家の傾き・地盤沈下修正ならこの工法！再沈下も防ぐアンダーピニング工法とは？

アンダーピニング工法は、家の下に杭を打ち込む効果的な工法

アンダーピニング工法とは、「under（下）pinning（杭を打つ）」の名前のとおり、家の下に杭を打ち込み、家の傾きを直す工法です。特に地盤の沈下による家の傾きについては、アンダーピニング工法を用いることで高い効果が見込め、再沈下の危険性も低くなります。

工程としては、1建物検査・地盤調査、2杭圧入の作業スペース確保、3杭の圧入、4ジャッキによる傾きの修正、5埋め戻し　といった流れが一般的です。

1.建物検査・地盤調査

まずは建物や地盤の状態を調査します。簡易的な調査なら、見積もりまで含めて無料で行ってくれる業者も多いため、まずは依頼してみると良いでしょう。

2.杭圧入の作業スペース確保

コンクリート杭もしくは鋼管杭を圧入するための作業スペースを確保します。作業スペースは、おおむね1m×1mより小さいスペースで済みます。

3.杭の圧入

コンクリート杭もしくは鋼管杭を作業スペースから圧入していきます。必要であれば継ぎ足す作業を繰り返し、安定した地盤に到達するまで圧入します。

4.ジャッキによる傾きの修正

杭の上にジャッキを設置し、家の基礎ごと押し上げて傾きを修正します。規模によっては人力で行えるため、高い精度のレベル調整が可能です。

5.埋め戻し

作業スペースを補修し、元通りに直します。

大がかりな工法ではありますが、その分再沈下の可能性は低くなります。また、工事は家に住んだままで行うことができるので、工事中の仮住まいを探す心配もありません。

他の工法との違いは、再沈下の可能性が低いこと

家の傾きを直すには、他にもさまざまな工法があります。他の工法もご紹介しつつ、アンダーピニング工法との違いもお伝えしていきます。

・耐圧版工法（耐圧盤工法）
50cm×50cm程度で厚さが1～2cmの鉄板を、ジャッキの下に設置してジャッキアップし、家の傾きを直す工法です。家の傾きの進行が止まっており、支持層となる地盤が浅い場合に適しています。

・土台上げ工法
基礎は傾いたままの状態で土台・柱・壁をジャッキアップし、基礎と土台の間に鉄板などを差し込んでモルタルなどを流し固定する方法です。こちらも家の傾きの進行が止まっており、地盤がある程度強い場合に適しています。

・薬液注入工法
基礎の下の地盤にセメントを混ぜた薬液を注入することで、家の傾き修正と地盤の改良を同時に行える工法です。地盤が弱く、ベタ基礎の場合に適しています。

アンダーピニング工法の最大の特徴は、しっかりとした杭（コンクリート杭・鋼管杭）を家の下に差し込み、安定した地盤まで下ろして支えることで、再沈下の可能性を低くできることです。弱い地盤にも対応でき、あまり状況に左右されず施工可能なため、他の工法よりも効果が高いといえるでしょう。

アンダーピニング工法の費用は高め。その分効果が期待できる

気になる費用ですが、アンダーピニング工法は他の工法同様、かなり高額です。具体的には、250～600万円ほどの費用が相場となっています。また、杭の種類や人員数、地盤の状況により、費用は大きく変わってきます。

これだけの費用がかかると「他の工法に変えたほうがいいのでは……。」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、アンダーピニング工法最大の特徴である「再沈下の可能性が少ない」という点は、他の工法ではカバーしきれないかもしれません。

ご自宅の状況を的確に把握し、複数の業者に見積もりを取ったうえで、本当に適切な工法はどれか、また価格は適切かという点を検討しつつ、依頼内容を決定しましょう。

まずはお見積りを！

アンダーピニング工法とは、家の下に杭を打ち込んで家の傾きを直す工法です。他の工法よりも再沈下の可能性が低く、状況に左右されず施工しやすい点が特徴です。効果が高い分相場も高額ではありますが、直したい家の状況を踏まえた見積もりを取るなどして検討すると良いでしょう。

〔レフトハウジング〕では、現地調査とお見積りを無料で行っています。行政からの依頼や過去の震災で傾いた家の修正依頼にも多数対応しております。気になった方は、ぜひ〔レフトハウジング〕で一度お見積りをされてみてはいかがでしょうか。