ホーロー鍋はどんな調理器具なの?料理上手になれる神鍋を紹介

美食家や料理人がこぞって愛用するホーロー鍋はどこが優れているのでしょうか? なかでも「魔法の鍋」「神鍋」と称される人気ブランドのホーロー鍋は1度使うと手放せない程のアイテムといわれています! ホーローのメリットや歴史についても紹介します。

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紀元前までさかのぼるホーローの歴史

ホーローは漢字で「琺瑯(ほうろう)」と書きますが、表記が難解なため「ホーロー」と呼ばれるのが一般的です。ホーローの歴史は長く、はじまりは紀元前にまでさかのぼります。

あの黄金のマスクもホーローだった

ホーローとは「金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を塗り高温で焼き付けたもの」を指します。

ホーローの発祥地は不明ですが、紀元前1300年ごろにエジプトで作られた「ツタンカーメンのマスク」は、ホーロー最初期のものといわれていますよ。古代に金属とガラスを結びつける技術があったのは驚きですね。

この頃のホーローはベースの金や銀にエナメル質ガラスをほどこした手法で、どちらかといえば七宝や金細工工芸のようなものでした。

その後、ホーローの技術はシルクロードを渡り、中国(隋)や日本にもたらされます。日本に伝来したのは「飛鳥時代」で、江戸時代頃には印籠や刀のつばなどにホーローを用いた例も多くあったそうです。

イギリスで実用化

日本でも世界でも「ホーロー=装飾技術」という考えが長く定着していました。装飾としてのホーローが、実用化されたのは1800年代頃からです。

イギリスで「鉄のさび止め」として用いられたのがはじまりで、その後はドイツやオーストリアなどの周辺諸国に広まり「大量生産方式の技術」が確立されていきました。

日本では、66年に伊勢桑名の大鍋屋広瀬与左衛門が「鋳鉄ホーロー鍋」を作ったのが最初です。

85年には大阪の小田新助が「鉄板ホーロー鍋」を開発、その後は陸海軍の食器に用いられるなどホーローの実用化が段階的に広まっていきました。

ホーロー鍋の魅力

ホーロー製というと、レトロでおしゃれなイメージを持つ人も多いでしょう。実用面においては、どのような魅力があるのでしょうか?

鉄とガラスのいいとこ取り

「鉄」は強度があり熱伝導率も高いですが「さびやすい」性質を持っています。一方、「ガラス」はうつくしく繊細ながら「化学的耐久性が強い」のが特徴です。

ホーローは、鉄とガラスを結合させることでお互いの短所をカバーし「長所を最大限に生かした素材」といえるでしょう!

耐熱性が高く、ガスやIHなどさまざまな熱源に対応しているため料理の幅をグッと広げられます。

熱伝導率がよく熱ムラが少ないため、煮込み料理など「厚めに食材をカットする」料理にもぴったりですね。保温性や蓄熱性に優れており、1度火を入れた料理はしばらく温かいままですよ。

高温で長時間使った後はにおいやこびり付きが気になるものですが、ホーロー鍋なら非吸着性のため、洗いやすく安心ですね。

揚げ、蒸し、煮込み何でもOK

例外もありますが、ホーロー鍋は、揚げ、蒸し、煮込み、炒めなどあらゆる調理ができます。

ホーロー鍋の中には水を使わないで素材の味を引き出す「無水調理」が可能なものもあり、鍋一つで料理の味わいや栄養価までもが変わるといえるでしょう。

ホーローの製造過程では、800℃以上の釉薬(ゆうやく)を何度も重ね塗りしているため、100℃程度の油の熱には動じません。しかし、急激な温度変化にはやや弱い傾向があるので、揚げ物や炒め物よりも「煮込み系」を得意としています。

炒め物は「空焚き」を避け、揚げ物に使う場合は焦げつかないように「IHの設定方法」などをあらかじめ調べておくとよいですよ。

料理の際は、ホーロー鍋の高い気密性と蓄熱性をフル活用したいですね。

雑菌が繁殖しにくくお手入れしやすい

表面がなめらかでツルツルしているホーロー鍋は、汚れが落ちやすく、お手入れが簡単です。雑菌が繁殖しにくい上に錆びやキズにも強いため、手入れをしっかり行えば末永く愛用できるでしょう。

ホーローのお手入れにはいくつかのポイントがあります。特に、金属のたわしや研磨剤入りの洗剤でごしごし擦るのは禁物です!

通常の汚れならば「中性洗剤を付けたスポンジで軽くこする」だけで、汚れがきれいに落ちるはずですよ。

もし焦げついた場合は、ホーロ―鍋に「水+重曹+食用油」を入れて沸騰させ、火からおろして「つけ置き」しておきましょう。

手に入れたい憧れブランド3選

日本はもちろん、世界的に有名なホーロー鍋の人気ブランドといえばこの三つです。ホーロー鍋を購入する際は、ブランドのコンセプトやものづくりへのこだわりもチェックしてみましょう。

料理人も愛用 ストウブ

〔ストウブ(STAUB)〕はフランス生まれの鋳物ホーロー鍋のブランドで、料理人や美食家が多く愛用していることで知られますね。

各パーツはフランスの伝統的製法によるもので、なんと約100回もの厳格な検査をクリアしているそうです!

