お正月を迎える準備はできていますか?年神様を迎えて2019年の平穏無事を願いましょう

クリスマスが終わると、街ではあっという間に門松を立てたりしめ飾りを張るお宅や商店を目にするようになります。毎年なんとなく飾るもの、と捉えている人も多いかもしれませんが門松やしめ縄は、新しい年の神様がやってくる際に目印となるものです。今年はお正月飾りに込められた意味も知って、2019年を家族が平穏無事に暮らせるよう祈ってみませんか。

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新しい年に恵みをもたらす年神様

年神様とは古くから伝えられてきた信仰のひとつで、新しい年にやってきて実りをもたらす神様だといわれています。地方によっては正月様、歳徳様などと呼ぶところもあります。この神様がその年の吉方位から降りて、家にやってきてくださる際の目印となるのが松飾りです。最近では門松を飾る家が減ってきてしまいましたが、門扉に取り付ける小さなものでも設置してみてはいかがでしょう。

さらに、玄関に取り付ける注連飾りは神社でみかける注連縄と同じく、内側が清浄であることを示しています。年神様が降りて来られた申請な場所だという印になると同時に不浄を防ぐ意味も。注連縄はそれまでの古式ゆかしいものよりも、モダンにデザインを変えた今風の飾りを好む人が増えてきました。洋風のインテリアに合わせる意味もあるかもしれませんが、本来の意味を考えると藁を寄り合わせて作った注連縄を選ぶのがおすすめです。

鏡餅には年神様が宿る

さて、お正月で欠かせないもののひとつに鏡餅があります。昔は一家で餅をついて自宅で作っていた鏡餅も、今ではスーパーなどで買ってきた鏡餅を飾るお宅も多いはず。

この鏡餅はおいでになった年神様が依り憑いてお正月の間過ごしていただく場所となるものです。そのため、家屋にしつらえた神棚に鏡餅を捧げるのが一般的。大晦日までに神棚も清掃して注連縄を張替えておいてください。神棚がないお宅でしたら、一家が集まって過ごすリビングの棚の上に置くのがよいでしょう。

お供えに際しては三方というお供え用の木の台に奉書紙や和紙を敷いて、うらじろとゆずり葉の上に丸いお餅をのせ、上に橙を飾ります。地域によっては昆布や伊勢海老を用いるところもあります。

鏡餅は1月11日の鏡開きで割って、家族みんなでいただきます。

おせちも元は神様に供える料理

お正月にいただく、伊達巻や昆布巻きなどが詰められたおせち料理。本来は宮中で行われた、5月5日の端午の節句や9月9日の重陽の節句などの節日に神様にお供えする御節供の料理でした。平安時代にうまれたこの習わしは、時代を経て庶民に広まり江戸時代には現在のようなおせち料理に変貌を遂げました。

おせちを大晦日に作って準備したら、こうしたいわれに倣って年神様にお供えを。お正月の食卓で使用する祝い箸といわれる白木の箸は、別名で両口箸ともよばれます。この箸が先端が細くなっていているのは一方を神様が、もう一方を人が使うためだとされています。おせちを神様と人が共にいただく、という意味が込められているのです。

●本文/大浦春堂
社寺ライター、編集者。雑誌やWEBマガジンへ社寺参りに関する記事の寄稿を行う。著書に『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社とお寺』(マイナビ出版)のほか、『神様とつながる暮らし方(協力:三峯神社)』(彩図社)、『神様が宿るお神酒』(神宮館)などがある。

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