【専門家監修】マンションリフォームで今の家をもっと暮らしやすく!費用相場などのまとめ

最近は、一軒家のみならずマンションのリフォームをする方も増えています。今の住まいを快適に暮らしやすくしたいと考えるとき、まず気になるのが費用ですよね。相場がどれくらいなのかも交えてみていきましょう!

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マンションリフォームで住みよい空間に

高度経済成長はすでに40年以上前の話。そのころに建築されたマンションでは、経年劣化や使い勝手の悪さが目立つものも増えてきています。

新築重視の時代は終焉を告げつつあります。お住いのマンションを売って新しいマンションを購入するのもいいのですが、住み慣れた場所をそのままにしてマンションリフォームをする選択もあるのではないでしょうか。

和室から洋室に変えるリフォーム

6畳程度を念頭に置きますが、費用は20万円~25万円で大丈夫です。ただし、これは床の張替えだけ。古い畳を処分してフローリングを貼る工事をする場合の話です。

実際には、床だけの張替えのみでは壁紙とのコントラストが合わない場合もあり、ついでに壁紙も変えてしまうケースが多いようです。もしも壁紙と天井まで交換するとなると、さらに10万円~15万円ほどがプラスされます。

決して安いリフォームではありませんが、古い和室を洋室に変えるリフォームは人気の高いものがあります。

若い時は畳の部屋で座る暮らしをしていたものの、夫婦ともに高齢となり、座ることがきつくなってきた……。このような時にこそフローリングにして、床に直接座らない生活空間に変えるのです。

畳からフローリングにリフォームをすると、家具も変わります。

椅子を置けば座ったり立ったりが格段に楽になりますし、寝室であれば布団生活からベッドにライフスタイルを変えられます。

さらには掃除の面からもフローリングはお勧め。クイックルワイパーなどを使えば簡単に拭き掃除ができますし、濃い目の床であれば埃が見えやすいので、汚れたらすぐにふき取ることができて清潔です。

特に花粉症などを患っている方には最適。畳だと埃の有無までは見えませんし、畳の目などにどうしてもゴミや埃がたまってしまい、アレルギー症状を起こしやすくなります。

収納を増やして整理整頓をしやすくするリフォーム

収納スペースの不足は、生活する上での不満ポイントNO.1と言ってもいいでしょう。しかし、マンションや戸建てを購入してからそれに気づいても、対処のしようがありません。

子供が独立すると、子供部屋として使っていた部屋が空きます。そのような空間を収納としてリフォームすることも、大いに検討の価値があるでしょう。

問題はその費用です。例えば、クローゼットドアに鏡面仕様の素晴らしいものなどを使えば、それだけで100万円を簡単に超えてしまいます。ここでは、一般的な材料を使用する場合の金額の目安を示します。

安価にできて使い勝手が良くなる代表格が階段下収納でしょう。もちろんスペースが空いている場合となりますが、この工事にかかる費用は10万円程度です。

では、6畳の部屋を丸ごとウォークインクローゼットに変えるリフォーム工事では、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

ひとまずの目安としては40万円程度を考えるとよいでしょう。もちろん、中に作る棚の数によって、大きく金額が動きます。あくまでも一般的な棚の数とお断りをしますが、このくらいの金額を目安にされてください。

また、新築住宅を購入すると、キッチンには床下収納がほぼついています。一升瓶などを収納できるので大変便利なのですが、醤油やらお酒などのビンをたくさん持っていると、「もう一ヶ所欲しいな」となっても不思議ではありません。

床下収納を増やす工事の概算費用は10万円強。少し迷う値段ではありますが、床下収納は思ったより便利ですので、リフォームの際にはぜひご検討を!

リビングをくつろぎの空間に変えるリフォーム

リビングは、家族が大いにくつろげる空間でありたいもの。とはいえ、何をもって“くつろぎ”とするのかは人によって違うので、リビングのリフォームは多種多様なバリエーションがあると言えます。

ここでは、照明を題材に上げましょう。リビングのイメージを変えるのに、照明は大変効果があります。

照明そのものを変えることになりますが、かかる費用はピンキリです。シーリングスポットライトひとつをとっても、数万円から数十万円幅がありますので、予算に合わせてリフォーム業者へ相談するとよいでしょう。

お風呂を新しく変えるリフォーム

お風呂のリフォームは、在来工法のお風呂をユニットバスへ変えるケースと、古いユニットバスを新しいユニットバスへ変えるケースで費用が変わってきます。

また、古いお風呂を取り除いたとき、床下や壁などが想定よりもひどく腐っていれば、予想よりも費用が掛かってしまいます。

このような不確定要素はありますが、浴槽だけの交換で済む場合、50万円あれば大丈夫です。また、100万円の予算が出せれば、低〜中価格帯のユニットバスならばリフォームは可能でしょう。

