間口1.5間、奥行約6.5間、木造2階建てのうなぎの寝床の改装工事。

この住宅は神戸の中心地にほど近い下町で、近隣には阪神淡路大震災を逃れた木造のアパートや住宅が建ち並び、神戸では珍しく昔の風景を残している地域にあった。
 築40年のこの建物も、基礎や構造にも特に目立った被害は見当たらなかった。間口1.5間、奥行約6.5間、木造2階建てのうなぎの寝床の改装工事。
 家族構成は30歳の夫婦。将来、2人の子供を予定している。
南北に長いこの家は、南側と西側に開口があり、それ以外は近隣が迫っているため、1階のほとんどと2階の北側は真っ暗だった。
 昼間過ごすリビングダイニングを2階へ、夜に使用する寝室と浴室を1階へ配置した。1階は廊下と水廻りの間にクローゼットを配置し、クローゼット側壁を間口方向の耐力壁とした。
 2階のリビングダイニングは間口方向に耐力壁を配置してしまうと、南側からの採光を遮り、空間までも圧迫してしまう。空間を遮らずに耐力を取れないかと考えたのがほう杖だった。
  このことにより、2階の間口方向には外壁である北側と南側の半間以外は無壁で奥行きが繋がる空間が実現できた。

  空き家だったこの家が新しい家族を迎え、共に喜怒哀楽の時を過ごし、家族の一員となることを願う。

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長谷川健太
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毎日、あたりまえに過ごす空間が、とても好きだと感じることができれば、それは、自分自身にとって大きな栄養である。

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