新品と同じような状態に戻すことも可能ですよ。

使用開始から年数が経ち、畳の踏み心地や傷みが気になってきたら、新調の時期かもしれません。気になる方は思い切って畳を新調して、和室をさらに過ごしやすい空間にしましょう！

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