菱ギリを使ってみよう!③【駒合わせ縫い】

引き続き実践編です。
今回ご紹介するのは駒合わせ縫い。
マスターすれば、確実に一段上のレベル、高級感のある仕上がりになること間違いなしの目を引くテクニックです(^_^)

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こんにちは、革村です😊
それでは前回に続いて菱ギリ実践編です!

駒合わせ縫いは、今のミシンではなかなか作れない、職人技とも呼べる技法です。

このように面とコバを縫い合わせるのが駒合わせ縫いです。
今回は黒の革をコバを縫う革、肌色の革を面を縫う革とします。

2枚の革は、貼り合わせる前に目打ちを施します。この時縫い穴の間隔は均等にしましょう。

続いて下穴を開けますが、この穴は入り口部分しか使いませんので貫通させなくてかまいません。
切り口ができていればOKです。

下穴を開けた二枚を貼り合わせ、ボンドが乾くまで待ちましょう。
接着時点でしっかりくっついているかどうかで、この後の作業のしやすさ、仕上がりが変わってきますよ。

よく乾かしたら穴を菱ギリで繋いでいきます。ここがなかなか機械化が難しい工程ですねー…
切り口と切り口が中で繋がっていれば良いので、出口から大きく菱ギリが出てくるほど刺さなくて大丈夫です。

菱ギリはキンキンに研いであります。

ここまでの工程で、中はこうなっています。
つけておいた切り口を合流させている訳です。

切り口を開けずにいきなり刺しても良いのですが、菱の角度を均一にするのがとっても難しいですよ。

あとは通常通り縫っていくだけです(^-^)v

そうそう、注意点としては、
・縫う時引き絞り過ぎない事
・コバより中を縫わない
という所です。
特に後者は大事で、そのために厚い革を使わないといけません。薄い革は貼り合わせてなんとかしましょう。

このようにコバを土台として支える事で成り立つ縫い方だからですね。
縫い糸を締める際に赤矢印の方向に力が加わりますから、厚い方の革の土台がないとヨレッと引き込まれてしまいます。

私なりのやり方を紹介しましたが、色々な自己流が世に出ているのでやりやすいようにやる、というのが1番いいんでしょうね🤔
調べてみると結構面白いですよ。


私の作品でも時々このように取り入れることがあります。

画像左上部分

1番よく使うのがロボットの顔部分です。
駒合わせ縫い且つ斜め縫いとまた少しハードルは上がりますけどね。

次回も菱ギリを使ったレベルの高いテクニック、【拝み合わせ縫い】をご紹介しますね。

それではまた(^_^)ノシ

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革作家。ライター、アドバイザーとしても活動しています。2017 ミラノサローネ出展王道の革工芸はもちろん、デザイン学校卒業、その他の経歴、知識を活かし一風変わっ…

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