お風呂の節約!<追い焚きvs足し湯vs入れ替え>一番安いのはどの方法?

皆さんはお風呂のお湯を有効活用していますか?今回は前日のお風呂のお湯を、入れ替え・追い炊き・足し湯の方法でどれが最も節約出来るのか検証してみました。入れ替え・追い焚き・たし湯を行う際にかかる、それぞれのガス代・水道代の計算の仕方について、一緒に確認していきたいと思います。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 115972
  • 118
  • いいね
  • クリップ

この記事のあらすじ

⇛入れ替え・追い焚き・足し湯を行う際にかかる、それぞれのガス代・水道代の計算の仕方について確認

⇛風呂の入り方、さらに都市ガスかプロパンガスかで大きく変動する。更なる節約には、ガス会社を切り替える方法も!

⇛供給されるガス・水道の単価をこまめにチェックし、家族やライフスタイル、季節に合わせ最適な入浴の仕方を選択しよう

翌日のお風呂は入れ替える派?追い焚き派?足し湯派?

前日に入ったお風呂のお湯は、翌日どのようにしていますか?

毎日欠かさず「入れ替え」ている方もいれば、
2日程度は残り湯を活用して「追い焚き」する方、
半分位残して「たし湯」を行う方もいますよね。

衛生面を大切にするか、
エコを重視するかによって、
浴槽の残り湯を再利用するかどうかが
変わってくると思います。
実際、お風呂に溜めたお湯は2日に一度入れ替えるという方は多いようです。

ところで、本当に節約に比重を置きたい場合、
入れ替え・追い焚き・足し湯、どの方法が最も効果的なのでしょうか。

気になるのはガス代・水道代

お風呂のお湯の節約について考えたいとき、気になるのはガス代・水道代ですね。
実のところ、ガス代や水道代は、地域や各家庭の使用量・契約内容などによって異なる上に、給湯器の機種によって熱効率も違うため、すべての家のお風呂の節約方法が同じとは言えません。

そこで、入れ替え・追い焚き・足し湯を行う際にかかる、それぞれのガス代・水道代の計算の仕方について、一緒に確認していきたいと思います。

今回は、
上下水道代=1Lあたり0.2円の地域で、

【都市ガスの場合】

ガスの単位料金=150円/㎥
ガス燃焼量=10,000kcal/㎥

【プロパンガスの場合】

ガスの単位料金=523円/㎥
ガス燃焼量=24,000kcal/㎥


なお、
浴槽に溜めるお湯の量=200L、
水道水の温度=17℃、
浴槽内の残り湯の水温=15℃、
最終的に浴槽内に張るお湯の水温=40℃
とします。

また、一般的に給湯器の熱効率は、
新しくお湯を沸かすときと追い焚きをする時とで異なります。

(※熱効率とは:

給湯の際に消費される熱エネルギーが、実際にお風呂のお湯を温める熱として変換される割合のこと。
熱効率の数値が高い方が、エネルギー1㎥あたりの燃費が良い=ガス代が安くなります。)
ここでは、
新規で給湯する場合の熱効率=80%、
追い焚きする場合の熱効率=75%
として計算していきます。

それでは、さっそく比べていきましょう。

お風呂の節約効果【早見表】

詳細な計算はこのあと説明しますが、
風呂の入り方一つでここまでガス代が変わってきます。
さらに都市ガス・プロパンガスでも大きくガス代が変わります。

都市ガスの場合、
1㎥の使用量当たりの単価が150円程度と安いですが、
熱量は10,000kcal程度です。

一方、プロパンガスの場合は
1㎥の使用量単価が523円(全国平均)と高いですが、
熱量は24,000kcalとなっています。

プロパンガスの熱量が高いということは
どういうことかと言うと、
お湯を沸かす力が強いので短い時間で湧きます。
ただし、ガスの単価が高いので、
ガス代も高く付いてしまうのです。

