【専門家監修】外構・エクステリアのリフォームの費用は?どんなことができる?

ひと口にエクステリアといっても、どこまでを指すのかわからない方もいるのではないでしょうか。エクステリアのリフォームでできることを、費用相場も含めて解説します。また、たくさんあって選択が難しい、リフォーム業者選びのコツも専門家が説明。ぜひチェックしてみてください。

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このアイデアの監修者

森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹

名古屋生まれ。名古屋市立菊里高校卒業。
法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。

森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/

エクステリアはどうやって選ぶ?

エクステリアで大事なポイントは2つ。「便利さ」と「メンテナンスのしやすさ」です。

時間があり体力も自信あり。さらにはお金もたくさんあるというならば問題ないのですが、お子さんがいてさらには仕事も抱えているという状況では、外構をリフォームしたままの状態で維持するのは至難の業でしょう。

お金と時間をせっかくかけた外構リフォーム。門扉はおしゃれだしカーポートも近所では見かけないような格好良さ……でも、汚れや穴あきなどがあるようではいただけませんよね。

メンテナンスのしやすさと便利さの視点から具体的なエクステリアリフォーム箇所をいくつか紹介します。

メンテナンスを考えたエクステリアリフォーム【ウッドデッキ】

たとえばウッドデッキ。天気が良ければここに椅子を出してのんびりと、というスペースですが、見てくれだけで商品を選ぶとその後のメンテナンスで苦労することになるので要注意です。

ウッドデッキというくらいですから、本来は木材を使って作るのですが、春夏秋冬の気候変化に加えて雨や雪にも耐えなくてはならないので、できれば木材以外の素材(人口木)などの商品が良いと思います。

各社のパンフレットをみれば「メンテナンスフリー」「お手入れ楽々」などと書いてあるのですぐに目につきます。

・ささくれができない
・劣化が少ない
・腐食がほぼない
・シロアリに食われない

などのメリットがあり、お手入れも簡単。ただ、夏場などは熱を吸収しやすいので素足で歩くときは注意が必要。でも、総合的に考えると私は強くこれをおすすめします。

費用

価格もお手頃で、3畳程度のウッドデッキであれば工事費込みでも10万円はしないでしょう。

メンテナンスを考えたエクステリアリフォーム【カーポート】

エクステリアの代表格といえるのがカーポート。その昔はインテリア性も低く、波を打ったプラスチック屋根が主流だった時代もありました。しかし、現代のカーポートは高い機能性はもちろんですが、そのデザイン性も極めて高いといえます。

ただ、そんなおしゃれなカーポートも、3年も経つと商品によっては何とも薄汚れたものになってしまうものがあるようです。これを防ぐにはその素材選びももちろんですが、掃除がしやすいということが絶対条件。カーポートが汚れてみすぼらしくなったり、徐々に壊れていく原因の多くが「落ち葉」であることを知っていますか?

カーポートは屋根に降り注いだ雨水が樋を通って下に落ちていく仕組みになっており、特に厄介なのが落ち葉が樋を詰まらしてしまうことです。ところが下から見ると、この詰まりになかなか気が付かないのが困りもの。

リフォーム業者と打ち合わせするときに「落ち葉を取り除きやすいカーポートがいい」と頼むことです。失敗しないための鉄板質問ですよ。

費用

肝心の費用ですが、2台分のカーポートであれば工事費込みでも50万円程度で大丈夫でしょう。ただ、オプションとしてUVカット、積雪対応、遮熱仕様などのものがあり、その分は当然値段が高くなっていきます。

便利なエクステリアリフォーム【雨よけの屋根】

本来ならば玄関に通ずる場所にも屋根を付けたいのですが、見た感じが格好悪くなるケースが多いので、これには今回触れずに、ここでは勝手口と駐車場をつなぐ屋根をおすすめします。

ちょっと想像してみましょう。

大雨の日に車で買い物に行ったあなた。スーパーや量販店を回って両手に余るほどの商品を抱えています。ところが自宅に帰ってエンジンを止めて、ふと「玄関まで少しの距離だけどずぶ濡れになるわね。どうしようかしら?」と思うのではないでしょうか。意を決して飛び出すか、車の中に置いてある傘を何とか使って凌しのぐかの二者択一です。

しかし、カーポートと勝手口までの通路が屋根でつながっていたらどうですか? 

