人気の屋根瓦・屋根材の色は?塗装する色によって室内の温度や遮熱効果の違いも!
屋根の塗装・メンテナンスや、葺き替え・重ね葺きなどのリフォームをする際は、屋根の色を変えられるチャンスでもあります。とはいえ、塗料や瓦、屋根材には多くのカラーバリエーションがあるので「選び方がわからない」という方も多いはず。ここでは、色ごとの遮熱効果や耐久性、外壁との相性、風水的な意味など、色を決める上で知っておきたいポイントと、グレーやグリーンなど人気の色にリフォームした事例をご紹介します。
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屋根の色によって遮熱効果や耐久性が変わる?室内温度に影響も
屋根の色を選ぶ際に知っておきたいポイントはいくつかありますが、まずは、屋根の色と遮熱効果の関係について解説します。
太陽光を反射して熱を遮ることを「遮熱」と言いますが、遮熱効果は屋根材の種類や塗料の色によっても変わります。
具体的には、「明度」の高い色のほうが遮熱効果が高いため、白に近い色のほうが遮熱効果は高く、黒に近い色になるほど、遮熱効果も低くなります。
よく見かける黒、ダークブラウン、ダークグレー、モスグリーンなども遮熱効果が高いとは言えないでしょう。
そのため、最近ではライトグレーなどの明るめの色の人気も高まっています。
屋根の温度は、室内の温度にも影響を及ぼすため、屋根の遮熱効果が高いほうが、夏場などは快適に過ごせるでしょう。
とはいえ、日本では、家の屋根材として瓦を長く使用してきた歴史があり、現在でも黒やグレーといった暗めの色の屋根も多いです。
遮熱効果は高くないですが、暗い色の屋根は汚れが目立ちにくく、他の色との相性がよいという利点もあるので、屋根リフォームに詳しい業者と相談して決めるといいでしょう。
また、赤や黄色は色あせしやすく、黒や青などは色あせしにくいなど、屋根の色によって耐久性が変わるという意見もありますが、最近は技術の進歩にともなって、色による耐久性の差は徐々になくなってきているようです。
なお、夏場に家の中がとても暑いなど、室内温度でお悩みの方は、遮熱効果のある塗料(遮熱塗料)や遮熱仕様の屋根材を選択するのもひとつの方法です。
ただし、一般的に施工されることの多いシリコン塗料の施工価格は約2,300〜3,500円/㎡であることに比べると、遮熱塗料は約2,300〜4,500円/㎡と、30%前後高くなる場合もあります。
気になる方は、実際の効果や、ご自宅の環境に合っているかなど、遮熱塗料・遮熱仕様の屋根材に詳しいリフォーム業者に相談し、アドバイスをしてもらうといいでしょう。
失敗しない屋根の色の選び方!
色による遮熱効果の違い以外にも、屋根の色選びで気を付けておきたいポイントを3つご紹介します。
外壁や付帯部との相性を考える
屋根の色を決める際には、屋根のことだけではなく、外壁や雨樋・破風板(はふいた)などの付帯部との相性も考えるといいでしょう。
外壁・付帯部・屋根など外観全体で使用する色を3色までにするとまとまりがいいと言われています。
また、外壁や付帯部もあわせてリフォームする場合でも、玄関ドアやサッシなど、変更できない部分との相性も忘れないでくださいね。
黒やグレーなどの濃い色の屋根は、比較的どんな色の外壁ともマッチします。
外壁の色が薄い場合には全体を引き締め、外壁も濃い色であれば、スタイリッシュな印象となります。
また、外壁がクリーム色、ベージュ、ブラウン系の薄い色の場合には、屋根は濃いブラウンにする、ライトグレーなど寒色系の外壁には、ネイビーやグレーの屋根など、同じ系統の色の濃淡だと大きく失敗することはないでしょう。
なお、外壁と屋根どちらも薄い色の組み合わせは、「明るくしたい」「可愛い雰囲気にしたい」など個性を出したい場合にはいいですが、ぼやけた印象になってしまう可能性もあるので注意してください。
周辺環境や景観ガイドラインを考慮
お住まいがある場所によっては、近隣の住宅とのバランスや地域の景観ガイドラインがあるかどうかも確認しておくといいでしょう。
「景観ガイドライン」とは、一部地域で、都市景観の形成や維持を目的として、建物の形や色についてのルールを定めているものです。
「公園や街中のみどりに馴染む色」など、屋根に使用できる色が制限される場合もあるので、お住まいの地域のホームページや自治体への問い合わせで確認しておくと安心です。
また、あまりにも奇抜な色を選ぶと、街並みに馴染まず、周囲から浮いてしまう可能性があります。
リフォームをしたあとに近隣の住民から苦情がくるといったトラブルを避けるためにも、周辺環境との調和を十分に考えた色選びをするといいでしょう。
イメージした色と違った!を防ぐ方法
屋根は普段あまり意識して見ることがない場所ですが、それでも、イメージしていた色と仕上がりが違うというのは避けたいですよね。
そのために知っておきたいのが、色の「面積効果」です。
こちらの画像はどちらも同じ色ですが、比べてみると、大きいほうが明るい色に見えませんか?
