IKEA家具・その他組立家具の扉・引き出しトラブル対処法
【組立家具は壊れやすい】とよく言われますが、それは値段のせいでも使っている材料のせいでもないんです。
答えは【組立家具は適度なメンテナンスが必要な家具である】ということ。
家具のメンテナンス・調整というと思いつきやすいところが扉や引き出しではないでしょうか?
そこで今回は、組立家具の扉・引き出しのトラブルについて対処法をお伝えしたいと思います 。
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1.扉について
まずひとことで扉と言っても開きの扉・スライド扉・上下に開く扉など種類があります。
その種類ごとに使っているヒンジ(蝶番や蝶つがいとも言います)の形も様々あり、調整方法もそれぞれになります。
ここでは特に多い開き扉とスライド扉についてご説明していきます。
① 開き扉
このタイプの扉はIKEAのこのような製品に使用されています。
・ PAX ワードローブシステム
・ BESTA コンビネーション
開き扉のヒンジはいろいろ種類のある中でも、共通の構造が多いので一般的なヒンジについてご説明したいと思います。
まず扉側についているネジを触る場合は、見るからにゆるんでいたり外れそうになっていたりする場合のみです。
それ以外で触ることはありません。
基本的に触るのは本体側のヒンジのネジになります。
写真のヒンジの場合、なんかいっぱいネジがあってどれを触ったらいいのかわからないと思います。
そんな時、説明書が残っていればぜひご覧ください。
例えば写真のヒンジの説明書では
結構丁寧に載っています。
ここでは載っていない絶対に気を付けてほしい部分をお伝えしたいと思います。
それは説明書で言うと調整に関する図が縦に3枚書かれていますが、その真ん中のネジ、一般的な開き扉のヒンジで言うと、多くは一番奥にあるネジになります。
そのネジは本体と扉をつなぐ大切な部分になるので、そのネジを緩める場合は必ず扉をしっかりと抑えておいてください。
例えばその部分のネジがすべてゆるんでしまっている場合は扉が落下してしまう恐れもあります。
怪我や家屋の破損にもつながりますので、必ず定期的に(3か月~半年ごと)チェックをしてください。
② スライド扉
このタイプの扉はIKEAのこのような製品に使用されています。
・ PAX ワードローブシステム
・ PLATSA システム
スライド扉も調整ができるんです。
例えばお家の網戸やガラス戸も調整ができるように、家具についているスライド扉にもしっかりとした調整方法があります。
ここでは家具についているスライド扉の調整について触れていきたいと思います。
基本的には裏面に調整用の金具がついていて、ゆるめて締めて繰り返して調整していきます。
ではIKEA PAXワードローブの引戸調整をご説明していきます。
まず初めに扉の裏面の左右上部に写真のような金具があるのをご確認ください。
その後3点配置されているプラスのネジを軽くゆるめます。
この際、ちょっとネジがゆるんだなくらいで止めておかないと扉が外れてしまうこともありますので、力加減注意です。
IKEA PAXワードローブのスライド扉の多くはガラスのパネルが入ってモノになりますので、外れてしまった場合の損害やけがの具合は開き扉と比べ物になりません。
ご心配であれば必ず2名での作業をおすすめします。
プラスのネジをうまくゆるめることができたら、真ん中にある六角穴に付属の六角回し(無くしてしまった場合は6mm頭の六角レンチ)を合わせ、回すことで扉の金具を触っている角が上がり下がりします。
本体との真っすぐを合わせて、きれいに合えば先ほどゆるめたプラスネジを締めなおしましょう。
説明書を見ると
これもとっても丁寧に解説してくれています。
その他にはKVIKNEというワードローブですと、扉裏面の下部中央にある樹脂の部品を動かす構造になっています。
このように商品名などが分かっている場合、IKEAさんではホームページから説明書を見ることができますので、無くしてしまった場合は活用しましょう!
2.引き出しについて
引き出しもレールの形状によってメンテナンスをおこなう箇所が変わってきます。
引き出しのトラブルの多くは固い、開かなくなったということが考えられますが、扉とは違って奥にモノがはさまってしまっているなども起こりえます。
ここではその可能性は考えず、調整にて解消される方法をお伝えします。
① レールの不良
このタイプの引き出しはIKEAのこのような製品に使用されています。
・ PAX KOMPLEMENT
・ BESTA・STUVA コンビネーション
動きが固くなった、ある程度までしか開かなくなった、全く開かないという場合、引出レール周りの経年劣化・整備不良が考えられます。
まずは引出の中身を抜いて、引出自体を抜いてみましょう。
色々なタイプがありますが、ここでは引出の本体と棚の本体共にレールがついているタイプで説明していきます。
このタイプはレール付きで一番多い構造です。
引出側と本体側共にレールを取り付けることでスムーズな動きを実現しています。
このタイプではレールを取り付けているネジがゆるんでいることで異音が発生したり、途中で引っかかって引き出せなかったりします。
対処法としては引出を一度本体から外して、本体側、引出側のレールを留めるネジがゆるんでいないか?またななめに止まっていないかを確認しましょう。
次に引出側にレール金具はなく、本体側のみレール金具があるタイプです。
このタイプでは引出内側から止めるネジを締めすぎると、逆に引出が固くなってしまうことがありますので、ネジを締めていって止まった時点から半回転を目安に締めましょう。
最後に引出の調整ができるタイプです。
このタイプの注意点は
① 本体側のレール金具の爪部分を、引出背面に穴が開いているので奥まで差し込む
② 引き出し前側下面(前板に近い部分)に開いている穴にレールの突起部分をはめ込
③ 樹脂を奥にカチッと音がする(はまる感覚がある)まで押し込む
上記の①②③のどれかが入っていないと引出を引っ張り出した際に落下する恐れがありますので特に注意です。
また使用時に引出の前板がゆがんでいる場合、このタイプはレールに調整用の金具がついているので、左右に回して調整しましょう。
② 引出本体のメンテナンス
実はレール部分よりも日々の使用によってゆるみやすい部分として前板部分と引出本体の接続部があげられます。
完成時には当然しっかりと閉まっているのですが、引き出しは日々開け閉めするところで、それは日々引っ張られる力がかかっている部分であると言えます。
IKEA家具の場合、接続部を含めボンドを使用することがありませんのでメンテナンスが必須になります。
ほとんどがカムロックという構造になっているので、その部分の部品を締めなおすだけで解消されます。
ここがゆるんでいると前板の落下につながり、怪我、破損の原因となってしまいます。
目安は3か月から半年に1回締めなおすくらいで問題ありません。
ゆるむ前にメンテナンスをおこなうことをおすすめします。
以上日々組立家具を使用している上でゆがみやすく、また放っておくと破損につながりやすい扉・引き出しのトラブル対処法でした。
上記は扉・引き出しの構造全てではありませんが、多くはご紹介した構造になっていますので参考にしていただければと思います。
かんたんな無料相談窓口あります
カグッコシ!ではLINE@によるリアルタイムでの無料相談窓口を設置しています。
IKEA家具をはじめとした組立家具のお悩みを、LINEで送っていただけば、専門スタッフよりお答えいたします。
その際、当該部分の写真も送っていただけますと、さらに詳しいご返答が可能です。
また、お持ちの家具が上記以外の構造であったり、直接聞いてみたいなどがありましたら、フリーダイヤル(0120-003-119)もご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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