買いに行く前に読んでおこう。カトラリーの材質のお話

今回はデザインから離れて材質のお話をしたいと思います。
これは「お買い物に行く前に知っておくと良い」お話です。

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新しいカトラリーを買う時、どんな基準で選んでますか?
「見た目がかわいい」「この子が私を呼んでた」なんて声が聞こえてきそうです。
突発的に買う理由って「見た目」ですよね。
そういった理由で買っても全く悪くない、良いと思います。

ですが、今回はデザインから離れて材質のお話をしたいと思います。
これは「お買い物に行く前に知っておくと良い」お話です。

紹介する材質一覧

最初に、今回紹介する材質を紹介します。

・銀
・洋白銀器
・ステンレス
・木

では、早速順番にお話させて頂きます!

銀・洋白銀器

銀はオール銀製のカトラリーで、洋白銀器は表面を銀でコーティングしたカトラリーです。
どちらも手や口に触れる部分は銀です。
銀と洋白銀器を一緒にして説明するのは、メーカーさんから怒られそうですが、買う人のわかりやすさを優先して一緒に話させてもらいます。

銀(洋白銀器)は食事を楽しむ為に最適な材質です。

・食味
・熱伝導
・表面の滑らかさ
・輝き

どれを取っても、最上級です。

私が初めて洋白銀器のスプーンでアイスクリームを食べた時のお話です。
「まさに衝撃」でした。
喫茶店でアイスクリームを頼みました。
一緒に付いてきたカトラリーはステンレスの薄くて板のようなカトラリー。輝きもない。
それでもアイスクリームはもちろん美味しい。今まで食べたきた味。
続いて持っていった洋白銀器のティースプーンでアイスクリームを食べました。
まず、アイスクリームをすくう時から違いました。
アイスクリームがスプーンの上で滑り出しました。
スプーンの表面は滑らかだからです。
そして、アイスクリームがみるみる柔らかなクリーム状に。
手のぬくもりが伝わった為です。
(個人差があると思いますが、私はアイスクリームは溶け始めが一番好きです。)
口に入れると、スルッとアイスクリームが滑り込んできました。
そのアイスクリームの食感は、さっきとは全く別物でした。
「なめらか。そしておいしい。」思わず声が出ました。

おいしさ(=味)が変わった理由について説明すると、喫茶店のスプーンは、失礼ですが高価なものではありませんでした。
安価なステンレスは、金気(=鉄の味)がします。
ステンレスは鉄の合金なので、それは仕方のない事です(金気を抑えたステンレスもあります)。
洋白銀器は一切金気が無いので、味に影響しません。本来の味が味わえます。
話が長くなりましたが、この体験はぜひ味わってもらいたいです。

ティースプーン1本の値段

銀:30,000円(ラッキーウッド シドニー)
洋白銀器:1,700円(ラッキーウッド シルバーレーク)

ラッキーウッド シルバーレークのティースプーン
洋白銀器には「E.P.N.S」と刻印されています。

ステンレス

カトラリーの材質として世界でもっとも普及しているのがステンレスです。
ステンレスは鉄にクロムとニッケルと混ぜた合金です。
クロムとニッケルの混ぜる量によって品質が違ってきます。
例えば、ステンレスのカトラリーの裏面に「18-0」と書いてあったら、クロムが18%とニッケルが0%入っています。
「18-8」はクロムが18%、ニッケルが8%でここからが高級ステンレスに分類されます。
クロムとニッケルと混ぜる量によって、金気は無くなっていき、サビに強くなっていきます。
「18-10」以上は最高級ステンレスと呼ばれ「18-18」等があり、金気もほぼなくなり、輝きも白く美しくなります。
そしてこれ以上更にクロムとニッケルを増やしても効果は比例して上がっていかない為、20%を超える含有量のステンレスはありません(過去にはわずかにあったそうです)。
お店でカトラリーが売っていたらその9割がステンレス製でしょう。
もっとも身近な材質です。
同じステンレスでも違いがある事を覚えてください。

ティースプーン1本の値段

18-8ステンレス:550円(ラッキーウッド レイリア)
18-10ステンレス:750円(ラッキーウッド ベニス)
18-18ステンレス:900円(インペリアル)
※数字が何も書いてないカトラリーは18-0または18-8の可能性が高いです。

ラッキーウッド リビエラ
18-10といった数字がクロム・ニッケルの含有量です。

今回紹介する中で唯一金属製ではありません。
私自身、木は専門ではないのですが、紹介したい理由があります。
「自然の素材だから」です。
金属は人工的に作られたものですが、木は自然。
手に持った時に安心感があります。
人と波長が合うのでしょうか、科学的な根拠も調べれば出てきそうです。
木のスプーンを愛用する人の気持ちはすごくわかります。
木の弱点はどうしても、細く鋭利に加工しづらいこと。
木製のナイフは一部を除いては存在しません。
フォークは厚みのあるものが多く、使い勝手では金属製には劣ります。
温かいスープを飲む時等、木製はシーンによって活躍してくれると思います。

ティースプーン1本の値段

138円(ニトリ)

手持ちの木のスプーンが無いので、フリー素材をお借りしました。

いかがでしたか?

銀・洋白銀器に興味をもった方がいたら、まずはティースプーンを1本買って、アイスクリームを食べてみてください。感動します(ただし、洋白銀器のお手入れはちょっと面倒です。それについてはまた後日)。
また同じステンレスでも違いがある事を知っておいてもらえたらと思います。
知識を持ってお買い物に行くと楽しいですよ^^

良いカトラリーに出会えますように。

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