インテリアが建築の花ならば、基礎と土台は建築の根だ。

建築や建築家、住宅設計などをWEBで検索したり、住宅展示場を見ると、注目が集まるのはたいてい人気のソファやちょっと凝った小物、観葉植物が目を引く室内がだったりします。 確かにインテリアの参考になるし、ちょっとした工夫が日々の生活を向上させることにつながるとは思うのですが、建築というとちょっと違うのでは?と考えてしまいます。



 家を建てるときには設計部分から段階を踏んて丁寧に作り上げることが大切です。
ここでは、土地探しを含めた建築の基本的な部分をお伝えできればと思います。

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家族の笑顔いっぱいの家を建てるために建築を基礎から考える

土地を探す

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
家を建てるために土地を探している方は色々な物件に出会うと思います。

平らに整地された土地、傾斜地の土地、親から受け継いだ土地もあるでしょう、、、、

 理想の家を建てるにはどういった土地を探したらいいのか見れば見るほどわからなくなるのが土地探し。


また、見つけた土地にどのような家を建てたらいいのか?
考えなくてはいけないことで、頭の中がぐるぐるとしてくるような作業です。

建築家に設計から頼むメリットは、漠然と考えている家というものを設計図や模型など目で見える形になること

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
 建売で条件が合えばそれでいいと思われる方ももちろんいらっしゃると思います。

建築家に設計から頼むメリットは、漠然と考えている家というものを設計図や模型など目で見える形になることでしょう。
 設計計画中も、建築中も施主(建主)は決めなくてはいけないことがたくさんあり、予算の関係で取捨選択に悩むことも多くあります。
 その時、気をつけなければいけない、土地の問題、構造、法令、生活スタイル、インテリアの希望など様々な問題に一緒に解決の手伝いをするのが建築家だと思っています。

家が出来上がるまでのプロセスを楽しむ

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
 一から家を建てる方は、出来上がるまでのプロセスを経験できるメリットがあります。

 土地が弱い地盤なのか強い地盤なのかによっても建築工法が変わり、かかる費用も大きく違うこともあります。自分が家を建てようとしている場所を基礎から理解する。このことが、結果的に地震や災害に強い建物につながってゆき、家を建てたあとにも満足感や安心感になってくるのだと思います。

きちんとした基礎は見た目も美しい

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
きちんとした基礎は見た目も美しい、しっかりとした根を張ることが大切です。

 昔の木造住宅は基礎が弱かった為、劣化しやすいものが多かったのですが、現在は建築基準法で瑕疵担保責任保険の加入が建設会社に義務付けられています。瑕疵担保責任保険に基づく第三者による検査とは、完成後の時点で見えなくなってしまう部分を、工事の途中において建築基準法等の関係規定に適合しているかをチェックするものです。

 建売など出来上がっている住宅を購入する際には、隠れている部分は見ることはできませんが、必ず瑕疵担保責任保険の検査は受けていますので、細かい部分書類を読み、売主に確認されることをおすすめします。
 また、住宅の表に出ている基礎の部分、たとえばコンクリート立上り部分など目で見てチェックすることが大切です。

基礎が終われば上棟です。柱や梁は植物で言えば幹や茎に当たります

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
 基礎が終われば上棟です。柱や梁は植物で言えば茎に当たります。

柱や梁、筋交いが正しい位置にきちんと組み上げていることが大切です。歪みや手抜きがあっては建築の強度を弱めてしまいます。
 柱の太さや本数、筋交いをどこに入れるかで強度が変わってきます。

家の形がはっきりとしてくる頃

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
 枝や葉を広げるように、家の形がはっきりとしてきました。

 床の基礎がはられ防水工事まで進んできた頃の写真です。中庭のフレームが立体的になり、 2階バルコニーの採光状況の確認もできるくらいになっています。

家の完成

Photo by:本井 公浩 motoi-arc.jp
建築のすべてを完了し、施主(お客様)に家をお渡しする瞬間は設計する側も緊張と喜びの時です。
 家という、大事に育てた花の咲き初める瞬間を施主や工務店の方と一緒に味わうことができるのです。

 家を建てる、一つ一つのプロセスを丁寧にたどることで、家への愛着がより増してきます。そうすればお手入れも楽しくなり、その家は長持ちするでしょう。 
 そこに住むご家族皆様の、笑顔の花いっぱい咲くような、そんな家を一緒に造っていきたいと建築家として願っています。


writer:本井建築研究所スタッフ

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