バランス型ファンドと注意点について学ぼう!

『確定拠出年金でリスクを減らすコツを学ぼう!』では、商品を選んだらそのままで良い訳ではなく、定期的なリバランス(資産の配分の調整)が大切であることを解説いたしました。「リバランスは面倒…」あるいは「そもそも確定拠出年金(以下、DC)の商品選びで時間を使いたくない…」そんな風...

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では、商品を選んだらそのままで良い訳ではなく、定期的なリバランス(資産の配分の調整)が大切であることを解説いたしました。「リバランスは面倒…」あるいは「そもそも確定拠出年金(以下、DC)の商品選びで時間を使いたくない…」そんな風に感じた方もいるかもしれません。そんな方におすすめなのが「バランス型ファンド」です。今回は、ファイナンシャルプランナーの平原直樹(所属:ブロードマインド株式会社)が、バランス型ファンドとその注意点に関して解説いたします。

■バランス型ファンドはどんな商品?

バランス型ファンドとは、1つのファンドの中で分散投資を実現する商品です。
つまり、そのファンドの中でハイリスクである「株式」とローリスクである「債券」の双方を購入し、常に株式と債券の比率が同一になるようにチェックを行っています。言い換えると、面倒に感じるリバランスを自動的に実行してくれるファンドということですね。
さて、バランス型ファンドには株式と債券の比率に応じて、以下のようなバリエーションがある場合があります。※商品によって呼び方が異なる場合や、さらに細かく分類していることもあります。

①「安定型」/「堅実型」・・・株式よりも債券の比率が高い
②「バランス型」/「安定成長型」・・・株式と債券とが同水準
③「積極型」/「成長型」・・・債券よりも株式の比率が高い

同じ商品名のファンドでも、上記はそれぞれ別の商品と考えるようにしましょう。DCの商品選択上でも、「安定型」「バランス型」「積極型」は、それぞれ違う商品として扱うことになります。それぞれの比率毎にリバランスも自動で行ってくれるため、非常に扱いやすいですよね。
バランス型ファンドを活用すれば、リバランスのために資産状況を確認したりする必要はありません。そのため、DC初心者にも扱いやすい商品であることがお分かりいただけたのではないでしょうか?

■バランス型ファンドの注意点

さて、そんな便利なバランス型ファンドですが、以下2点には注意をしましょう。

①年齢ごとの株式と債券の比率
②国内比率の多さ

まず、年齢ごとの株式と債券の比率についてですが、DCは原則60歳まで引き出しできません。よって、退職までの途中経過の資産額の動きに一喜一憂する必要はありません。言い換えれば、退職時の価格が重要ということです。こうしたことから、定年が近づくにつれて株式の割合を減らしていくのがセオリーと言われています。

例えば定年直前に大きな経済危機が発生した場合、株式の割合が大きいと資産額に大きな影響が出てしまいます。こうしたことを防ぐために、年を重ねるにつれて株式の割合を減らしていくのが良いと言うことです。
バランス型ファンドは、常に一定の割合になるようにリバランスをするため、少しずつ債券の割合を増やすということはできません。若い時は「積極型」を選択するのが合理的ですが、50代に入っても「積極型」というのはいかがでしょうか。株式と債券のバランスを考えると、不安を感じる方もいるかと思います。
 

つまり、バランス型を選択したとしても、「20~30代は積極型」、「40代はバランス型」、「50代からは安定型」というように、資産を動かす必要があります。

次に、国内比率の高さについてです。
実は、多くのバランス型ファンドは、国内に投資する割合が高くなっています。某メガバンク系のバランスファンドのバランス型(株式と債券との比率が50:50)を例にすると、50%の株式のうち、35%が国内、15%が海外と、国内の比率が大きくなっています。さて、ここで国内の比率が高いということの意味を考えてみましょう。

前回のコラムでも解説した通り、分散投資をする際には、株式と債券とで分けるのが基本ですが、同じように、日本と海外で分散することも重要です。シーソーのように、片方が上がると片方が下がる為替という点からみても、国内と海外で分散するとリスクヘッジになることがわかりますね。また投資をするのであれば、収益性というのはとても大事な観点です。この収益性という観点からも、国内比率が高いのは勿体ないのでは?と感じます。
 

日本国内と海外とを考えた際、どちらの方が成長性を期待できるか考えてみてください。私は、少子高齢化の進む日本よりも、海外の方がより成長できると感じています。実際、かつては日本もアメリカに次ぐ世界2位の経済力と言われていましたが、中国に抜かれ世界第3位になり、それから長い時間が経っています。個人的には、この先20年後、30年後も日本が世界3位を維持できるとは思えません。日本の今後の成長性も考えたうえで、国内と海外の比率が適切かどうか、チェックするようにしましょう。

■新たな商品!ターゲットイヤーファンドとは?

さて、バランス型ファンドの「年齢ごとの株式と債券の比率」に関する注意点をお伝えしましたが、最近ではこの課題へ向き合った新しい商品が誕生しています。
それが「ターゲットイヤーファンド(ターゲットデートファンド)」です。
こちらは、あらかじめ設定した時期に合わせて、株式と債券の比率を調整していくファンドです。仮に2030年満期のタイプであれば、2030年に向けて株式の割合を下げて債券を増やしていくということですね。

バランス型ファンドの場合は、年を重ねるにつれて株式の割合が低い商品に自分で変更していく必要がありましたが、ターゲットイヤーファンドの場合は、自身の退職タイミングに近いタイプ(≒満期が近いタイプ)を選択すれば、商品を選びなおす必要がないということです。
そういう意味では、あまりDCについて頭を悩ませたくない方や初心者の方は、ターゲットイヤーファンドを選択するのが良いかもしれませんね。とはいえ、ターゲットイヤーファンドも、国内比率が高いことが一般的です。この点は、DCに限らない自身の投資戦略に入れて頂くと良いかと思います。

いかがでしたでしょうか?確定拠出年金の商品選びに迷ったり、自分にはどのタイプが良いのかわからないと感じている方は、ぜひSodanの対面相談をご利用下さい。経験豊富なファイナンシャルプランナー(FP)がご相談にお応えします。

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