お風呂のリフォームはどうしても値が張りますが、毎日使う場所です。お風呂好きならなおさらでしょうが、水回り空間が新しく変わると生活も一変します。

また、ミストサウナ機能を装備したユニットバスをリフォームの際に採用した女性の満足度がかなり高いと聞きました。本来ならば外にある民間施設に出向いて体感しなくてはいけないミストサウナが毎日自宅で体験できるならば、一考する価値があるのではないでしょうか。

キッチンをもっと使いやすいものに変えるリフォーム

リフォームを考える場合の対象スペースとして、キッチンを思い浮かべる方も非常に多いでしょう。キッチンメーカーからはどんどん新商品が出てきますし、昔はなかったような工夫を凝らした機能も搭載されています。

キッチンリフォームにかかる費用も、選ぶ商品によって変わってくるわけですが、I型キッチンの安価なものを選択すれば、工事費込みで60万円程度を見込んでおけば大丈夫でしょう。

ただし、同じ商品でも対面型キッチンになると、工事費として+20万円程度を見てください。

キッチンのリフォームはどうしても商品本体だけに目が行きますが、私がお勧めしたいのはコンセントの増設です。現在のキッチンでコンセント数に不満を持っていない方は、まずいないはず。

キッチンのリフォームをするのであれば、ぜひコンセントの増設も検討してください。キッチンをせっかく新調したのにタコ足配線だらけ……。それではリフォーム後の満足度は低くなってしまうことでしょう。

マンションリフォームにかかる費用の相場

居室空間のリフォームにかかる費用の相場

リビングリフォームにおいてのボリュームゾーンは50万円から100万円です。凝った仕様にするには予算不足ですが、この程度の費用を見込めば、すっきりしたリフォームは十分にできます。

寝室のリフォームは20万円もあれば十分でしょう。ただ、これはクロスの張替えのみとお考えください。フローリングなども変えれば、最低でも50万円程度になります。

最後に玄関のリフォーム費用の相場を見ていきましょう。玄関リフォームのボリュームゾーンは20万円~30万円です。この金額を出せば、ある程度の玄関リフォームができると考えます。

水回りのリフォームにかかる費用の相場

キッチンリフォームは50万円〜100万円あたりがメインゾーンです。費用をできるだけ抑えたい場合は、IKEAなどに出向いて、20万円程度のキッチンを選ぶのも手でしょう。

トイレのリフォーム相場は20万円~30万円です。この予算があれば、便器本体に加えてクロスの張替えも十分にできます。

浴室に関してはどうでしょうか。ユニットバス本体が50万円程度のものを選べば、既存の撤去費用などを入れても100万円かかることはありません。

洗面台のリフォームも20万円~30万円で十分でしょう。とはいえ、せっかくリフォームをするのならば、タオルを置けるような棚を設置するなど、収納も計画したほうがいいですね。

マンションリフォームでの間取り変更

マンションであっても、間取りを大きく変更することが可能だとご存知の方は、意外にも少ないかもしれません。

単なる間仕切りなどであれば、問題なく除去できます。基本的な構造部分は無理ですが、ほぼ気にしなくても大丈夫だと言えるでしょう。

2部屋を1部屋に間取り変更

子供が就職や結婚で家を出ていくと、部屋が余るケースが出てきます。そのような場合、壁を取り払って大きな空間を作るリフォームが考えられます。その場合の費用として、25万程度は見ておいた方がよいでしょう。

LDKに間取り変更

LDKへの全面リフォームは、工事面積が広くなるために、その費用はどうしても大きくなってしまいます。クロスの張替えをするだけといった最低限のリフォームでも、100万円近くの出費は覚悟した方が無難でしょう。
 
では、一般的に皆さんはどの程度の費用をかけてリフォームをしているのでしょうか。

ボリュームゾーンとしては200万円~400万円になります。クロスはもちろんですが、LDKの全面リフォームをする方は、間接照明などにもお金をかけることが多い印象です。
 
間接照明を取り入れる場合は、造作工事が必要となりますし、照明自体も新たに購入しなければなりません。照明は値段も様々ですが、上記のような金額にはなってしまいます。
 
さらに、壁一面に腰壁を作ったり、窓そのものを取り換えたりすれば金額が増しますし、カーテンをすべて交換すれば、20万円~50万円程度の出費増となります。こだわった分だけ、上限は青天井と言えるでしょう。

マンションリフォームに活用できる補助金

昔と比べて、最近は国の補助金も増えてきました。マンションリフォームも同様で、廊下に手すりを設置したり、お風呂をバリアフリー化するなどのリフォーム工事には、もらえる補助金がいろいろあります。
 
国交省のホームページや居住地域の自治体のホームページを調べれば、リフォームに関する補助金の情報が掲載されています。これらを丹念に調べて、利用できる補助金を賢く活用しましょう。

このアイデアの監修者

森住宅コンサルタント株式会社 代表取締役 森雅樹

名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。
退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住
宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサ
ルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行
っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。

森住宅コンサルタント(株)
http://mori-consultant.com/

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