老後に住む家は「一戸建て」「マンション」どちらが多いの?

老後のお金にまつわるニュースが世間を騒がせていますね。私も相談を受ける中で、老後の必要資金を算出して欲しいという依頼が増えてきました。ご家庭ごとに必要額は変わりますが、大きく差がつくのが住居費です。住んでいるのが持ち家なのか賃貸なのかによって、老後に必要となる生活費は大きく...

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老後のお金にまつわるニュースが世間を騒がせていますね。私も相談を受ける中で、老後の必要資金を算出して欲しいという依頼が増えてきました。ご家庭ごとに必要額は変わりますが、大きく差がつくのが住居費です。住んでいるのが持ち家なのか賃貸なのかによって、老後に必要となる生活費は大きく変わってきます。今回は、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が高齢者の住居の実態について解説いたします。

 

■持ち家に住んでいる高齢者はどれくらいいるの?

ニュースになった金融庁の老後2,000万円問題。老後の不足額が2,000万円といっていましたが、計算上の住居費は13,656円/月です。月額13,656円というのは、都市部の家賃水準とは考え難い金額です。高齢者の方は、持ち家に住んでいる方が多いということでしょうか?

まずは、

をもとに、実際に60歳以上の方の住居形態をみてみましょう。

調査によると、60歳以上の方の88.2%が持ち家となり、持ち家率がとても高いことがわかります。また、持ち家には「一戸建て」と「マンション」がありますが、全体の81.4%を占めるのが「一戸建て」です。
 

一方、「マンション」は6.8%しかいません。「祖父母の家」というと、一戸建てをイメージする方も多いと思います。ただ、これだけマンションの建設ラッシュが続いている現状を考えると、マンションの割合が少ないのでは?という印象を個人的には受けます。

同じ60歳以上の方でも、住んでいる地域によって持ち家率は変わるようです。東京23区や政令指定都市などの大都市になると、持ち家率は79.4%に低下します。つまり、都市部になると持ち家率が下がるということです。また、「マンション」の割合が16.5%に増加し、その分「一戸建て」が62.8%と大きく減少しています。都会ではよりマンションの割合が高まるということですね。

次に、もう少し小さい都市にお住いの60歳以上の方でみてみましょう。

人口10万人以上の中都市レベルになると、持ち家率は88.8%です。その内訳は「一戸建て」が82.4%、「マンション」は6.3%となります。大都市と比べると、持ち家率は上昇し、「一戸建て」の割合も高くなることがわかりますね。

郡部のような小さな町村になると、さらにその傾向は強まり、持ち家率は92.7%を占めます。「一戸建て」が91.8%とそのほとんどを占め、「マンション」は0.9%しか存在しません。

都市部と小さな地方都市を比較すると、以下のようなことがわかります。

―――――――――――――――――――――
・持ち家率は小さな地方都市の方が高い
・マンションの所有割合は都市部の方が高い
―――――――――――――――――――――

郡部と都市部とを比較すると、マンションの数は当然違ってきますよね。
皆さんもイメージに近いのではないでしょうか?

 

■家族構成によって変わる持ち家率

次に、家族構成別で60歳以降の持ち家率をみてみましょう。

同じ60歳以上の方でも未婚の方だけに限って確認してみると、持ち家率は78.3%と減少します。その内訳は「一戸建て」が69.9%、「マンション」が8.4%です。また、配偶者と離婚した方でみてみると、持ち家率が54.4%、そのうち「一戸建て」が46.6%、「マンション」が7.8%と大きく減少します。60歳以上の方であっても離別された方では持ち家率は半数程度ということです。

一方、シングルであっても配偶者と死別された方の場合はまた変わってきます。持ち家率は87.3%となり、「一戸建て」が81%、「マンション」が6.3%です。前述の通り、60歳以降の持ち家率の全体平均は88.2%であるため、全体平均と大差がありません。同じシングルでも離婚なのか?死別なのか?で持ち家率に大きな差があることがわかりますね。

いかがでしたでしょうか?老後の住まいは住んでいる地域や家族構成によって変わることが分かりましたね。次回は、60歳以上の方の住居に関する不安についてみていきたいと思います。

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