簡単便利なフリーズドライ食品はここまで進歩した!〔アマノ フリーズドライステーション〕

「疲れて、何も作りたくない……」。週に少なくとも一度や二度は、そう思うことがあるのでは? そんなときに便利なのがインスタント食品ですよね。なかでもフリーズドライのものであれば、軽くてコンパクトなため、大量に買って帰るのも、買い置きしておくのにも便利です。しかも、いざというときには、非常食に転用するという方法も。

少し前であれば、フリーズドライ食品といえば、お味噌汁が定番でしたが、今ではリゾットやカレーまであるというから驚きです。今回は、そんなフリーズドライ食品を展開している〔アマノフーズ〕のアンテナショップ、〔アマノ フリーズドライステーション 東京店〕で、その魅力を探ってきました。

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フリーズドライの取り扱い点数は約100種類

photo by:渡辺まりか

〔アマノ フリーズドライステーション 東京店〕があるのは、東京駅丸の内南口にほど近いKITTEの地下。ランチタイムやアフターファイブになると、多くのオフィスワーカーでにぎわいます。

photo by:渡辺まりか

ショップはオープンタイプで、誰でも気軽に入りやすいのが特徴。季節のアイテムや最近の売れ筋商品などがわかりやすく並べられているのも、通路を行く人が目を留めやすい理由かもしれません。

取材したのが9月下旬ということもあり、オススメ新商品はこの季節にマッチした《かぼちゃの豚汁》と《さつまいもの豚汁》。こちらは数量限定品とのことですよ。

photo by:渡辺まりか

東京店の人気商品ベスト10の棚には、〔アマノフーズ〕自慢の《Theうまみ》シリーズの《Theうまみ ガーリックスープ》や《Theうまみ トマトスープ》《畑のカレー たっぷり野菜と鶏肉》や《ビーフシチュー》といったさまざまな商品が並んでいました。

photo by:渡辺まりか

実は、アマノフーズのオンラインショップでは定番商品が、アンテナショップでは変わり種に人気が集まるとのこと。確かに、「フリーズドライのカレー? え、シチューも?」とびっくりして手に取ってしまいそうですよね。リゾット系やパスタ系などは、オフィスワーカーや女性からの人気が高いそうです。

photo by:渡辺まりか

驚いたのは、品揃えの多さ。〔アマノフーズ〕が販売しているフリーズドライ食品の中で人気の具材である「なす」だけでも、《いつものおみそ汁 焼なす》《いつものおみそ汁 なす》《いつものおみそ汁 減塩 なす》《味わうおみそ汁 焼なす》《まごころ一杯 定番なす》《まごころ一杯 減塩なす》《なす汁 (合わせ)》などバラエティ豊か。

photo by:渡辺まりか

同じような具材でも、ニーズが違うため、さまざまな種類のものを開発・販売しているんだそうです。

このように、1つの具材を扱った製品だけでも数種類あるため、〔アマノフーズ〕が製造しているフリーズドライ食品は、150種類にも及ぶといいます。そのうち〔アマノ フリーズドライステーション 東京店〕で取り扱っているのは約100種類。中には、贅沢な味わいの《蟹のみそ汁》や、野菜本来のおいしさを楽しめる《かぼちゃのポタージュ》《えだまめのポタージュ》などショップ限定アイテムも。

取材中、「これこれの製品が好きだったのになくなってしまってがっかり」というお客さまがいらっしゃいました。限定品はなくなる可能性もあるので、気になったものは、早めにゲットしておきたいですね。

photo by:渡辺まりか
photo by:渡辺まりか

お湯で戻しても損なわれにくい食感。おいしさの秘密は?

実を言うと、フリーズドライ食品を購入するのはオフィスでランチや夜食として食べたい人、また家に帰ってから何も作りたくないなぁと感じている独身者という先入観があったのですが、取材している短い時間に来店する人たちは、予想とはまったく異なり、さまざまな年代の主婦と思われる人たちが食材をスーパーに求めに来たかのように選んで購入していきました。

いわば、手作りのプロが認めるおいしさ、ということでしょう。

でも、通常食材を乾燥させてしまうと、味や食感はかなり損なわれてしまいますよね。どうして〔アマノフーズ〕のフリーズドライ食品はおいしさを保ったまま乾燥させることができるのでしょうか。

「乾燥させる時に真空下で行う、『真空凍結乾燥(フリーズドライ製法真空凍結)』がおいしさの秘密です」と教えてくれたのは広報の中田あやさんです。同じく広報の八尋玲さんが詳細を解説します。

「『真空凍結乾燥』は、食材に高温を掛けずに乾燥させることができるので、食材本来の食感や味、色などが損なわれにくく、おいしさを保てるんです。また、真空下で乾燥させる前に、冷凍庫でしっかりと凍らせることもポイントです。真空下で乾燥させた時に、食材の氷の粒が水蒸気となって出ていき(昇華する)、乾燥後はちょうどスポンジのような穴があいた状態になるんです」

〔アマノフーズ〕では、食材ごとに、冷凍と乾燥の時間が最適になるようコントロールしているということも教えてもらいました。みそ汁やスープ類などは、約−30度の冷凍庫で8時間以上冷凍後、約24時間かけて乾燥。一方で、その他、雑炊などのようなものは冷凍や乾燥時間を更に長くしたり、その速度を変えたりして調整。お湯を注いだ時に美味しく食べられるよう、工夫された門外不出の技術やレシピがあるそうです。

