卵好きに捧げる!出汁巻き卵、厚焼き玉子、玉子焼きの違い

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卵好きに捧げる!出汁巻き卵、厚焼き玉子、玉子焼きの違い

料理の世界には、似て非なる調理法、食材、加工法が多く存在する。今回お届けするのは、出汁巻き玉子、厚焼き玉子、玉子焼き。みなさんはその違いをご存知のだろうか? 違いが明確にわかるよう、それぞれの特徴をお届けしていこう。

1. 出汁巻き玉子とは

だし巻き玉子は、出汁の入った卵焼きのこと。一般的には、鶏卵を溶き、出汁を加えて混ぜ、玉子焼き器などで薄く焼きながら巻いていく。焼きあがった後に、巻き簀で成形することが多い。

関東味と関西味

ちなみに、関東と関西では、出汁巻き玉子の味わいが大きく異なるといわれている。関東の出汁巻き玉は出汁以外の調味料、醤油や
砂糖などを入れることが多く、関西では出汁だけで作るシンプルな味わいのものが多いと言われている。うどんつゆなどにも共通していえるが、関東の味付けは濃い色で甘め、関西の味付けは薄色であっさりとしている。例外もあるが、基本的には玉子焼きにおいてもこの法則が通用する。

蕎麦屋と出汁巻き玉子

蕎麦屋の定番メニューとして知られるだし巻き玉子。なぜここまで浸透したのか。理由のひとつとして挙げられるのが、そばつゆの存在だ。美味しいと言われる蕎麦屋は、そばはもちろん、出汁つゆにも並々ならぬこだわりがある。その出汁つゆを使っただし巻き玉子であれば、まずいはずはない。また、昔の蕎麦屋は手打ちが基本だったため、入店後蕎麦を食べるまでに時間がかかった。そこでその間に日本酒を呑む風習が広がったのだが、その肴としても玉子焼きはぴったりだったのだ。

2. 厚焼き玉子とは

厚焼き玉子もその名の通り、厚みがキーワード。厚みのしっかりとある玉子焼きのことを指す。一般的に出汁は入れず、砂糖や醤油などを入れて味つけたものが多い。醤油を入れる関係でこんがり焦げ目がつくところも特徴的だ。

専用の玉子焼き器がある!?

厚焼き玉子も出汁巻き玉子同様、卵液を薄く焼き、巻きながら仕上げる。ただ、出汁巻き卵のように巻き簀で巻くことは、あまりない。古くは、出汁巻き玉子と厚焼き玉子では使われる玉子焼き器にも違いがあったと言われている。よく販売されている玉子焼き器
よりも正方形に近い形が厚焼き玉子用。巻くのに楽な長方形のものが現在の主流になった。

3. 玉子焼きとは

玉子焼きは、鶏卵に砂糖、塩、醤油などで味をつけ、薄く焼きながら巻いたものだ。お弁当に欠かすことのできない料理としても知られている。

豊富な具材バリエーション

玉子焼きの真骨頂は、出汁巻き玉子や厚焼き玉子と違って、具材のバリエーションが豊富なところ。チーズやねぎ、ほうれん草や
しらすなど、幅広い具材を入れて作ることができる。マヨネーズやめんつゆなどで味をつけることもある。

4. 大きな違い

出汁の有無

玉子焼きは、卵液を薄く焼き巻いた料理の総称とも言える。すなわち、出汁巻き玉子や厚焼き玉子のことを広義で玉子焼きと捉えることもできる。厚焼き玉子の場合も同じ。出汁巻き玉子や玉子焼きを厚く焼けば、厚焼き玉子と呼ぶこともできる。ただ、出汁巻き玉子は出汁入りでなくてはならない。出汁の入っていない厚焼き玉子や玉子焼きを出汁巻き玉子ということはできないということ。

具材の有無

さらに厚焼き玉子というと具材のない、少し甘めの味付けがなされた玉子焼きのことを指すことが多い。さらにだし巻き玉子も基本的には具材はなしのものが多い。対して、具材入りのものは玉子焼きと呼ばれることが多い。具材の有無も大きな差の一つだ。

結論

出汁巻き卵、厚焼き玉子、玉子焼きは、地域によってその住み分けもさまざま。さらに家庭によって、レシピも大きく異なる。ただ、ひとつ明確なのは、出汁巻き玉子は出汁の入っている玉子焼きであるということ。くれぐれもただの玉子焼きを出汁巻き玉子と呼ばないように注意しよう。

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オリーブオイルをひとまわし編集部

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