現代女性の健康管理について知りたい!ツムラ漢方記念館に行ってきました

女性特有の月経、更年期による諸症状や冷え。これらの多くは女性ホルモンの変化が影響していると言われています。病気じゃないのになんだか調子が悪い、気分がふさぐなど、わたしたちがこれから向き合うことになる健康管理について。漢方の観点からひも解いてみましょう。

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漢方・生薬に特化した世界で唯一の記念館『ツムラ漢方記念館』とは

今回、編集部が大人の社会見学として伺ったのは、茨城県阿見町にある『ツムラ漢方記念館』です。漢方と生薬に特化した世界で唯一の記念館として、漢方の歴史や概論、現代医療における漢方の位置付けなどを学ぶことができます。通常は、医療関係者等に限定して公開されていますが、今回特別に見学をさせていただきました。

記念館があるのは、東京ドーム4個分ほどの広大なツムラ工場の敷地内。ここには製造棟をはじめ、原料生薬保管庫、品質管理棟、薬草見本園などがあります。敷地内に一歩足を踏み入れると、どこからともなく漢方の香りが……。さっそく、漢方について学んでいきましょう!

改めて、漢方とは?

写真はイメージです。

ひと口に漢方といっても、どんなものを原料とし、どんな場合に処方されるのか、よくわかっていないというのが本音。記念館ではそんな疑問を解決してくれるエビデンスが漢方の歴史とともに展示されています。

漢方の原料となるのは、主に植物の根や皮、種、ほかに動物や鉱物等を加工したものになります。これらを2種類以上組み合わせて作られているものが「漢方」と定義されます。

西洋医学が「病気を診る医学」とされているのに対し、漢方は「人を診る医学」と呼ばれていることからもわかるように、検査では異常がなくても「なんとなく具合が悪い」「冷える」「むくみが気になる」などの症状にも対応できるのが漢方の特徴。つまり、漢方とは個々の異なる状態を、心と身体の両面から総合的に捉え、全体のバランスを整える医学というわけですね。

原料の生薬ってどんなもの?

記念館内の体験コーナーでは、漢方の原料となる約50種類の生薬を実際に見たり触れたりすることができます。また、敷地内にある『薬草見本園』では、生薬の原植物や関連植物が少数多種、栽培されています。植物の名前を見ると、山椒、人参、生姜、桂皮など、知っている植物も。不思議な形や色、匂いは、手にしたり触れたりするだけで心身共に活力が湧いてきそう!

江戸時代に、生薬の原料を粉砕するために用いられていた道具。

これら、生薬の多くは中国で生産され、ツムラ独自の厳格な品質基準をクリアしたものだけが漢方薬として調合されます。栽培、流通、製造、品質管理までの製品の履歴情報を追跡することで、生薬の「安心」「安全」「安定確保」を実現しているのだとか。

日本で確立された「漢方」。その歴史には紆余曲折がありました

ポピュラーな漢方薬といえば「葛根湯」。なんと、1800年も前の中国の書物『傷寒論(しょうかんろん)』にすでに書かれているそうです! 記念館では『傷寒論』をはじめ東洋医学についてのさまざまな書物の写しを見ることができますよ。

これらの書物を前にすると、漢方は中国の医学と思われがちですが、実は「漢方」という言葉は江戸時代に日本で作られた言葉なんです。2千年以上前から中国で発展してきた伝統医学を学ぶ日本の医学者たちによって、薬の原料やその考え方がふるいにかけられたことが漢方のはじまりです。

こうした働きにより、より効果のある治療、高品質な薬を作ることを目指した漢方はその後、日本で独自の発展を遂げます。

こちらも実際に使用されていた原料の保管庫。特に貴重な原料は、中央の二重扉の奥に鍵をかけて保存されていたのだとか。

ところが、さまざまな方面で西洋化が進む明治時代に入ると、医師免許は西洋医学を学んだ医師のみが取得できるという制度が導入されます。これにより、漢方医学は急激に衰退することになりますが、昭和になると、西洋医学を学びながら漢方を学ぶ医師が増えたことで漢方が再び見直され、1976年にはツムラ医療用漢方製剤が保険適用されるようになります。また、2001年以降、医学部のカリキュラムで、漢方医学教育の導入が進み、漢方に対する医師の見方も変わってきたとのこと。

女性と漢方の付き合い方

女性の身体は、女性ホルモンによって支配されると言っても過言ではありません。個人差はありますが50歳前後で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間、多くの女性が「更年期」と向き合うことになります。

加齢とともに卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調があらわれる人もいます。くわえて、仕事や家庭環境などの心理的要因も複雑に関わってくるため、更年期による症状は個人差が激しいとされています。

こういったケースに、一つの薬で多面的な症状に作用する漢方薬はぴったりと言えそうです。複数の生薬で構成される漢方薬は複数の症状に対応でき、病名が異なっても同じ漢方薬で有効な効果が得られる可能性があるのだとか。

なんとなくだるい、寒気がする、火照るなど、はっきりとしない身体の不調に、今後わたしたちは悩まされる日が訪れるかもしれません。そんなときに、「漢方」はきっと頼りになるはず!

ただし、漢方薬を正しく服用するためには、医師の診断が必要不可欠です。自分の症状に漢方薬が適しているのでは? と思ったら、まずはかかりつけの医師や薬剤師に相談をしましょう。

1893年の創業当時から日本の漢方の発展に貢献してきたツムラ。今回、記念館を訪問し、その企業努力によってわたしたちは多くの恩恵を受けていることを実感することができました。

現在、148種類の漢方薬に健康保険が適用され、多くの病院で用いられています。「なんとなく……」という症状に心当たりがある方は、ぜひ一度、医師や薬剤師に、漢方薬について、たずねてみてはいかが?


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