※プロパンガス料金を安くしたい!※

この記事でも扱うように、
ガス料金を節約するためには、
お風呂での節約を心がけることが大切です。
ただ、もっとガス代を節約するために、
ガス会社を切り替えるという方法があります。

プロパンガスは会社によってガス料金が異なるので、
現在のガス料金が高いと感じている方は、
ガス会社の切り替えを検討してもいいかもしれません。

ちなみにガス会社を変えることで
どのくらい安くなるかというと…

全国平均のガス単価523円から
380円になったとすると、
上記のように都市ガスと同じくらいの
ガス代に抑えることが可能になります。

弊社が運営するエネピというサービスでは、
ガス会社の無料一括見積もりを行っています。
複数のガス会社から料金を比較検討することで、
より安く・より信頼できるガス会社を
見つけることができます。

<Round1>追い焚きVS入れ替え

まずは、追い焚きをした場合と、入れ替えを行った場合のガス代と水道代を計算・比較してみます。

【追い焚きの場合】
追い焚きについては、残り湯を沸かすだけのため、
水道代はかかりません。
ガス代のみを計算すればOKです。
浴槽内には、水温15℃の残り湯が200Lあります。
また、追い焚きをするときの熱効率は75%です。
これを40℃まで沸かしたときのガス代は、

【都市ガス】
・残り湯200L × (40℃ − 15℃) ÷ (10,000kcal × 熱効率75%) × ガス単位料金150円 = 100円

【プロパンガス】
・残り湯200L × (40℃ − 15℃) ÷ (24,000kcal × 熱効率75%) × ガス単位料金523円 = 145.28円

と計算することができます。

【入れ替えの場合】

お湯を入れ替える場合も、ガス代の計算方法はほぼ同様です。
浴槽内にお湯は残っていませんから、水道から出る水を200L沸かさなくてはいけません。

水道水の水温は17℃、新規でお湯を沸かすときの熱効率は80%です。
これを200L、40℃まで沸かしたときのガス代は、

【都市ガスの場合】
・水200L ×(40 − 17℃) ÷ (10,000kcal × 熱効率80%) × ガス単位料金150円 = 86.25円

【プロパンガスの場合】
・水200L ×(40 − 17℃) ÷ (24,000kcal × 熱効率80%) × ガス単位料金523円 = 125.30円

さらに、200L分の上下水道代もかかります。
今回は水道代が1Lあたり0.2円の地域なので、

・0.2円 × 200L = 40円

お湯を入れ替えたときにかかったコストは、

【都市ガス】
・ガス代 86.25円 + 水道代 40円 = 126.25円

【プロパンガス】
・ガス代 125.30円 + 水道代 40円 =165.3円

ということが分かります。

Winner 追い焚き

追い焚きを1回行った時のガス代は100円(水道代は不要)、お湯を入れ替えたときのガス代と水道代は126.25円でした。

ガス代だけで言えば、浴槽内のお湯よりも水道水が2℃温かく、給湯時の熱効率が5%高い分、
入れ替えたときの方がお得でしたが、200L分の水道代もプラスされることを考えると、追い焚きの方が安く済みますね。

ちなみに、2日に一度お湯を入れ替えながら追い焚きを行った場合と、毎日入れ替えた場合とでは、1ヶ月あたりのガス・水道代はどの位になるのでしょうか。

【追い焚きをしながら、2日に一度お湯を替える場合】
【都市ガス】
・追い焚き 100円 × 15日 + 入れ替え 126.25円 × 15日 = 約3,394円/月