ふた部分にはいくつもの突起があり「水分が食材にまんべんなく落ちる」仕組みになっています。他社のホーロー鍋より10%も高い保水力があるという結果も出ています。

プロでなくても、料理をふっくらとおいしく仕上げられるでしょう。

素材の味を引き出す バーミキュラ

〔バーミキュラ(Vermicular)〕の生みの親である〔愛知ドビー株式会社〕は、名古屋に本社を構える老舗の鋳造メーカーです。「町工場から世界最高の製品を作りたい」との思いから、鋳物ホーロー鍋を開発した経緯があります。

〔バーミキュラ〕は「素材の旨みを引き出すこと」と「使いやすさ」を徹底的に追求した鍋の理想形で、栄養素を損なわずに「無水調理」ができるところが他製品との大きな違いです。

使い込んだ鍋を新品のように修復してくれる「リペア(再ホーローコーティング)サービス」も行っており、1度購入すれば、一生の相棒になるといえるでしょう。

フランスの老舗 ル・クルーゼ

〔ルー・クルーゼ(Le Creuset)〕はフランスの小さな村で1925年に創業した鋳物工場でしたが、現在は世界的に有名なキッチンウェアブランドに成長しています。

鮮やかなカラーと3本ラインのふたデザインは、ひと目で〔ル・クルーゼ〕と分かるほど有名ですね。ホーロー鍋の特徴は、素材の雑味を逃がし、旨みと栄養分を閉じ込める独自の「スチームコントロール機能」です。

100年経っても変わらず使える丈夫さも持ち合わせており、まさに母から子へと世代を超えて受け継がれていく「百年鍋」といえるでしょう。

おすすめホーロー鍋3選

丈夫で機能性が高いだけでなく、食卓に華やかさを添えてくれるのが人気ブランドのホーロー鍋です。お値段は若干張るものの、クオリティが格段に高く「一生モノの鍋」が見つかるでしょう。

ストウブの定番 ピコ・ココット ラウンド

《ピコ・ココット ラウンド》は〔ストウブ〕の最もベーシックなホーロー鍋の一つです。

飽きのこないシンプルなフォルムはテーブルにそのまま出しても見劣りしません。保温効果も抜群で、冬の食卓にはもってこいでしょう。

素材から出た蒸気を鍋内に循環させる「セルフ・ベイスティング・システム」のおかげで、旨みや栄養分が外に逃げないのがポイントです。オーブン調理が可能なため、料理の幅をぐっと広げられますよ。

表面は黒くザラザラした「ストウブ独自のホーロー加工」がされており、油なじみのよさや焦げつきにくさが実感できるでしょう。

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一生使える オーブンポットラウンド

《オーブンポットラウンド》は〔バーミキュラ〕の代表作で、ふたと鍋の「気密性が非常に高い」のが特徴です。

素材のもつ水分のみで調理する無水調理が可能で、本来水をたっぷり入れなければならないカレーや固い根野菜の煮物も、鍋一つで柔らかく仕上げられますよ。

海外製のホーロー鍋は、鮮やかな色を出すために「カドミウム」を使用している場合がありますが〔バーミキュラ〕ではあえて使用せずに「安全性」を第1に考えて作られています。

ナチュラルベージュやパールグリーンなどの優しいパステルカラーの色合いは、日本人の美的感覚にもぴったりとマッチするでしょう。

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食卓が華やぐ ココット ロンド

〔ルクルーゼ〕には《ココット・オーバル》や《マルミット》などたくさんのシリーズがあります。マルチに使いたいなら、定番のロングセラーシリーズ《ココット・ロンド》を選んでみましょう。

熱を均等に伝える厚底や大きくて持ちやすいツマミ、鮮やかなカラーバリエーションが特徴です。鍋ごと食卓に出しても違和感のないデザインで、テーブルの上がパッと華やぎますよ。

表面には「独自のエナメルコーティング」がほどこされており、美しい色合いはもちろん、耐久性やお手入れのしやすさにもこだわっています。

サイズは「14~30cm」までと幅広く、小さめサイズは1~2人用のカレーを作ったり、お菓子作りをしたりするのに重宝するでしょう。

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台所の相棒を手に入れよう

人気ブランドのホーロー鍋は、市販の鍋よりもぐっと値が張りますが、1度購入すれば末永く使えるクオリティの高さを持ち合わせています。

においがつきにくい、こげつきにくい、熱伝導率が高いなど、ホーロ―ならではのよさを実感しましょう。

なお、耐久性が高いホーローですが、衝撃には弱いアイテムです。くれぐれも落とさないように大切に使いたいですね。

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