このように、面積効果とは、全く同じ色であっても面積が広いほうが、より鮮やかで明るく見える現象のことです。
色を決める際には、小さなカタログやサンプルで決めることが一般的なので、屋根に施工された色を見て、「あれ……こんな色だったかな?」と思ってしまうことがよくあるのです。
面積効果以外にも、カタログの色見本やスクリーンで確認するシミュレーション画像と実際の仕上がりには多少なりとも差が出てしまうものです。
さらに、周囲の家や外壁の色とのコントラストによっても色の感じ方が変わってきますし、塗料のツヤの有無も印象に関係します。
できるだけ実際の仕上がりに近い色をイメージできるように、色見本は室内だけでなく、太陽光の下でも見ておきましょう。
また、似たような色の屋根がある家を見つけて、色合いをチェックしておくという方法もおすすめです。
【黒・グレー・緑など】人気の屋根の色を事例でチェック!
当サイト『リショップナビ』に加盟しているリフォーム会社が施工した屋根のリフォーム事例を7つご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
【グレーの屋根】×【白い外壁】
屋根はリフォーム前よりもワントーン明るいライトグレーで塗装をしています。白とグレーで明るい印象の外観ですよね。塗料は断熱性能のある商品を採用しています。
【オレンジ色の屋根】×【イエローの外壁】
外壁と屋根で同じ暖色系にしているので、明るく目立つ色ですが、全体のまとまり感がありますね。付帯部が白なのも、可愛らしい雰囲気になっていいですね。
【黒色の屋根】×【ベージュの外壁】
明るいベージュの外壁に黒色の屋根という組み合わせです。
シンプルな外観で、街並みに馴染みそうですね。
【黒色の屋根】×【ベージュ系ツートン外壁】
濃淡2色のベージュ系の外壁とブラックの屋根のお宅です。
屋根が黒なので、ツートンの外壁でもうまくまとまっています。
【モスグリーンの屋根】×【ナチュラルカラーの外壁】
屋根がよく見える形状のお宅で、落ち着いた緑色の塗装もしっかり見えていますね。
ベージュの外壁・ブラウンの窓枠などが周囲の緑によく馴染んで素敵です。
【ブラウンの屋根】×【白い外壁】
塗装前よりも暗めの、落ち着いた茶色で屋根を施工しています。
あわせて施工した真っ白な外壁とのコントラストがいいですね。
【赤(ボルドー)の屋根】×【白ベースの外壁】
屋根をボルドーレッドにされました。
「派手すぎるかも?」と心配されていましたが、上品で落ち着きのある可愛い色になったと満足されていました。
風水を参考にして屋根の色を選ぶ方も
屋根材の葺き替えや、塗装による屋根のリニューアルを機に「気分を一新したい!」「よい運気を呼び込みたい!」というときには、風水を取り入れた色選びをしてみるのもいいかもしれません。
参考までに、代表的な6色について、持つ意味合いをご紹介しますね。
屋根は普段あまり見えないところですが、家を風雨や紫外線から守る大事な場所です。
使用する塗料や色、耐久性、機能性など、気になる点についてしっかり相談できる業者を見つけて、満足できる屋根リフォームができるといいですね。
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