【プロパンガス】
・追い焚き 145.28円 × 15日 + 入れ替え 125.30円 × 15日 = 約4,059円/月

【毎日お湯を入れ替える場合】

【都市ガス】
・入れ替え 126.25円 × 30日 = 3,787.5円/月

【プロパンガス】
・入れ替え 165.30円 × 30日 = 4,959円/月

1ヶ月間の水温が一定だったと仮定すると、
追い焚きの方が393.5円(都市ガス)、900円(プロパンガス)コストカットできると言えます。

ところで夏と冬とでは、浴槽内の残り湯・水道水の温度に、大幅な差があります。
残り湯の水温が低い場合は追い焚きのガス代、
水道水が冷たくなると入れ替えの際のガス代が、それぞれ高くなることも覚えておきましょう。
※もっとガス代を節約したい!
上記のように追い焚きや入れ替えに注意をはらうことで、ガス代を節約することができます。
ただ、こうしたコツコツとした努力よりもっと効率的にガス料金を節約する方法として、
ガス会社の切り替えがあります。

プロパンガスは会社によってガス料金が違うため、
現在のガス料金が高いと感じている方は、
ガス会社の切り替えをおすすめします。
弊社が運営するエネピというサービスでは、
プロパンガスの無料一括見積を行っています。

<Round2>入れ替えVS足し湯

続いては、足し湯をする場合のガス代・水道代をチェックしていきます。

【足し湯の場合】
浴槽内に残す15℃のお湯は、100Lとしましょう。
そこへ新しく65℃まで沸かしたお湯を100L注ぎ足すことで、40℃のお風呂にしたいと思います。

水道水の水温は17℃で、新規で給湯する際の熱効率は80%です。
100Lの足し湯分を65℃まで沸かした時のガス代は、以下の通りです。

【都市ガス】
・水100L × (65℃ − 17℃) ÷ (10,000kcal × 熱効率80%) × ガス単位料金150円 = 90円


【プロパンガス】
・水100L × (65℃ − 17℃) ÷ (24,000kcal × 熱効率80%) × ガス単位料金523円 = 130.75円
なおかつ、100L分の上下水道代もかかります。

・0.2円 × 100L = 20円

足し湯をした場合のガス・水道料金の合計は、

・都市ガス代 90円 + 水道代 20円 = 110円
・プロパン代 130.75円 + 水道代 20円 = 150.75円
という結果になります。

一方、お湯を全部入れ替えたときのガス代と水道代のトータルは、
都市ガス:86.25円 + 40円で、126.25円

プロパンガス:125.30円 + 40円 =165.3円

でしたね。

Winner 足し湯

100Lの足し湯を行った場合、お湯を200Lすべて入れ替えたときに比べると、ガス代は高くなってしまうものの、使用する水の量が少ない分、節約できるということが分かりました。

1ヶ月間の水温が同じと仮定して、毎日入れ替えた場合と、2日に一度足し湯をした場合の、一月あたりのガス代と水道代についても見てみましょう。

【毎日お湯を入れ替える場合】
【都市ガス】

・入れ替え 126.25円 × 30日 = 3,787.5円/月

【プロパンガス】

・入れ替え 165.30円 × 30日 = 4,959円/月

【足し湯をしながら、2日に一度お湯を替える場合】
【都市ガス】
・足し湯 110円 × 15日 + 入れ替え 126.25円 × 15日 = 3,543.75円/月

【プロパンガス】
・足し湯 151円 × 15日 + 入れ替え 165.30円 × 15日 = 4,745円/月

都市ガスの場合、足し湯の方が1ヶ月で約244円お得になります。

前日のお湯が満杯で残っていたら、

半分位は洗濯する際に活用すれば、

水の無駄遣いを防ぐことができます。

なお寒い時期だと、浴槽内の残り湯も、水道水も冷たくなってしまいます。
この場合、新しく注ぎ足すお湯をさらに高温にする必要があるため、
ガス代もその分高額になるので注意しましょう。
※それでもお湯を入れ替えたい!

