知っておきたい【いんげん豆】の種類と選び方

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知っておきたい【いんげん豆】の種類と選び方

江戸時代に、明(みん)の隠元和尚が日本に伝えたといわれる豆がいんげん豆。以来、煮豆や和菓子、甘納豆などに使われ、すっかり日本の食生活に馴染み深くなった。形や色、模様など、品種によって見た目がかなり違うが、すべて“いんげん豆ファミリー”。では、どんな種類があるか具体的に見てみよう。

1. いんげん豆の種類

いんげん豆は非常に種類が多く、世界各国で栽培されていて、皮の色や大きさなどに特徴がある豆が多い。日本でもさまざまな品種が栽培されている。

【金時豆】

金時豆は粒の形がよく味も美味。あんこをはじめ甘納豆や煮豆に使われる。赤系と白系があり、鮮やかな赤紫色をした金時系は赤いんげん豆とも呼ばれ、大正金時が有名。白系は白あんの原料になる。

【うずら豆】

地の色が淡褐色で、赤紫色のマダラ模様があり、うずらの卵に似ていることから、この名がついた。煮豆や甘納豆に用いられる。

【虎豆】

地の色が白色で、黄色っぽい褐色のマダラ模様がある。高級品。北海道では、煮豆といえば虎豆を指す。柔らかくて早く煮え、粘りがあって美味しい。

【大福(おおふく)豆】

白くて平たく大きめ。見た目が白花豆と似ているので混同されることがあるが、白花豆はいんげん豆ではない。煮豆や甘納豆、和菓子に使われる。西日本では正月に大福豆で豆きんとんを作る。

【手亡(てぼう)豆】

白色で小粒。美しい白色を活かして白あんの原料にされることが多い。

2. いんげん豆の特産地

日本で栽培されているいんげん豆は、ほとんどが北海道産だ。全国の収穫量の実に97%を占め、このうち金時豆が約7割にのぼる。

いんげん豆は冷涼な気候でも栽培できるので、主に十勝地方が国内の一大産地となっている。更別(さらべつ)村がトップで、さらに、豊頃(とよころ)町、本別町、池田町、浦幌町、音更(おとふけ)町、士幌町、帯広市と続く(2015年(平成27年)調べ)。

3. いんげん豆の選び方

乾燥した豆は、マメ科の植物の種なので、土にまけば発芽する。つまり、豆は収穫してから数年間は生きているので、長期間の保存が可能だ。

よい豆を選ぶには、まずは形を見てみよう。粒の大きさが揃っていて、豆1つ1つがふっくらと膨らんでいるものが良品だ。表面にツヤツヤと光沢があり、色ツヤがよいものを選ぼう。ただ、スーパーなどで袋詰めにされ小売りされている豆は、あらかじめ選別されているので、それほど品質に違いはないといえる。

豆を水につけた時、水面に浮いてくるものは成熟しきっていないものなので、取り除く。ただし、紫花豆はもともと比重が小さく軽いので、品質に関係なく水に浮くことがある。

4. いんげん豆の食べ方

和菓子のイメージが強いいんげん豆だが、おかずに利用することもできる。まずはポークビーンズ。普通は大豆の水煮で作るが、ちょっと大きめのいんげん豆を使っても美味しくできる。最近は、いんげん豆やひよこ豆が入っている、豆のドライパック缶が出回っているので、手軽に豆を使うことができる。乾燥豆を戻す手間がかからないので便利だ。

ポークビーンズの作り方は簡単だ。まずは豚バラ肉、玉ねぎ、人参を、いんげん豆と同じくらいの大きさに切る。切った具材をオリーブオイルで炒め、塩・こしょうをする。カットトマトの缶詰と固形スープの素を入れたら、水で水分を調節する。一味足りない時は、トマトケチャップを加えよう。20分ほど煮込めばできあがり。バジルやオレガノなどのハーブを加えるとスパイシーに仕上がる。

皿に盛りつけたら、ドライパセリをふりかけてもよい。煮込んでいる間に、サラダやサイドメニューの調理をすると、効率的に時間を使えて夕食の準備が捗る。忙しい時でもササッと作れるので、ぜひ挑戦してみよう。

結論

いんげん豆とは別に、さやいんげんという野菜がある。さやいんげんは、いんげん豆が熟しきる前にサヤごと食べる専用種として品種改良されたもの。同じいんげんでも、豆専用と、サヤごと食べる専用の品種があるというワケだ。いんげん豆の煮豆と、さやいんげんのサラダを並べて、子どもにいんげんのうんちくを語ってみてはいかがだろう。

投稿者:

オリーブオイルをひとまわし編集部

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