マンションのフルリフォームとリノベは違う!?勘違い防止の6ポイント解説!

マンション購入を検討する際、意外と違いが認識されづらいのが、リフォームとリノベーションの違いです。請け負う会社によって線引きが曖昧なこともあり、特にフルリフォームとリノベーションの違いが明確にされていないケースもあるようです。ここでは二つの違いを条件面から分析し、リノベーションで描く未来の暮らしのヒントをご提案します。

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フルリフォームとリノベーションは何が違う?

J子:
今さらな質問、してもいいでしょうか?

アドバイザー:
もちろん、どんなことでもお気軽にどうぞ。

J子:
リフォームとリノベーションの違いがはっきり説明できなくて。リノベーション計画を友だちに話していたら、「それ、フルリフォームじゃだめなの?」といわれて、なんかうまく説明できなかったんです。説明できないってことは、私、わかってなかったんだなって思ったので。

アドバイザー:
同じ疑問をお持ちの方、多いと思います。では今日はフルリフォームとリノベーションの違いをご説明していきますね。
J子さんがリフォームとリノベーションの違いを聞かれたらどんな風にお答えになりますか?

J子:
ざっくり言うと、リフォームは直す感じ、リノベーションは作り変える感じ、かな。

アドバイザー:
そうですね。リフォームは住み始めた当初のものに戻していくという意味合いがあるので、直すというイメージですよね。原状復帰と認識してみてください。

J子:
となると、フルリフォームというのは何ですか。

アドバイザー:
トイレやキッチン、畳の部屋をフローリングにしたり、壁紙の張替などがあげられます。

J子:
お風呂の設備なんかも?

アドバイザー:
そうですね。お風呂設備の交換もリフォームの一環で、これらを家まるごと手がけることがフルリフォームにあたります。

J子:
中古だった内装を新築さながらの内装に戻す、そんなイメージかな。

アドバイザー:
はい。フルリフォームは既存の間取りをほとんど変更せず、設備や見た目を新しく変えるとイメージしてください。

では、今度はリノベーションです。作り変える感じとおっしゃったそのイメージ通りで、住む方の家族構成やライフスタイルに合わせて新しい間取りに変更するのがリノベーションです。

J子:
そうそう、間取り、ですよね。ここの壁をぶち抜いてひと続きにしたりとか、キッチンの向きが変わっていたりして全然雰囲気が違う事例とか、見たことあります。

アドバイザー:
そこに住む方の趣味やライフスタイル、どう暮らしたいか、という意向を反映して手掛けるのがリノベーションです。

期間を比較してみよう

アドバイザー:
では今度は具体的な条件の違いをみていきましょう。かかる施工期間に違いが出てきます。フルリフォームは1カ月半~2カ月程度の工事期間が目途といわれています。

J子:
割と短い感じかな。

アドバイザー:
当然のことながら対応する部屋の広さ、繁忙期か否かなど、条件や内容によって誤差は出ます。

J子:
リノベーションはもっとかかりますよね?

アドバイザー:
はい、さきほどお話した通り、リノベーションは間取りのプランニングをする期間が必要になり、そこに実際の施工期間が加わります。設計打ち合わせに約3カ月、工事には2.5~3カ月はかかります。合計すると約半年はかかると見込んでいます。

J子:
間取りを変えるわけだから、壊す時間も必要ですもんね。

アドバイザー:
リノベーション設計から工事とお引渡しまでの流れはこのようなイメージです。

J子:
プランを練る部分で結構細かいやりとりが必要なんですよね。

アドバイザー:
壁紙を張り替えるリフォームなら、お客様もシュミレーションしやすいかもしれませんが、部屋のサイズや配置に手を加えるリノベーションでは、やはり数回のプラン提示が必要になります。

J子:
たしかに、壁取り壊した後に、やっぱりここに壁いるわ!ってわけにはいきませんしね(笑)

中古マンションのフルリフォーム費用

アドバイザー:
次は気になる費用についてみてみましょう。リフォームに関する予算については、住宅リフォーム推進協議会によるこんな調査結果があります。

100~300万円 28.6%
300~500万円 19.1%
500~1000万円 23.3%
平均すると490万円がリフォームに関する費用ということになります。

J子:
それこそ部屋の広さや作り変える部分の違いによって費用は変わってきそうですね。リノベーションの場合はどんな費用の出し方があるんですか?

