ひし形の吹き抜けを巡り繋がる住宅「Unison」

「家を建てるのが夢だったなんです」というクライアント様ご家族の依頼を頂き、土地探しからお手伝いをさせて頂いた住宅の計画です。

一年以上をかけ探した敷地は大きな公園が近い閑静な住宅街、駐車スペースとして数台を確保できる広い敷地に決定しました。

まず特徴的なのは、ご趣味のダンスルームをとして防音室を備えるという事でした。この室はオーディオルームでもあり、ホームシアターやミニバー、ダーツなどを楽しむ趣味室でもあります。

音を出す用途があるこの室は外部への開口部を最低限で、壁が防音化され、またコンクリート床が必要でありました。周辺近隣環境から検討し、敷地の北西側に配し、その周りを防音層のように囲み南・東面して採光するLDKを配しました。

庭を囲むようにL型のボリュームとし、南面させたリビングは採光角度の検討から壁の1面を斜行させ台形平面としました。

生活スタイルからリビングの一角に2台分のパソコンデスクが必要でありましたが、機器周りは配線などでごちゃ付きがちなので、階段踊り場を拡張した空間を腰壁で目隠しすることで、リビングと隣接しつつも目線を変え見え隠れとなったカウンタースペースを得ることが出来ました。テレビ上部のデッドスペースを利用し活用しています。

個室群・水回りは2階となっており、ひし形の吹き抜けを巡るようスキップフロアを繋ぐ導線が螺旋状に階上へと上がります。

ホールには「セカンドリビング」と名付けた小さな小上がりを設けています。

ごろ寝でも、子供の遊び場でも、書斎のように使っても、来客の寝室にも、平時は物干しスペースやアイロンスペースとしても使えるというユーティリティスペースです。

小さな用途のないスペースは、名前のある室を設けるほどではないが、生活の中ではみ出した行動を補うゆとりを与えてくれます。

リビングで誰かがテレビを見て少し騒がしく使っていてもここで落ち着いて小説を読むこともできたり、来客時は子供がここでおもちゃを広げて過ごしてもよかったり、空間は螺旋状に一つながりだけれど直接は見えず、音や気配を互いに伝えるという程よい距離感を生み出しています。

プライベートを楽しむ空間と、住宅として必要な機能を住まいの中で共存させ、公・私ともに豊かで充実したライフスタイルを送るための家族の拠点として、「調和」を意味するUnisonと名付けました。

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Photo by 酒井広司 tomiya-a.com
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富谷洋介建築設計は北海道札幌市を拠点とする建築設計事務所です。建築設計とは、ものづくり、場所づくりと捉えられがちです。しかし、本当は私たちが設計しているのは物で…

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