【専門家監修】ペアガラスとは?結露への効果やリフォーム費用を徹底まとめ

部屋の中で過ごしていても、夏の暑さや冬の寒さが厳しく過ごしにくいなと感じたことはありませんか? 夏は冷房をつけないと過ごせないけど電気代がばかにならない……、冬は暖房をつけてもどこからともなく冷気が入ってきて寒い……。その大きな原因が窓にあるんです。窓から入ってくる熱や、出て行ってしまう熱を制御するにはガラスをペアガラスにするのがおすすめ! その効果や費用を詳しくお伝えします。

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ペアガラスとは?

ペアガラスと似たような言葉に二重サッシがあります。これらは似て非なるものなのですが、ペアガラスとは【ガラス+空気層+ガラス】という構造になっているものを言います。

これに対して二重サッシはペアガラスではない単層ガラスを使ったサッシが二組ついているものとお考えください。つまり、通常はサッシのレールは2本走っているのですが、二重サッシの場合は4本のレールが必要となり、その幅がかなりの厚みになります。

もう一点大事なことがあります。

ペアガラスと聞くと断熱性能はもちろんのこと、高い防音性も兼ね備え、さらには防犯性も高いのではないかという気持ちになってしまいます。

ただ、これはかなりの誤解があるので要注意。実際には効果があまり期待できない項目もあるので、それらについて次で解説していきましょう。

ペアガラスにはどんな効果があるの?

断熱への効果

魔法瓶をみなさんご存知ですよね。真空層を設けることによって、中に入れた液体の温度の上昇や下降を防ぐものです。ペアガラスは基本的に同じような構造と思ってください。ただし、空間層が真空だと最高の効果を得られますが、アルゴンガスが充填されているケースもあります。

また遮熱タイプのLow-E(ろーいー)ペアガラスという商品があるのですが、私がリフォームするのならばこの商品を選びます。これは、ガラスに特殊な金属膜を貼ったものなのですが、この金属膜が太陽光を跳ね返す性質を持っています。

もし今お住まいのお宅が単層ガラスを使っているならばお分かりだと思いますが、最高気温が40度近くに達するような灼熱の日に窓ガラスを内側から触ったら、かなりの熱を感じるでしょう。その逆の厳冬期に窓ガラスを触ったら、10秒もしないうちに冷たくて手を離すことになります。

夏に屋外から来る熱の74%は窓を通じて入ってくるといわれています。年々高まる日本の亜熱帯化を考えると、この数字は大変深刻なものといえるでしょう。だからこそ、このLow-Eペアガラスの存在意義が注目されるのです。その逆の冬はどうでしょうか。単層ガラスのすぐ傍に枕を置いて寝た経験がある人ならばお判りでしょうが、あまりの寒さに夜中起きたり、朝目覚めたら頭痛でひどい目に合ったということが起こりえます。

結論ですがペアガラスの断熱効果は極めて大きいといえます。寒さ暑さを低減させる効果が大きい商品です。窓ガラスのリフォームをご検討の際はペアガラスを使うことをおすすめします。

防音への効果

目の前が国道で車の騒音がひどい。こんな悩みを抱える方もいるでしょう。夏場の夜になると隣の公園に若者が集まって騒いで寝られない。こういう話も耳にします。

そこで、窓をリフォームしてペアガラスに……というお気持ちはわかるのですが、ペアガラスはそのお悩みを解決する手段には恐らくならないでしょう。

一般的なガラスの厚みは5mm程度なのですが、ペアガラスに使用されている厚みは1.2mm程度。つまりこれが2枚合わさっても絶対的な厚み不足となります。

この事実だけを見ても、ペアサッシが防音に対して効果が薄いことが理解できるでしょう。

結露への効果

結露に悩まされてペアガラスサッシにリフォームした、というケースは数多くあるでしょう。しかし、結果的には結露を防ぐ効果はさほどありません。

単層ガラスよりはましかな、程度だと思ってもらえれば当たらずとも遠からずです。

結露発生の要因は温度差と湿度。外気と内気の温度差が大きくしかも温度が高い側の湿度が高いと発生しますが、ペアガラスではこの根本的な問題を解決できないのです。

防犯への効果

シャッターをつければ問題は解決するのですが、シャッターがない一軒家の場合、2階で就寝中にリビングのサッシを割って泥棒が侵入してくるのではないか、と気を揉むことでしょう。

ここで考えられるのがサッシをペアガラスにしてみたらどうだろう、ということですね。

しかし、泥棒がサッシを突破する定番の焼き破りを想定するに、ペアガラスではほぼ対応能力はないと推測します。

1枚のガラスが5mm以上あるか、もしくはガラスとガラスの間の空間が広ければその分だけ焼き破りの手間がかかるので一定の防犯効果はあるかもしれませんが、現状のペアガラスでは単層ガラスを破る手間と変わらないでしょう。

ペアガラスに交換する費用はどれくらい?

ペアガラス本体の価格相場

自宅の窓をペアガラスにリフォームするとき普通はリフォーム業者を探して相談しますが、DIYでできないこともありません。そのために、ネットで検索するとペアガラスを通販で販売しています。

上で説明したLow-Eペアガラスですが、幅1,870mm 高さ2,030mm の引き違いサッシで10万程度の価格で手に入ります。また、この高さが半分程度のいわゆる腰窓であれば半額の5万円程度で手に入れられます。

リフォームの種類によって工事費用は異なる

DIYでも可能だと書きましたが、専門業者に依頼してリフォームした場合の値段を見ていきましょう。

もっとも一般的だと言えるのは、今ある窓をペアガラスに変えるリフォームです。例えばリビングから外に出られる掃き出し窓を考えてみると、40万円〜50万円程度になります。サッシの値段に大きく左右されますが、Low-Eペアガラスを使った工事でも、この金額+αを見ておけばほぼ大丈夫だと思われます。

トイレの窓であれば、もともと大きな窓を使わない場所なのでさらに安価にできます。30cm四方程度の窓の交換であれば、工事費込みでも10万円程度でできるケースもあります。

Low-Eペアガラスではない通常のペアガラスを使用すればほかの場所でも比較的安価でできます。クローズド型キッチンの窓で高さ30cm 幅90cm程度ならば10万円を切る工事価格でも可能でしょう。

また、ペアガラスリフォーム工事はさまざまな種類があって一般の方にはわかりづらいケースがあります。

たとえば既存のサッシからガラスだけを取り外して済ますリフォームもあります。この場合ですと、交換費用自体は1万円程度でできますので、この金額に本体格を加えればおおよその金額がわかるでしょう。これは窓ガラスだけを取り外して新しいペアガラスをはめ込む工事ですが、窓枠ごと交換するリフォームもあります。このケースでは、工事費用が10万くらいになりますので、それだけ費用はかさんできます。

ペアガラスで快適な部屋を造り出そう!

エネルギーの無駄をいかになくすか。このキーポイントは窓。とにかく窓から熱が出ていかないように、また窓から熱が入ってこないようにできれば冷暖房効率が上がります。

そこで威力を発揮するのがペアガラス。一見すると通常の窓と見分けがつきにくいのですが、その効果はご説明した通りです。

現状の窓をペアガラスに交換するリフォームを積極的に行い、地球にも優しいエネルギーロスな生活を実現しましょう。

このアイデアの監修者

森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹

名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。

森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/


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