このように入れ替えに比べて、
足し湯の方が経済的なことが分かりました。

とはいえ衛生的な面も考えると、
やはりお湯を入れ替えたいですよね。

そこで障害となるのがガス代の高さです。

お風呂での節約も確かに大切ですが、
プロパンガスは会社によって価格が違うので、
現在のガス料金が高いと感じている方は、
ガス会社の切り替えをおすすめします。

ガス料金の無料比較サービス『エネピ』なら、
複数のガス会社を比較検討することで、
より安く・より信頼できるガス会社を
見つけることができます。

<Round3>追い炊きVSたし湯

最後に、追い炊きとたし湯の差についても確認しておきましょう。

追い炊きの際にかかったガス代は、
【都市ガス】
・200L × (40℃ − 15℃) ÷ (10,000kcal × 熱効率75%) × 150円 = 100円

【プロパンガス】

・200L × (40℃ − 15℃) ÷ (24,000kcal × 熱効率75%) × 523円 = 145.28円

一方、たし湯をしたときのガス代は、
【都市ガス】
・100L × (65℃ − 17℃) ÷ (10,000kcal × 熱効率80%) × 150円 = 90円

【プロパンガス】

・100L × (65℃ − 17℃) ÷ (24,000kcal × 熱効率80%) × 523円 = 130.75円

さらに、たし湯の場合は水道代も20円かかるので、
都市ガス:計110円、
プロパン:計150.75円でした。

以上のことから、
たし湯の方がガス代は安く済みましたが、
水道代も加算することを考えると、
追い炊きの方が経済的という結果になりました。

Winner 追い炊き

水温が一定であったと仮定して、2日に一回、追い炊きもしくはたし湯をした場合に、1ヶ月間にかかるそれぞれのガス・水道代の合計は、

【追い炊きをしながら、2日に一度お湯を替える場合】
【都市ガス】
・追い炊き 100円 × 15日 + 入れ替え 126.25円 × 15日 = 約3,394円/月

【プロパンガス】
・追い焚き 145.28円 × 15日 + 入れ替え 165.30円 × 15日 = 約4,073円/月

【たし湯をしながら、2日に一度お湯を替える場合】
【都市ガス】
・たし湯 110円 × 15日 + 入れ替え 126.25円 × 15日 = 3,543.75円/月

【プロパンガス】

・たし湯 151円 × 15日 + 入れ替え 165.30円 × 15日 = 4,744.5円/月

というわけで、追い炊きなら都市ガスの場合、
1ヶ月で149.75円のコスト削減、
プロパンガスの場合だと、
671.5円もコストを抑えることができます。

まとめ

浴槽のお湯を入れ替え・追い焚き・たし湯をした場合のガス代と水道代の比較の仕方についてご紹介しました。

このように、水道水・浴槽内のお湯の水温や、契約しているガスの料金、お住いのエリアの水道料金、給湯器の性能によって、お風呂一杯分を沸かすときにかかる費用は細かく変化していきます。

供給されているガス・水道の単価をチェックしておくと、どの方法が一番安いか、目安にすることができるでしょう。

しかし、追い焚きやたし湯については、注意点があります。
実はレジオネラ菌のような雑菌は、36℃前後の温度のときに繁殖しやすいのです。
今回は節約という点に注目してお話しをしましたが、赤ちゃんや高齢の方、風邪などで体力が弱っている方がいる場合は、追い焚きではなく、衛生的なお湯を毎度入れ替えることが望ましいです。

家族の年齢やライフスタイル、季節に合わせながら、最適な入浴の仕方を選んでいってくださいね。

また、ガス代の節約には、契約しているプロパンガス(LPガス)会社を変更するのも効果的です。
enepiでは、複数のプロパンガス(LPガス)会社から、料金のお見積もりを取っていただけます。
少しでも気になったら、お気軽にお問合せください。

  • 115972
  • 118
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

プロパンガス(LPガス)の乗り換え・切り替えでガス代をおトクにするなら料金比較サービス「enepi(エネピ)」!厳選したガス会社のご紹介から切り替え完了まですべ…

enepi -エネピ-さんの他のアイデア

生活の知恵のデイリーランキング

おすすめのアイデア