ポリカ板で屋根をDIYしよう！

1. 雪除け屋根の構想

降雪量が多い地域では屋根に積もった雪が
まとまって落下する事があります。
これは危険な事で落雪した雪の重さで
1Fのテラス屋根が破損したり、
人に当たれば怪我をする事があります。

そこで屋上に雪が積もらないための屋根を
新たに設置します。
こちらの住宅は勾配のある屋根ではなく
ビルのようにフラットな屋上になっています。
この屋上の縁に雪が積もってしまいます。
そこでここに雪除け屋根を逆勾配で取り付けて
雪を屋上側に滑り落とす作戦です。

2. 雪除け屋根の設計

屋根の構造材にはアルミフレームを使います。
アルミは雨に濡れても錆びないため、
屋外のDIYにピッタリな材料です。

アルミフレームで屋根の枠組みを作って、
その上にポリカ板を固定します。
ポリカ板は耐候性に優れて強度も高いため、
カーポートやサンルームによく利用されます。
ポリカ板をアルミフレームにネジで固定して、
傾けて設置して逆勾配の屋根を作りました。

アルミフレームの設計は3D CADで行います。
想定される積雪量から必要強度を求めて、
フレーム配置やポリカ板の厚さを決めます。

屋上のコンクリート部分にアンカーで
角度付きアングルを固定して、
その上にアルミフレームを設置する考えです。

屋根の幅は10mで長さが約750mmです。
屋根と屋上の隙間に雪が積もらないように
屋根先端を折り曲げて雪の侵入を防ぎます。

ポリカ板はこの折り曲げた部分にも
取り付けました。

3. ポリカ板屋根の製作

3.1 アルミフレームの組み立て

まずはアルミフレームを組み立てて、
屋根の枠組みを作ります。
屋根は幅が10mもあるのでかなりの量の
材料を使います。
使用するフレームを繋げる38mもあります。

アルミフレームの組み立ては六角レンチだけで
行えるのでとても簡単です。
難しい作業ではないので初めての人でも
簡単に作る事ができます。

組み立てた屋根の枠組みはこんな感じです。
フレームどうしはブラケットという部品で
直角に連結されます。
長さや直角など人の技術に関係なく部品で
決まるため誰が作っても同じようにできます。

3.2 ポリカ板の加工

ポリカ板をアルミフレーム枠組みに合わせて、
取り付ける位置を決めます。
アルミフレームには表面に溝があり、
そこに専用のナットを入れて使います。
ポリカ板に穴をあけて上からボルトを使い、
このナットと固定します。

ポリカ板は穴加工付きでも購入できますが、
値段が高くなってしまいます。
そのため板だけを購入して自分で穴を開けて
使われる事をお勧めします。
ポリカ板の穴あけ加工は難しくありません。

フレームに入れるナットは溝の中で
動かないタイプを選べば作業も簡単です。

3.3 ポリカ屋根の取付

最後にポリカ屋根を屋上に取り付ければ完成。
屋上のコンクリート部に角度付きアングルを
アンカーで固定して、その上にポリカ屋根を
固定します。

壁の塗り替え工事と同じタイミングで作業を
する事で足場を使えて安全に作業できました。

ポリカの透明感が良いですね。
サンルームやカーポートなども作れそうです。

4. さいごに

ポリカ板を使った雪除け屋根のDIYは
如何だったでしょうか？

3D CADなど使っていますが、
自分で製作しているので立派なDIYです。
こんな物まで作れる理由には、
やはりアルミフレームの使い易さや
設計の自由度があるためです。

初めてアルミフレームを触った人でも
ここまでのDIYが可能です。
アイデア次第で色んな物が作れますので、
試してみて下さい。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。