古い家をリノベーションするための問題と注意点は?

築年数が経過し、古くなった家はさまざまな箇所に劣化や傷みなどの問題点が出てきます。細かな部分はその都度修復すればよいのですが、数十年も経てば大規模な修復が必要になる時がやってきます。そこで今回は、リノベーションによって古い家での暮らし方や、雰囲気を一新!そこでの改善しておきたいポイントや注意すべき点についてご紹介します。長年住んできた家でさらに長く暮らしたい方も、古い住宅を購入し、リノベーションして暮らしたい方も、ぜひご参考にしてください。

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古い家のリノベーションはここがポイント!

リノベーションは、住宅をまるごと全面改修できる機会です。日頃感じている問題点は可能な限り解決できるよう、計画の段階で気になる点を具体的に明らかにしておきましょう。築数十年経過した住宅で、主に改善が必要になりやすいポイントを以下にまとめました。

■断熱の問題
スケルトンリフォーム(内装材の全面解体による修復)を伴うリノベーションをする場合は、一緒に断熱材の見直しも行っておけば、後から別個で行うよりお得になります。特に、築数十年にもなれば断熱材も天然素材(羊毛など)を使用しているケースも多いでしょうから、脱落や劣化により効果が低下している可能性があります。また、断熱施工そのものがされていない場合もありえますから、壁などを解体する際に断熱施工の状況もチェックしておきましょう。

■強度や耐震性の問題
古い家でいちばん気になる点といえば家の傾きや歪み、耐震性などの問題ではないでしょうか。多少のコストや手間はかかりますが、リノベーション前の状態で一度「住宅診断」や「耐震診断」を行ってもらうとよいでしょう。もちろん、住宅診断士や耐震診断資格者のいる、信頼できる業者さんへ依頼するようにしましょう。

また、耐震診断を依頼する場合は、お住まいの自治体から診断費に対して補助金が支給される場合がありますから、実行する前に自治体に問い合わせておきましょう。

■屋根裏の雨漏りや床下の腐食
天井からの雨漏りや、床のきしみ・フカフカ感など、体感できるレベルでの老朽化が感じられなくても、見えない部分で腐食や劣化が進んでいる可能性もあります。特に、浴室が在来工法の場合は、タイルのひび割れなどを注意して見ておきましょう。そこから漏れた水が床下部分に影響を与えているかもしれません。

■間取り
昭和の家に多い特徴として、細かく間仕切りされた間取りがあげられます。当時は家族1人に1部屋が与えられる算段で間取りが設計されたケースが多く、1室1室が狭いうえに不要な部屋が出てきてしまったり、間仕切りが多いため家が全体的に暗くなったりしがちでした。動線のスムーズさなどにもあまり配慮がされていなかったと考えられますから、ご家族の現在のライフスタイルを考慮しながら、使いやすく移動しやすい間取りを考えていくとよいでしょう。

■電気・水道設備の見直し
電気や水道などインフラ関係の設備は、大規模リフォームやリノベーションをする時に必ず見直しをしておきたい箇所の一つです。特に、電気の容量やコンセント差し込み口の増設などは、うっかり忘れてしまうと後悔が大きくなるポイントです。また、水道の配管なども新しくすることで生活用水を良い気分で使えますし、下水道の場合は漏水の不安などを解消できます。

古い一軒家のリノベーションだからこそ、注意する点も数多くある

新築時から年数が経過した住宅の場合は、その間に住宅に関する法令が何度か改正されています。「ここを変えたい」と思っても、現在の法律では認められない場合などがありますから、うっかり法に触れてしまうような事態を招かないために、注意点をあらかじめ押さえておきましょう。

■「1981年の新耐震基準」に注意!
建築基準法はほぼ数年単位で頻繁に改正が行われていますが、古い住宅で気をつけなければいけない点として「築年次が1981年か、それ以前か」があります。1981年(昭和56年)の建築基準法改正で、耐震基準が大きく改定されているのです。

もちろん、1981年以前に建築されたから地震に弱く、それ以降だから地震に強いとは一概に言えません。しかし、中古住宅などを購入してリノベーションを考えている場合などは、新耐震基準に準拠しているか否かは購入の是非を決める大きな判断基準になるでしょう。

工事の内容次第で「建築確認」が必要になる

リノベーションには大がかりな改修工事が伴います。建築基準法で「主要構造」に当てはまる箇所を移動させるなど、変更を加える場合は「建築確認申請」が必要になります。具体的には、壁、最下階以外の床、梁、屋根または階段が主要構造に該当しますから、これらの箇所について移動や変更を行う場合は建築確認が必要になると考えるとよいでしょう。

また、リノベーションに伴って増築を行う場合も建築確認が必要ですが、土地が防火地域および準防火地域に該当しない場合で、増床する面積が10㎡以下なら建築確認は不要です。

おわりに

いかがでしたか?古家だけに、リノベーションで見えるところを一新するにとどまらず、目に見えない箇所の問題までしっかり改善して、文字通りの「現代の家」へと生まれ変わらせたいものです。「こんなボロ家だけどリノベーションできるだろうか?」と不安があっても、状況や予算・法令などの範囲内でできることから優先順位をつけてプランを立てれば、古い家でも十分に快適な家にリノベーションできる可能性があります。まずは見積を取ってみてはいかがでしょうか?一括見積を利用すれば、一度に複数の業者さんから見積が取れ、比較検討しながら計画を立てることも楽にできます。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。

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