建築家のセルフビルドの家日誌! 自分の家の「味」を作れるということ
全てを作ることは難しくても、「自分の家のこの部分はセルフビルドで!」ということも可能です。自分で自分の家の「味」を作ることが可能になります。Diyなどで作ることが得意で好きという「自分のやりたいという気持ち」を大切にしていきましょう!
ますいいリビングカンパニーではセルフビルドを取り入れる建築が多くあります。建築家と一戸建てのセルフビルドを進めることは、知識や費用の面でも心強いアドバイスがもらえ安心ですよ。ますいいの建築家セルフビルド日誌からセルフビルド家づくりのヒントをお探しください。
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ますいいでセルフビルドを取り入れる場合
ますいいでセルフビルドを取り入れる場合、半分くらいのケースでは補助のための職人さんを何人か呼べるように見積もりを行っておくことが多い。本当にすべての作業を自分自身で行う覚悟があればよいのだけれど、やっぱり夏の暑さだったり、そもそも初めて行う不慣れさがあったりで、お手伝いをしてくれるプロがいるのといないのとでは、その作業の大変さにだいぶ差がある。でも、この現場のセルフビルドは職人さんの補助人工を当てにしていない、つまりはすべての作業をクライアント自身が行うセルフビルドであるからすごいのである。
ちょっと雑なその仕上げが、完成した時の雰囲気をこの家の柔らかさを出してくれる
実はクライアントはかつて塗装職人をしていた経歴の持ち主だ。左官職人ではないけれど、建築の仕上げ工事をやったことがあれば大体の感覚は身についている。だから左官仕上げも結構上手にできている。でも塗装仕上げはすごく上手にできていて、当然のことながらプロとしての仕事が施されている。なかなか良いのである。
日本の住宅は、必要以上に精度を求めるがゆえに非常に高価になってしまう傾向がある。でも住宅というのはもともと人が住むことができればよいのであって、そこに施される仕上げというのは風合いや雰囲気がよろしければ、角がぴったり合っているなどの精度が本質的に重要なのではないのだと思う。もちろんそういうことが大切だと思う気持ちもある。そりゃあ、より手間をかければ、より精度を求めれば、より良い材料を使えば・・・それは良いに決まっている。しかし、そういう縛りから逃れられないで、結果的に自然素材などを利用するためのコストを下げることができずに、すべての仕上げがビニルクロスになってしまうような建売のような結末に至るのは本末転倒な選択だ。
Sさんの家では、漆喰が天井まで塗られている。ちょっと雑なその仕上げが、完成した時の雰囲気をとても柔らかいものしてくれるような気がする。出来上がるのがとても楽しみな住宅である。
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