確定拠出年金の商品選びはどう考えると良いの?

確定拠出年金はご自身で老後資金を積み立てることのできる制度のことですが、企業型確定拠出年金の導入企業は2018年3月に3万社を超え、個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者は2018年8月に100万人を超えました。このことからも、確定拠出年金が身近なものになりつつあることが...

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確定拠出年金はご自身で老後資金を積み立てることのできる制度のことですが、企業型確定拠出年金の導入企業は2018年3月に3万社を超え、個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者は2018年8月に100万人を超えました。このことからも、確定拠出年金が身近なものになりつつあることが伺えます。そんな今回は、ファイナンシャルプランナーの坂本卓也(所属:ブロ-ドマインド株式会社)が、確定拠出年金における商品選びの考え方について解説いたします。

■確定拠出年金の仕組みをおさらいしよう!

一口に確定拠出年金といっても、企業型や個人型にわかれていたり、個人型確定拠出年金には「iDeCo」という名称がつけられていたりと、違いがよくわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

基本的な仕組みは、企業型も個人型も変わりありません。毎月拠出する金額は全額所得控除の対象となるうえに、運用益は非課税で受け取ることができるという制度になります。いずれも老後の資金作りのための制度であるため、原則60歳まで引き出すことはできません。

さて、企業型も個人型もさまざまな金融商品があるため、加入の際にはどれを選べば良いのか悩まれる方もいらっしゃるでしょう。そんな方々のために、次からは確定拠出年金における商品選びのポイントをお伝えいたします。

■確定拠出年金の商品にはどんな種類があるの?

確定拠出年金の商品は、元本確保型と投資信託型の2種類に大別されます。

元本確保型の商品は原則として元本が確保されているため、運用を通じて拠出元本より減ることはありませんが、大きな運用効果を得ることはできないのが特徴です。定期預金や保険商品などがこれに該当します。

一方、投資信託型の商品とは、みなさんから集めたお金を運用会社が取りまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに投資し、その運用成果が投資額に応じて分配されるといった仕組みの金融商品のことです。そのため、運用成績次第で大きく増えることもあれば、逆に拠出元本よりも減ってしまうこともあるのが特徴です。主に①国内債券型、②外国債券型、③国内株式型、④外国株式型の4種類がありますが、金融機関によってはコモディティ型(金など)や不動産投資型など、ほかにもいくつかの種類が用意されていることもあります。

金融機関やお勤め先によっても用意されている商品数は異なりますが、上記の元本確保型と投資信託型のさまざまな商品※)の中から、ご自身でどのファンドにどれくらいの割合で投資するのかを決定のうえ、運用することになります。

■元本確保型と投資信託型はどう考えると良いの?

では、実際にファンドを選定するにあたって、どのように商品を選べば良いのでしょうか?

まず、「どうやって運用したら良いかよくわからない」「元本が減るのは嫌だ」という思いで、元本確保型の商品のみで運用している方も非常に多いですが、それでは確定拠出年金のメリットである「運用益が非課税となる」ことの恩恵を受けることができません。

また、株式や債券などの投資信託型の商品は、運用成績によってはマイナスとなる可能性もありますが、長期で運用することでリスクを軽減することができます。

上記を踏まえて、確定拠出年金は原則として60歳まで引き出すことができないので、運用期間に余裕のあるうちはなるべく投資信託型の商品を選び、株式や債券の比率のバランスを考えながらより積極的に運用し、残りの運用期間が短くなったら価格変動の少ない安全な運用に切り替えていくことをおすすめいたします。

なお、お勤め先で退職金制度(確定給付年金)があったり、すでに積み立て型の保険や財形などで安全な運用をしている場合は、より投資信託型の商品の割合を高めて積極的に運用することで、全体の資産のリスクバランスを保つことができます。

一方、初めての資産運用で、お勤め先の退職金制度もあてにならないからリスクは取りたくないという方は、定年までの年数分を投資信託型の商品、残りは元本確保型の商品で組み込むと良いでしょう。たとえば、定年まで40年ある方の場合は40%を投資信託型、残りの60%を元本確保型の商品で運用し、定年まで残り10年の方の場合は10%を投資信託型、残りの90%を元本確保型に設定するといったイメージです。

いかがでしたでしょうか?確定拠出年金はさまざまな商品を組み合わせて自分だけのオリジナルファンドを作り、定期的に見直しながら長期にわたって運用していく必要があります。そのため、しっかり運用商品を選定するのとしないのとでは、大きく運用効果が変わる可能性があります。将来の大切な資産を安全に運用するためにも、しっかりと資産配分を考えて運用していきましょう。

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