【間取りマジック】北側の窓からの光で柔らかい癒しの空間を作ろう

日本では南側の日当たりはとっても気にしますが、北側の窓についてはとかく嫌われがち。今日は北側の窓についての思いがけない効用と、それを活かしたわが家の間取りについておはなししていきます!

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@erisa.ina everythank.com

こんにちわ!ホームデザイナーのerisa(@erisa.ina)です。

今日は北側の窓のお話です。



北道路のわが家。

南面はひらけているので、日当たりは抜群なのですが、
直射日光を避けるために南側には大きめの軒を張り出しています。

その代わり、道路側の北側にも1Fと2Fにそれぞれ、大きなFIXの窓を設けています。

雪も降るこのあたりでは北側に大きな窓を設けている家はほとんど見ません。
水廻り用だと思われる小さな窓や、階段室の窓などがほとんどです。

(実は、仕事柄、外観を見ると窓や換気扇などの位置から何となくその家の各部屋がわかります。)

なぜ北側にも窓を設けているかというと…

よくいる場所、

例えば、キッチンやソファの位置などは、可能であれば片側一方向からの光でなく、前後左右からほんの少しでもいいので光が入ると、空間に奥行と広がりが出て、閉塞感のない開放的な気分になります。



この些細な感じ方。「つまりがない」とでもいうのでしょうか。

プランニングをするときにも心掛けていることです。

中に暮らす人が体感する感じ方。抜けや広がりを意識して、
なんだか呼吸がしやすいぞ(意識的な開放感)というプランになるように考えながら作っています。

そしてこもりたい場所では意識的にほっこりこもれる場所を用意したりもします。

ほんの少しの設計の違いで、あえて言葉にもしないような、日常の心の感じ方が変わってくるのです。

北側の窓はやわらかな光

北側の窓は、そんな抜け感を持ってくるのにぴったりです。

西側などは西日の遮蔽の問題がでてきますが、北側であれば、(断熱対策をしっかりしているおうちであることが必須ですが)1日中、直射日光ではない安定した柔らかな光が入ってきます。

ふんわりと柔らかいその光をうまく生かすことができれば、空間はより美しく、より気持ちよくなります。

二階のライブラリースペースに大きな窓

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わが家の2階の北側FIXは、吹き抜け上のライブラリースペースに。
勉強机代わりのカウンターの上を一面FIXの窓+縦すべりの窓にしています。

南側は森ですが、北側は普通の住宅街なので、こちら側にはウッドブラインドをつけて、道路からは見えづらいけど、室内からは空が見える角度にウッドブラインドを調整しています。

1階のリビングから北側を見上げると、まぶしくない青空が見えます。
北側の柔らかい光を感じることができます。

吹き抜けの手すりは
この上から降ってくる柔らかい光を遮らないために、
またリビングから上を見上げた時の、空を見る視線を遮らないために、
腰壁ではなくアイアンにしています。

リビングの大きな掃き出し窓と、ここの縦すべりを開けておくと、風がヒューっとななめに室内を抜けて、とっても気持ちがいいです。

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北側に気持ちのいい景色が広がっている土地ならなおさら、北側に大きなピクチャーウィンドウを作りましょう。

土地が持つポテンシャルを最大限に生かすことが素敵な家づくりの要です。

敬遠されやすい北側の窓ですが、その可能性はもっと考えられてもいいのではないでしょうか。

家づくりブログを書いています。家づくりをはじめたばかりの方に、また間取りをお考え中の方に読んでいただけたらうれしいです。

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