引越し業者さんが解体したというIKEA PAXワードローブを組んできました

今回のお客様からのご相談内容は
『引越しは終わっているのですが、解体した家具の組立をお願いできますか?』
カグッコシ!では家具の解体/再組立のみもご依頼いただけますので、まずは詳細を聞いてお見積りをお伝えすることに。
お住まいは大阪市のお客様ということで、別途出張費エリアではありませんので家具の詳細をお聞きして対応することにしました。

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家具をお聞きするとIKEA PAXワードローブのスライド扉で、サイズは高さ201cm、幅200cm、奥行66cmタイプ。
再組立料金は¥32400(税込)となり、お伝えすると。

『実は引越業者さんが背面の板を破損させてしまっているのですが、組み上げることはできますか?』

との質問が!

さらに詳しくお話を聞くと引越業者さんがサービスで解体/再組立を引き受けてくださったそうなのですが、解体時に背板を破損させてしまって、さらに廃棄すると言って持ち帰ってしまったとのことでした。
残念ながらIKEAでは1商品のパーツ売りは行っていないため(AS-ISというアウトレットコーナーに欲しい部品が奇跡的に見つかることもあります)背板のみが欲しくてもPAXの本体を購入する必要があります。

AS-ISアウトレットは、1Fフロアのレジ手前にあります

しかし、そこは、「IKEA家具専門の引っ越し会社」であるカグッコシ!の出番!
PAXワードローブのご依頼が一番多いので(2018年 カグッコシ!にてご依頼いただいた家具ランキング を参照)もちろん、背板が無い場合の対処法も準備しています。
(※ただし、小さな部品であれば予備部品を保持しており、解体/再組立ご訪問時には持参するので即対応可能なのですが、今回は背板ということで別途用意する必要がありました。)

AS-ISアウトレットの部品コーナー

ここで問題なのが背板のサイズ。

今回ご依頼いただいたユニットサイズは201cm×100cm×58cm。
背板のサイズは98.5cm×193cm×厚さ3mm。
薄ベニヤ板を用意するのですが、ベニヤ板の標準サイズは91cm×182cmになるので寸法がチョット足りません。

PAXワードローブは背板をくぎで本体に固定することで強度を増しているということもあるので、ツギハギにするわけにはいきません。
そこで別注+弊社加工での対応をさせていただきました。

200cm×100cm×3mmのベニヤ板(今回のお客様はユニットがバーチ色なのでそれに合わせた色で)を注文し、届き次第弊社倉庫にてPAXに合わせてカットしました。(カットしているときの写真、撮っておけばよかった・・・と後悔)
それをお持ちしての再組立訪問となりました。

引越業者さんの解体ってどんな感じ?

我々もお客様自身が解体したもの、解体途中のものを見る機会は結構あるのですが、引越業者さんが解体した家具を(それもPAX)見ることはあまり機会がありません。
今回のご依頼は引越業者さんが解体した商品の再組立ということで、ある意味『勉強になるな』という思いでお伺いしました。

まず立てかかっていた解体後のPAXを見て『そう来たか!』と思った部分がありました。
それは【カムロックのネジ側】を抜いていないこと。

解体され部屋に置いてあったPAX
写真で言うと一番上に同じ形のネジが3本付いています。

このネジ、我々が解体する際は運ぶ時の苦労を考えて抜くのですが、逆に運び手の側から見るとそのネジを抜くほうがリスクが高いと判断されたのだと思います。

次の写真ではレールのようなものが4本づつ付いております。

このレールに関しては、我々が解体する際も場合により取ったり取らなかったりします。
我々自身で運ぶ際には、レールを付けた状態で自分たちで梱包するので運び方も積み方も考えれますが、弊社で運ばずに、引越し業者さんが運ぶ前日などに解体に入る場合はすべて外すことにしています。

ネジの緩みや歪みを調整してから組立作業へ

とりあえず、全てのネジが取り付けた状態で来ていましたので、ネジの緩み歪みを全てチェックしてから組立始めます。
ネジの緩みなどがないことを確認できれば、ネジがついているほうが作業は早く進みますが、自身で解体しているわけではありませんのでチェックは念入りに行います。

全てのチェックを終了し、多少の締め直しを行った上で(経年疲労と思われ、引越業者さんの解体が原因ではありません)本体フレームを組み上げていきます。

ついに、特注の背板を打ち付け作業へ!

既存の背板との違いは、
①裏面もベニヤの木目が来る部分。
②通常、既存の背板は2つ折りになっていますが、特注品は1枚ものの仕様になりますので強度も大幅にアップです!

その後は2本のフレームをつなぎ、引戸用のレールを取り付けていきます。
その他のアクセサリパーツの部品が全て取り付けてある状態なので、助かる部分もありつつ、組み上げる際に周りの床、部材などを傷つけないようにと逆に気を遣う部分もあります。

引戸用のレールを取り付け、扉を付け終わればバスケットなどの中身を取り付けて終了です。

最終,扉の調製が入ります。

今回は壁への固定もご希望とのことで、L型の金具を使用しての最強の固定を施しております。
梁の関係で、本来はL型の短い方を壁側に取り付けますが今回は長手を壁側にする方法になりました。

といった形で無事終了いたしました。

『引越業者さんの解体』について、運ぶ際のプロの技も知れましたし、こんなところが困ったのかな?ということも見ることができて勉強になりました。
今回は解体を引越業者さんがおこなって、組立できずのご依頼でしたが例えばお客様ご自身にて解体はできたけど組立が・・・などといったご相談もお気軽にいただければと思います。

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