家具ができあがるまで「その3」

家具職人の家具製作の工程をちょっとづつご紹介いたします

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職人の木を読む力が発揮される「木取り」

以前より当ブログでご案内している,家具蔵の家具づくりについて。
前回までの乾燥工程を経て、ようやく家具の製作が始まっていきます。

乾燥を終えた木材は、木目の流れや節の状態を読みながら、パーツごとの型板を当てて「墨付け」(材料を加工する前に、墨つぼと墨さしを使って素材に印を付ける作業)をされます。
木目が真っ直ぐな部分は脚に、節の周辺のカーブした部分はチェアの笠木に…。
適材適所を見極めながらパーツを「木取り」していきます。
自然が紡いだ表情がデザインに昇華する瞬間です。

職人の手仕事と機械加工をバランス良く使い分ける

日本が誇る伝統の木造建築の工法をふんだんに取り入れた家具作り。
一方で機械加工も導入し、パーツの切り出しや大まかな面取り、ダボやほぞの穴あけなどに活かしています。
「手間をかけるところ」「機械のスピードに頼るところ」をバランスよく振り分け、長く使って頂ける丈夫な家具作りを行います。

絶妙な肌触りを作り出す、熟練の技「手かんな」

そうして出来上がったパーツは手カンナによって、機械では出せない絶妙で滑らかなラインを持ったものへと変貌を遂げていきます。そして、日本古来の「木は木で締める」木造建築技術を応用した「木組み」により接合していくのです。


そうした流れを経て、いよいよ最後の工程に入っていくのですが、それはまた次回のお話し。

たくさんの多様なご注文を一点一点、丁寧に製作していく流れを皆様にもあらためて知って頂ければ、スタッフ・職人共々たいへん有り難い思いです。
次回もお楽しみに…。

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