お弁当に最適！【油淋鶏】の冷蔵・冷凍保存のコツや活用方法

お弁当に最適！【油淋鶏】の冷蔵・冷凍保存のコツや活用方法

家族みんなの好物・油淋鶏は、ついついたくさん作り過ぎてしまうものだ。おなかいっぱいに食べても、残ってしまった場合はどうする？油淋鶏を冷蔵保存・冷凍保存する場合のそれぞれのポイントと、冷凍して弁当のおかずとして活用する上手な方法を紹介しよう。

1. 油淋鶏を冷蔵保存するなら、たっぷりの酢で防腐対策を

油淋鶏にかけるネギソースの配合は、各家庭の好みによってさまざまだろう。ネギはソースの中にちらほら見え隠れする程度でよいという人から、大量のネギがなくては始まらないという人もいるに違いない。ソースの配合は、もちろん味の好みで決めるのが第一だが、作った油淋鶏を冷蔵保存することも考慮するなら、ソースに占める酢の割合がポイントになる。

酢の優れた殺菌効果は古来より知られており、チフス菌や大腸菌も、酢に漬ければ死滅するほどだ。油淋鶏を作ってすぐに食べきる場合は、そこまで考える必要はないが、翌日へ持ち越すならば、ソースには酢をよくきかせておくのが賢い方法だと言える。

ひと口に酢といっても、原料によりさまざまな種類がある。油淋鶏を作るのには米酢を使うことが多いが、酸味の弱いリンゴ酢、あるいは酸味の強いワインビネガーなども試してみてはどうだろう。酢が変わるだけで、全体の味が驚くほど変わる。作ってすぐに食べる分は米酢で、明日に持ち越す分はワインビネガーで、などと作り分けてみるのも面白い。保存する場合は、油で揚げた衣も水分を吸って食感が変わるので、油淋鶏サラダとして生まれ変わらせれば、リンゴ酢やワインビネガーの風味ともマッチして別の美味しさが味わえる。

2. 油淋鶏を冷凍保存するなら容器選びも大切

次に、油淋鶏を冷凍保存する場合について考えてみよう。家庭で食品を冷凍保存する際のポイントとして、「急速冷凍」「冷凍後はできるだけ冷凍庫の開閉を避ける」などはよく知られている。だが、意外におろそかにされているのが、容器選びではないだろうか？

食品を冷凍保存するには、ラップ・フリーザーバッグ・写真のようなコンテナ型の3種類に大別されるだろう。コンテナ型には材質別に、プラスチック製・ホーロー製・耐熱ガラス製などがある。特におすすめしたいのは、少々値は張るが、ホーロー製の冷凍保存容器だ。ホーローは塩分や酸に強く、におい移りもしにくい。また、他の素材に比べて食材の味や風味を保ちやすく、熱にも強い特徴がある。電子レンジは不可だが、直火やオーブンはＯＫだ。

プラスチック製の保存容器は、どこの家庭でも余るほどあるだろう。しかし、高価でも本当によいものを厳選したホーロー製の保存容器を必要な数だけ持つことは、シンプルライフにもつながる。環境への影響という面からも、プラスチック製に比べてホーローはエコだ。心を込めて作った油淋鶏が余ってしまった場合も、ホーロー製の保存容器に入れて大切に冷凍すれば、うっかりそのまま食べ忘れることもないのではないだろうか？

3. 油淋鶏を冷凍保存して弁当のおかずに！

残った油淋鶏を冷凍保存して、弁当のおかずとして活用する方法を紹介しよう。とは言っても何も難しいことはなく、余った油淋鶏を、弁当のおかず1回分ごとにラップで包んで冷凍するだけである。このとき、ラップでくるんだだけでは冷凍庫の中で劣化が早まるので、ラップで包んだうえに、保存容器に入れて冷凍することが望ましい。

弁当に入れるときは、ラップごと電子レンジで温めるだけでよい。冷凍して温め直した青ネギは色の美しさがやや損なわれるので、温めた油淋鶏の上から新たに彩りとして散らすと、見た目が美しくなる。弁当のおかず作りは、朝起きて一から始めようと思うと大変だが、油淋鶏に限らず冷凍保存できるものはしておいて、朝は温めるだけでおかずの一品とすれば、時短にもなってラクだ。晩ごはん用に作った油淋鶏を翌日に持ち越してまた食べるよりも、冷凍庫で少し寝かせておいて、忘れた頃に弁当のおかずとして利用する方が、フレッシュな気分で食べられるかもしれない。

油淋鶏のタレに使っている酢には防腐効果・殺菌効果もあるので、夏場の弁当のおかずとしても適している。梅雨時や真夏の弁当作りは、おかずの選択にも気を遣うものだ。酢の味がさっぱりしながらもボリュームのある油淋鶏なら、大人の弁当にも子どもの弁当にも自信を持って入れられる。

結論

酢をたっぷりきかせた油淋鶏は、冷蔵庫で正しく保存すれば翌日にも食べられる。冷凍保存する場合は、容器選びにも気を遣おう。また、1回分ずつ小分けして冷凍保存しておけば、弁当のおかずとしても気軽に利用できる。防腐効果のある酢で味付けた油淋鶏なら、梅雨時や夏場の弁当にも安心だ。

投稿者：

オリーブオイルをひとまわし編集部