【木工DIY】とっても頑丈!ツーバイ材のキャスター付き収納ベンチ

我が家では、カラーボックス3段を横にして、オープン面に開閉扉とキャスターを付けた簡易的な収納ベンチを使っていました。
しかし、これがまた長年の使用でたわみ始めるわ、梅雨時期になると化粧面にカビが生えるわで、かなりの悩みの種でした(^^;)

そんなわけで、頂き物の2×8SPF材(廃材)とこれまで使用していた収納ベンチの材料リサイクルをベースに、【頑丈】で【カビない】キャスター付き収納ベンチを作ってみました★

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ゲルマン
まずは完成したものの写真。
天板はカラーボックスの収納ベンチで使用していた材料を使用しているため、ハゲや釘の穴などがチラホラと見えます(^^;)
廃材リサイクルがテーマだったので、大目に見てくださいm(__)m

ただ、強度のあるツーバイ材をメインで使用してるので、強度はバツグン!
且つ、無垢材を使用してるのでカビづらい(実績より)ものとなりました!

1. 材料

・2×8 SPF材(廃材)
・2×4 SPF材
・杉板
・12mm シナ合板(リサイクル)
・キャスター(リサイクル)

2.工具

<電動工具>
・丸ノコ
・ジョイントカッター&ビスケット
・ディスクグラインダー
・インパクトドライバー
・電気カンナ

<手工具>
・玄翁(トンカチ)
・スコヤ
・曲尺
・鑿
・鉋
・紙やすり

<塗料など>
・オイルステイン(オーク色)
・蜜蝋
・木工ボンド

3.制作

3.1 フレーム作成

え~っと、今回はどんなふうにしようかな??
リビングに置くものなので、四隅に木端(木材の側面)が見えないようにし多少なりと手作り感が出ないようにしよう!!と考えたのでした。
↑これが、のちに大いなる後悔へ変わることに。。。

まず、2×8材を中央で45度カットして、後に向きを変えて合わせればピッタリと90度になると想定。
そのため、カット前に加工しておいた方が後々都合が良い溝堀りを行います。
材料の表と裏に彫り込む部分の墨線を引きます。

さて、どうやって溝を掘ろうか。。。。。。
さすがに面積が広すぎるので、鑿だけで掘っていては日が暮れる。
ルーターや溝切カッターは無いし。
スライドマルノコでは刃が届かないし。
トリマーでやったら、ビットが激しく摩耗or壊れそうだし。。。。(**;;)

ということで、苦肉の策で丸ノコで溝を掘ることに決定!!(←危ないので、あまりお勧めしません)

材を台に固定するためには面積が足らないので、写真のように材を2枚不要な板で連結し、溝を掘らない側の板をクランプでしっかり台と固定します。
墨線の一番内側のみ丸ノコガイドで真っすぐスリットを入れ、後はフリーハンドで何回かに分けてスリットを入れます。

右側材の中央付近につけてる墨線は、後程45度カットするためのもの。
途中から丸ノコを材に当てて切り進めるのはキックバックのリスクが高まるため、かなり神経を使っての作業でした。

スリットを入れ終えたら、連結している板を外して玄翁(トンカチ)で叩いてパキパキと折り取っていきます。
折り取った後は、全体的に均すために鑿で軽く削っていきます。

表も
裏も彫り込む

表裏に彫り込みが終えたら、中央の墨線に沿って45度カットで真っ二つにします。

がしかし!思っていた以上に、丸ノコでこのサイズの材を45度で真っすぐにカットするのは簡単ではなかった(x_x)
板の反りの力が強く、思うように丸ノコはガイド通りに真っすぐ進んでいかない。。
強引にガイドに押し付けると、今度は前進しなくなり、あげくの果てにはプスプスと煙と共に香ばしい匂いが。。

えぇ、こりゃ完全に現状の工具/スキルでは無理な設計をしましたね。

てな感じでカットされたのはこんな感じ。

よくよく見ると、左右で材の幅が違っております、ハイ。

溝堀りの苦労に、45度カットの苦労。
どこにも楽しめる要素は全くなかったですね、今回の設計は(汗)