「お金は余分にかかったけど、本当にこの工事をしてよかったわ!」と必ず思うと私は断言します。それに合わせて足元の飛び石もしっかりと付けましょうね。

費用

既存のカーポートと勝手口までの距離が費用を決める重要ポイントになります。

また、直線ではなく、途中でカーブしたりすればその分費用が高くなりますが、3〜4mつなぐだけの場合を想定すると、その費用は10万円程度で十分だと思います。

お手入れについてはカーポートと同様。屋根に降った雨水が樋を伝って下に流れる仕組みになっていますが、大敵は木の葉や落ち葉の詰まり。

カーポートと同じ周期で良いので、脚立などを使って3か月に一度の頻度でチェックを。また、台風や暴風雨などがあった直後もお手入れを欠かさないでください。

便利なエクステリアリフォーム【門周り】

あなたが留守にしていた時に合わせたようにやって来るのが、宅配便であったり郵便屋さんであったりしますね。いまや社会問題となっている再配達問題です。

門周りをリフォームするならば、宅配ボックスの設置は絶対におすすめ。ほかの予算を削ってでもこれはやってほしいリフォーム。

スタイリッシュなデザインになっていますし、子育てに追われている主婦にとっては、宅配ボックスは無駄な手間を省く格好のアイテムですよ。

費用

費用は工事費込みで5万円程度です。

リフォーム業者選び

これは難題です。

私は積水ハウスで住宅営業をしていました。積水ハウスはリフォームも手広くやっていますが、会社自体は間違いなく信頼性があるといえます。しかし、積水ハウスに頼んだから滞りないというわけではなく、担当の営業マンによってその満足度は天と地の差が出るのが実際の話。

ですから、リフォーム業者選びは業者自体の信頼性と、窓口になった社長や営業マンの人間性の両輪で見る必要があります。

しかしながら、人間性についてはここで短く書くのは無理ですので、業者選びの一つの基準をお教えしましょう。

日本は新築信仰が根強くリフォームがなかなか市場の認知を得ずにここまで来てしまいました。しかし、その時代がついに終焉を告げつつあるのが現状で、実際にも政府や経済シンクタンクの予測によると、2030年には新築着工数が激減すると明言しています。

必然的にリフォームが伸びるのがほぼ確実視されているのですが、そこで問題となるのが悪質業者の存在とその排除。「そんなことを言われても知っているリフォーム業者さんなんていないわよ」と、普通はこうなるでしょう。 

そんなあなたの判断材料にしていただきたいのがこの表です。

これらの団体は国交省から【この14団体のいずれかに加盟しているリフォーム会社は一定の基準をクリアーしていますよ】とお墨付きを与えられたことを意味しています。

私は12番目の【住活協リフォーム】に深く関与していますが、基本はこの14団体のどこかに所属しているか? を確認してください。リフォームなどの相談ができるお知り合いがいなければ、この基準は参考になるでしょう。

ただ、これに入っていないところは「ダメなのか?」と思うのは早計です。   

リフォーム会社の判断で「うちは入会する気ないよ」という会社もたくさんあるからです。ここは誤解しないようにお願いします。

エクステリアは広範囲にわたるからこそ優先順位をつけて考えよう

いかがでしたでしょうか? エクステリアは室内とは違って外から見える範囲のが対象になるため、かなり広範囲です。さらに、カーポート1つとっても恐ろしいくらいの種類があります。カタログを一通り読むだけでも一苦労なので、優先順位をつけて必要な情報を効果的に拾っていきましょう。

家の満足度を上げるリフォームというと、ついつい室内だけに目が行きがちですが、人間同様に中も外もシャキッとしなくてはダメですね。

※賃貸物件の場合、退去の際に原状回復を行う義務があり、修繕費用が必要となる場合があります。必ず賃貸借契約書を確認の上で、家主や管理会社の許可を取ってから作業を行いましょう。

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