革を立体成型してみよう!②

これまでは布と同じように、革を平面として考えた物作りに触れて来ました。
あとは基本的にデザインやアイデア次第で大体のものは作れてしまうかとは思うのですが…

革の面白さはここからです。
革って…伸びるんです。縮むんです。

え?ただの欠点?そんなことありませんよ!
今回は成型した後の形状の維持、コーティングも見ていきましょう。

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こんにちは。革村です( ´ ▽ ` )
今回も立体成型の記事を書いていきます。
自由度を感じていただくため、前回のように型は使わずに粘土感覚で遊んでみましょう。
革村でも人気商品の革の葉っぱを作っていきます。

染色は難しいので、また機会があればご紹介しますね。お好きな色の革でまずは作ってみてください😊

必要なものは、お好きなタンニンなめしの革、丸ギリ、カッター、あとは新アイテムです。

・Y字の工具がスェーベルナイフ(なくても可)
革を貫通させずに飾りカットを入れられる工具です。

・硬化剤
こちらも好みで。自然に乾かすだけでも保持力はありますが、今回はパリッと目に仕上げてみます。
市販品にはソフト、ハードと種類があります。

・レザーコート
コーティング剤です。革の表面に膜を作ります。
汚したくない時、整形した革を再度濡らしたくないとき(濡れると元に戻ってしまうので)、様々なところで使えるので持っておくと良いです。
市販品にはツヤあり、無し等種類があるのでお好みでどうぞ。革村はマットが好きです。



百聞は一見に如かず。
材料も毎度紹介してはキリがないので、記事を読んで見て便利そう、と思ったものだけ取り込んで自分のものにしていってくださいね😊
それでは作っていきましょうか。

革に丸ギリで下書きしていきます。
私はこの形に慣れているのでフリーハンドで描いていきます。
何か紙に書いて、あてがって写しても良いと思います( ´ ▽ ` )

今回は、Instagramに製作動画のちょうど良いものをあげているので、そちらも合わせてご覧ください😊

カッターで切り出しますよ。

革包丁でやっちゃってますが…カットの動画です。

続いて
初登場スェーベルナイフです。
人差し指をY字に掛けて、親指と中指で刃を縦横無尽に動かしていけるわけです。
刃はクルクルと回るようになってます。これがまた楽しいんですよ。

出来ました。
刃物というより、筆の扱いを意識すると良いです。
入り、止め、はね、払い。
特に払いが華麗なカットに見せるのに1番大事ですね。

濡らして好きな形にこねこね。

仕上げの整形です。
革村はここまで2分かかりません。

形になったところで、初登場の薬品、まずは硬化剤です🙋‍♂️
これが結構便利なんですよ。程よく固めてくれます。
硬化剤は整形の水分が乾くのを待たなくて大丈夫です。

注意点は、硬化剤は革の【裏面】に塗るものですよ。基本的に、ですが。
表面を固めてしまうと多少風合いが変わったり、曲げられた時にヒビが入ったり、まぁ本体の説明文通り裏にだけ塗るのが吉です。

続いてはコート剤。
レザーコート、フィックス、いろんな会社からいろんな名前で出てます。

こちらは、硬化剤等々含めて全て乾いてから塗ってくださいね。
表も裏も塗ってオーケーです。

文字通り、革の表面にコートを作るので、染色、整形等の工程の1番最後に使うものだと覚えてください。

成分的にも近いのが床ワックスです。
多少水滴がかかったくらいでは浸透しません。
濡れて整形が解けてしまうのを避けられるので私は立体整形をした時はほぼ使います。

え〜白〜い!
大丈夫です。乾くと透明になります。
全体に塗って、乾いたら完成です😊

今回はストラップに仕上げてみました。
こう言った小物を作るのは楽しいですね〜✨皆さんもお好きな葉っぱを作ってみてください。


次回はハンドメイド作家向けに面白いアイテムを作られている、さんた屋さんの工具を使用します。

ではまた。

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革作家。ライター、アドバイザーとしても活動しています。2017 ミラノサローネ出展王道の革工芸はもちろん、デザイン学校卒業、その他の経歴、知識を活かし一風変わっ…

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