マンションの床リフォーム！気をつけるポイントは？改修はどこまでできる？

マンションの床リフォームには規定がある

マンションは、数多くの世帯から成る「集合住宅」ですから、リフォームする場合にも戸建て住宅にはない決まりごとのもとに行う必要があります。とくにマンションでの居住者間のトラブルでは、騒音問題によるものが最も多いとされ、それらの騒音トラブルの原因は、大多数が床によるものです。マンションの床材も、基本的には自由に改修してよいことになっていますが、騒音に関する規定が管理規約によって定められていることが多くなります。マンションが定めている「防音規定」を満たす床材でなければ使用できないなどの制約が発生することもありますから、床のリフォームを計画する場合は、事前に必ず管理者へ確認を取るようにしましょう。

たとえば、床をカーペット敷きからフローリングにリフォームしたいとの要望を管理会社へ伝えたものの、管理規約で「フローリングは施工禁止」とされていたため、結局断念することになったというケースもあります。もし、リフォーム前提で中古マンションの購入を検討している場合などは、先に管理規約をチェックしてリフォームが可能な範囲を確かめる必要があります。

マンションの床リフォームで注意が必要な点

マンションの床リフォームで最も多いのは「フローリングに張り替えたい」という要望ですが、各マンションの管理規約ではフローリング材に防音規定が設けられている場合が多くなります。ちなみに、日本建築学会が定めるフローリングの遮音等級において、マンションではLL-45以上を推奨としています。各マンションの管理規約でも、フローリングの遮音等級はLL-45以上のものを使用すると定めているケースが多数です。
無垢フローリングなど、遮音等級を満たさない素材をやむをえず使用する場合、床材の下の床組部分に防音加工をすればリフォームが認められることもあります。ただし、あくまで個々のマンション管理規約に則ったリフォームが基本です。

また、床の張り替えと床暖房リフォームを同時に行う場合にも注意点があります。もともと床暖房がなかった部屋に床暖房を新設することは比較的簡単にできますが、もともと床暖房のある床を張り替えるとなると、既存の床暖房ユニットの再使用はできません。新しい床暖房設備を入れる必要が出てきますから、予算などにも床暖房の分を計上して考えなければなりません。

マンションの床リフォーム事例

それでは、マンションの床を実際にリフォームした成功事例を紹介しましょう。

【事例1】マンション玄関の床を、手軽な重ね張りでゴージャスな大理石に
マンションのエントランス部分の床が大理石張りでずっと憧れていたため、部屋の玄関も大理石にリフォームしたいとかねてから考えていました。既存の床に重ねて張れる「大理石複合パネル」というリフォーム用床材を知り、これを使用することに決めました。管理会社の許可も得られ、お手軽なのにゴージャスな床リフォームを実現しています。

【事例2】あえてカーペットに張り替え。騒音トラブルの不安もなく綺麗なリビングに
マンションのリビングのカーペットを張り替えました。あえてフローリングにはせず、カーペットならではの感触や温かみを引き続き楽しみたいとの要望でした。カーペットを選んだことで、管理会社との交渉や許可なども難なく済ませられ、工期も1日で完了。お気に入りの雰囲気を変えずに、明るい色合いのカーペットで清潔感や新しさをプラス。満足のリフォームをかなえられました。

おわりに

いかがでしたか？マンションの床リフォームには規約なども絡んできますが、その中でも素材選びや工法を工夫することで、多くの人が自由度の高いリフォームをかなえています。とはいえ、ネット上の情報だけでは不十分な場合もあるでしょう。信頼できる施工業者さんにしっかり相談しながらプランを立てるのが無難です。予算やお悩みに合った業者さんの見積を比較検討しながら優良業者さんを見つけられる、一括見積を利用してリフォーム計画を始めるのも、よい方法です。

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