一応、めげずに最後までカットし終えました。
でも、これだけやって、まだ四隅の柱になる部分だけ。。。。
まだまだフレームの長辺が残っておりやす。

何とか途中で投げ出すことなく、四隅の柱分のパーツを加工し終えたところ。

この後、長辺8本分(2×4材)、同じ溝堀り作業をひたすら繰り返したのでした。
45度カットが無いのが、まだ幸いだったのと、溝を材の途中からではなく端から端まで入れられたので、四隅より加工の苦労はなかった◎。

カットし終えたら、全ての材をビスケットで接合するための溝を、ジョイントカッターでしこたま加工します。

ご存知かもしれませんが、ビスケット接続とは、ダボ継ぎの仲間でネジや釘を使用しないで木材同士を接続する方法です。

ジョイントカッターで溝を切っている様子
ジョイントカッターで溝を切った後は、材にこんな溝が切れる。
接続する両側に同じ位置に溝を切る。
切った溝にボンドを塗り、ビスケットと呼ばれる木材(写真左)を差し込む(写真右)
一通りビスケット接続が終わったフレーム
裏面は、渾身の溝堀りの傑作が!!
この後、溝のアンバラを鑿とトリマーで調整しました。

こんな加工を何とか4面分仕上げ終わりました(><)
無事、ケガすることもなく終えられたのは幸いかと。
かなり集中力も無くなってきてたので。

次に、この掘った溝に嵌めるための板を切り出します。
重量を軽くしたいため、今回は杉材を選びました。

杉材は、無垢材でも様々な色(ナチュラル、赤、茶など)があるため、この色のコントラストを利用します。
こげ茶が欲しかったので、一部オイルステインのオーク色で塗装したものも用意しました。

写真上は、オイルステインで塗装したもの
下は無垢材

塗装が乾いたら、それぞれ溝に嵌るサイズに丸ノコでカット。
カットし終えたら、両隣の杉板の色が異なるように配置して、フレームにボンドで接着します。
この時に、クランプでしっかりと圧着しておけば、ボンドだけで充分な接着力が確保できます。

接着中

杉板の嵌め込みが終わったら、幅広面のフレーム2枚に、仕切り板を挿入するための溝をトリマーで掘ります。
その後、4面のフレームをボンドとネジで接続します。
固定するときには、四隅がしっかりと90度出るように調整しながら、最終的にネジを増し締めします。

3.2 組み立て

フレーム内側にある縦スリットが仕切り板を挿入するためのもの

組みあがったものの背面となる部分に、シナ合板(リサイクルのため、既に塗装済み)をネジで止めます。

取り付けたシナ合板の四隅に以前の収納ベンチで使用していた大きめのキャスター(Totalで80kg相当の耐荷重があるもの)を取り付けます。

そしたら、ひっくり返して仕切り板を溝に挿入~♪

そうです、実はこの収納ベンチはカラーボックス3段相当の寸法で作っていたので、カラーボックスに使用していた棚板が仕切り板としてそのままリサイクルできるのでした◎

でもって、最後に座る部分(収納の蓋部分)は、同じく12mmのシナ合板をベンチ中央で等分となるようにカットします。
蓋は容易に動かないよう、裏面に端材でストッパーを付けました。
蓋開閉のための持ち手部は、ディスクグラインダーで縁を削って凹部を設けました。

収納スペースは余裕があるため、大きめの玩具などもスッポリ

4.まとめ

長文を最後までお付き合い頂き、誠に有難うございました。
いや~、今回もまた、だいぶくたびれる作品となってしまいました(笑)
とてもじゃないですが、他の方にお勧めできるような作り方ではないと思います。

簡単につくるならば、以下の2点を変えるべきでしょうね。そしたら、また作ってみても良いかなと私は思います(^^)
・杉板嵌め込み → 杉板をフレームにネジ止め(溝堀なし)
・四隅の45度留継ぎ → 板同士の突き当て固定(但し、板厚があるので長めのネジが必要)

まぁでも、上記の2点は今回初めての試みだったので、難易度や工数を把握するためにも良い勉強になりました。

過去の壁面収納や、キャビネットに相当する手間暇のかかった作品でした。

それでは、皆様良いDIYライフを!
最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

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