「レシピといえば、工場では大きなお鍋で実際におみそ汁やカレーを作っているんですよ」と中田さん。実際に調理した完成品をそのまま凍らせて、フリーズドライ(真空凍結乾燥)にするのだそう。

「アマノフーズブランドは、約150種類の商品があるので管理も大変です。工場で1日に作れるキャパシティもありますので、営業と生産などの関連部門と連携をとって、綿密な製造計画を立てています。工場へ行くと、お味噌汁を作ってる隣の部屋では、たまごスープやカレー作ってたりと、本当に大忙しなんです」(中田さん)

具材の色がきれいなので、色止め剤などを使っているのでは? という疑問については「フリーズドライは、ご説明した製法の特徴どおり、(高温を掛けて乾燥させてないので)食材本来の色が損なわれにくくなっています。しかし、そもそもの調理工程で色があせてしまう食材については、一手間かけて工夫しているんです」とのこと。

例えば、「色褪せの代表格が『なす』ですが、調理前に素揚げをすることで色を止めています。実は、この一手間があるからこそ、なすのトロッとした口当たりも引き出せ、お客様においしい! と喜んでいただけることにもつながっています」と八尋さんが教えてくれました。

自分で作るよりも、ずっと丁寧な調理手順を踏んで作られているとは、いやはや頭が下がる思いです。

お土産や調理など意外な活用法も♪

フリーズドライ食品の特徴は、水分を含んでいないので軽量、コンパクトで常温での長期保存が可能なこと。そのため、普段使いだけでなく、いざとなったら非常食としても役立ちます。

〔アマノフーズ〕のフリーズドライ食品のほとんどは“お湯”で戻すタイプなので、これとは別に、カセットコンロやキャンプでも使えるようなガスコンロなどを用意しておくといいかもしれませんね。

お湯で戻すだけでもおいしく食べられるフリーズドライ食品ですが、「料理にも使えるんですよ」と中田さん。例えば《Theうまみ たまごスープ》はご飯と合わせて玉子チャーハンに、《Theうまみ 唐辛子スープ》は豆腐と合わせてスンドゥブチゲに、《Theうまみ ガーリック》はシーフードミックスとバターと合わせてガーリックバターグリルに、さらに《甘酒》はクラッシュしてバニラアイスにふりかけるという食べ方もできるとか。

photo by:渡辺まりか
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ここでレシピをひとつご紹介しますね。

《Theうまみ たまごスープ》で作るたまごのうまみがおいしい玉子チャーハン
●材料
・Theうまみ たまごスープ……1食分
・ご飯……茶碗1杯分
・ネギ……適量
・お湯……30~40ml

●作りかた
1. 《Theうまみ たまごスープ》はお湯で戻しておく。
2. フライパンに油(分量外)を熱し、ご飯を炒める。
3. 1を2に加え、ご飯がパラパラするまで炒める。
4. 3にネギを散らす。

豚ひき肉と玉ねぎのみじん切りでアレンジを加えてもOK!

photo by:渡辺まりか

生卵を使うと、なかなか水分が飛ばなくてベチャベチャになりがちですが、《Theうまみ たまごスープ》を戻す際のお湯の量で調整できるおかげで、パラパラチャーハンが簡単にできました。また、《Theうまみ たまごスープ》のうまみで、調味料なしでも、おいしくできあがりました。

下記の公式ページにはもう少し手の込んだ(ように見える)レシピが掲載されているので、参考にしてみるのもいいかもしれませんね。

これだけユースフルな製品はどのようにして生まれたのでしょうか。

〔アマノフーズ〕の前身は、天野実業という会社で、1971年にはカップ麺メーカーの具材を製造し卸していたんだそうです。

1982年、二代目社長の奥さん「疲れたときに、ささっとおみそ汁ができるような製品があったら」という要望に応じて開発されたのが、フリーズドライのおみそ汁。同社としては、初めて具材と調味液を合体させたフリーズドライ食品となりました。

取引先限定にプレゼントしたところ、大好評。1983年に製品化し、一般客にも販売するようになったんだそうです。

「ちょっと疲れたな」というとき、手元にあると便利なフリーズドライ食品。ちょっとした手土産にも喜ばれそうですよね。〔アマノ フリーズドライステーション 東京店〕では、お土産にするのに便利な巾着も販売しています。軽くてコンパクト、しかも長持ち。これはお土産に活用しない手はありませんね。

photo by:渡辺まりか

お話を聞けば聞くほど、その深さにハマってしまうフリーズドライ食品の世界。お近くの〔アマノ フリーズドライステーション〕に足を伸ばして、どっぷり浸かってみるのはいかがでしょうか。大人買いしても、軽くてコンパクトなフリーズドライ食品なら持ち帰るのも楽ちんですしね♪

photo by:渡辺まりか

【アマノ フリーズドライステーション 東京店】
●住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーB1F 「KITTE GRANCHÉ」内
●電話:03-6256-0911
●営業時間:10:00~21:00(平日・土曜日)/10:00~20:00(日曜・祝日)

●写真・文 渡辺まりか

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