リフォームでベランダに屋根を取り付けて利便性をアップ！

どっちが良い？ベランダの屋根の形状

ベランダに付けられる屋根の形状は大きく分けて2種類あります。どちらにも長所と短所があるので、それぞれの特徴をよく理解して選ぶようにしましょう。

アール型の屋根
アール型は、前枠部分が丸みを帯びた形状をしている屋根です。この形状のメリットは、前枠部分が丸いことで雨や雪の吹込みを防いでくれる点にあります。洗濯物を干すスペースとしてベランダを利用するのなら、最も合理的な形状と言えます。また、積雪時には、屋根の上の雪が自然と落ちやすいのもメリットの1つです。一方で、丸みを帯びている部分が室内から見ると影になるので、開放感にやや欠けて見える場合もあります。

フラット型の屋根
前枠部分が丸みを帯びているアール型に対し、平面のままなのがフラット型の屋根です。前枠が下がっていない分開放感があり、またシャープな形状がおしゃれな印象を与えるため、近年人気が高まっています。一方で、雨や雪の吹込みを防ぐ能力は低く、積雪時にはこまめに雪かきを行わないと屋根が傷みやすくなるので、注意が必要です。

ここに注意しよう！ベランダ屋根の取り付け

ベランダに屋根を付けるうえでの注意点を3つご紹介します。

1. 方角によって屋根の取り付けを判断する
洗濯物を干すスペースとしての利便性を向上させるために、ベランダに屋根を取り付ける前に方角を確認しておくようにしましょう。具体的には、ベランダが北向きか北西向きの場合は日差しが入る時間が短く、屋根の効果が実感しづらくなります。一方で、ベランダが南向きか南東向きの場合、屋根の取り付けは効果的でしょう。

2. 日差しが弱い地域の場合、季節によって光熱費に影響する可能性がある
日差しが強くない地域などの場合、ベランダに屋根をつけることで冬などは部屋の日当たりが悪くなり、光熱費が上がってしまう可能性があります。夏場はそのような心配は少なくなりますが、冬は暖房費に影響することもあります。お住まいの地域によっては慎重にリフォームを検討したほうがよいかもしれません。

3. 火災保険に入っておくと災害時に保険で修理できる
破損したベランダの屋根は、火災保険で修理できることがあります。保険がおりる条件としては、強風や豪雨、積雪などの自然災害によって破損した場合です。経年劣化による破損は保険の対象外なのでご注意ください。特に、台風の良く来る地域や豪雪地域にお住まいの方は火災保険に入っておくことをおすすめします。

事例から工期や工程を学ぼう

実際に屋根を取り付けるのにはどのような工程を踏み、どのくらいの工期がかかるのでしょうか？気になる方のために、実際に行われた取り付け工事から、ご紹介していきます。

【事例１】アール型の屋根の取り付け

洗濯物を干したまま気兼ねなく外出できるようにするため、ベランダに屋根を取り付けた事例です。屋根は既存の製品ですませ、色は手すりに合わせた色を採用しました。その屋根を、ベランダの鉄骨に専用ビスで固定していき、完成です。すべての工事が完了するまでにかかった時間は、約1日でした。

【事例２】フラット型の屋根の取り付け

周囲に大きな建物がないため風雨を遮る物がなく、雨が降るとベランダが濡れてしまうと言うお悩みを解決すべく、ベランダの屋根にフラット型の屋根を取り付けた事例です。工事ではまず土台となる柱を設置するところから始まります。次に屋根部分の樽木を組み、隙間に耐衝撃性と耐熱性に優れたポリカーボネート製の屋根材をはめ込んでいきます。既存の物干し竿を外し、屋根に吊り下げ式の物干し竿を設置し、完了です。一連の工事にかかった時間は、6時間ほどでした。

おわりに

ベランダに屋根を取り付けるだけのリフォームなら、ほとんどの場合特別な届け出などは必要ありません。また、多くの場合1日以内にリフォームを完了でき、費用も控えめです。手軽にできるリフォームといえますから、気になる方は1度見積もりを出してもらってはいかがでしょうか？お住まいの地域やお悩みに合った優良業者さんが見つけられる、一括見積の利用もおすすめです。

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