アドバイザー:
会社によって異なります。㎡単価で計算する場合は、㎡あたり12万円~、60㎡なら720万円(税別)〜になります。

J子:
キッチンはここのメーカーのものを採用したい!とかタイルはこれを選びたい!とかいろんな希望を入れていくと、この金額があがっていくわけですよね。

アドバイザー:
そうですね。リノベーションは一度すべてを解体するため、リフォームでは対応しないような配管交換も行うことも一因です。相場としては60㎡で720~1200万円程度と考えられていますが、設備にこだわっていけば、J子さんのおっしゃるように金額はどこまでもあがっていきます。

J子:
だから最初の予算が大事ということ、ですよね。予算ありきなのは当然なのに、麻痺しやすいってよく聞きますし。

アドバイザー:
お施主様の希望にはなんでもお答えしたいという思いがリノベーション会社にはありますが、ご予算との兼ね合いも明確にしながらご提案するのが、お客様に信頼いただけるリノベーション会社の在り方だといえます。

違いをまとめてみよう

J子:
中古マンションを購入してリノベーションするというのが話の発端で、「それってフルリフォームじゃないの?」といわれたからうまく説明できなくて困ったんですけど、つまり私がイメージしているのはリノベーションなんだってことはわかった、かな。

アドバイザー:
わかりやすくまとめるとすれば、

設備だけ新しくしたい
予算は抑えたい
期間もなるべく短いほうがいい
大幅な間取り変更などの希望はない
これらの条件ならフルリフォームを選ぶといいでしょう。J子さんは具体的にはどのような暮らしを思い描かれてリノベーションをしたいとお思いですか?

J子:
うーん、なんか物件をいろいろ見ていると、リフォーム済みとかリノベーション済みをうたっているものも多くて、その物件の写真とか間取りとか見ても、うーん、なんか違うよなぁって思っちゃうんですよね。

アドバイザー:
なるほど、そうであればやはりリノベーションに気持ちが向いてらっしゃいますよね。具体的なイメージがまだ浮かんでいないようでしたら、事例を見てみるのがおすすめです。

何十年も愛せる家づくりのヒント

家を買うことが目的ではない。そこでどう暮らしていくか?

J子:
今は子育てに手いっぱいなんですけど、いずれは仕事にも本格復帰しようと思っているので、ちゃんと自分の時間も取れるようになりたいなと思ってるんです。そういう準備ができるスペースも欲しいな。

アドバイザー:
ご主人はお宅ではどのように過ごされていますか?

J子:
子育てにも積極的に参加してくれています。でもちょっと頑張りすぎかなって気もしてて、家に関しても私の希望を優先していいといわれているんですけど、それもどうなのかなと思ってて。

アドバイザー:
ご主人、お優しいですね。でもJ子さんが気にされている通り、やはりリノベーションには家族の意向や希望が反映されてこそです。今はいいと言ったけれど、後で実は不満だった点が出てきたりするのも残念です。

J子:
それは絶対に避けたい。夫の希望もしっかり聞き出すべきですね。

新しい暮らしを実現した事例を見てみよう!

アドバイザー:
いままでフルリフォームとリノベーションの違いをお話ししてきました。しかし、中古を買って手直しするなら、私たちの見解としては2つの理由からリノベーションをお勧めします。

配管も新しくするので安心できる
自分にカスタマイズした空間なので何より快適で長く愛せる
こちらのお宅の写真、ご覧になってみてください。

J子:
わぁカッコいい!

アドバイザー:
もともと4LDKでテラスとバルコニー付きのお部屋を広々した1LDKにリノベーションされた事例です。

ビフォーアフターの間取り図

J子:
広い土間がありますね。こんな間取り、想像もつかないな。

ここに住む家族には必要だった土間

アドバイザー:
こちらのご夫婦は、建売やリノベーション済の物件を見てもご自分たちの希望には遠いと悩まれていたそうなんです。お住まいの地域はリフォームの専門会社が多くて、リノベーション済と書かれている物件もリフォームの範囲だったそうです。

J子:
つまり壁紙変えただけとか、間取りはいじってないとかそういう感じだったのかな。それでリノベーションを選んだということですね。

アドバイザー:
はい。

J子:
センスが詰まったお部屋ですね。こんな風に素敵に暮らせる自信はないけど……。

アドバイザー:
リノベーション完成に至るまでは、たくさん悩まれたと思いますよ。ご夫婦の希望のライフスタイルも反映された余白のあるリビングダイニングが印象的ですよね。良い季節になると、バルコニーにテープルを出してご夫婦で毎晩のように晩酌しているそうです。土間も憩いのスペースとして活用されているそうですよ。

J子:
ステキ!すごーくうらやましいです。そうか、余白かぁ。壁の色とかもいいですね。なんかワクワクするなぁ。

アドバイザー:
ワクワクというお気持ちはリノベーションを進めていく上で、とても重要です。ご主人のワクワクはどういう所にあるのかも、探ってみられるのもいいのでは?

J子:
ありがとうございます。フルリフォームとリノベーションの違いをしっかり把握できたので帰ったら夫にまずプレゼンしてみます!(笑)

まとめ

マンション購入と共に検討すべきリフォームとリノベーションの違いについて、期間や費用、実現できること、できないことを整理しました。

暮らしのイメージを膨らませるには、リノベーション事例を見るのも有効です。事例にはリノベーションまでの経緯やポイントが掲載されているものも多く、ビフォーアフターが間取り図や写真で解説されているものもあるので、参考にされるといいでしょう。

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「大人を自由にする住まい」をテーマに、お金と空間の不自由から解放される家の買い方、空間造りを提案しています。物件さがし・リノベ設計・工事のことなら「ゼロリノベ」

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