CADデータ集・階段|スチール階段の設計の注意点

階段の種類で多いのは「直階段(ちょくかいだん)」「回り階段」
「折返し階段」です。これらをスチールで設計するときにはちょっとしたコツがあります。
【CADデータ集・階段】では実際施工したさまざまな階段のCADデータを収録しています。

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直階段(ちょくかいだん)の揺れを少なくする方法

スチール階段の形でよく見かけるものは直階段(ちょくかいだん)と呼ばれるものですが、
実際上がり降りをしてみると安定感がありません。わずかな揺れを感じるからです。

ですからスチール直階段(ちょくかいだん)においてはその揺れを極力無くするために
たった一箇所だけ細工をするようにしています。

それは階段の途中の位置で構いませんので必ず壁に固定することです。
それだけで揺れは大分解消されます。


手すりもできるだけササラと一体式にする

手すりまでササラに溶接するとなると大きくなるため現場搬入時には
とても苦労します。さらに段板を付けるときにも加工の手間が生ずることになりますが
安全性を重視するならばやっておくべきでしょう。
何より、一体となっているので現場搬入後の取り付け手間が解消されます。

段板の隙間は埋木(うめき)で処理することを初めから想定しています。
意外と簡単ですよ。

塗装も先に仕上げておくと現場を汚さないで済みます

スチール階段は現場で組み立てるときはサビ止めを塗った状態で組み立てますから
あとで塗装することが必要になります。その時には他の工事業者は現場に入ることはできません。

時には現場で手すりなどの溶接をすることもありますが、火花が出るため
これを禁止する現場も増えていますので今ではボルトで繋ぐ方式が取られていますが
できればナットが無い方が良いですよね。

直階段(ちょくかいだん)でもこんなに難しい

簡単そうに見える直階段(ちょくかいだん)でもスチールで作るとなると
実際は中心部分で3mmから5mm下に下がることはあまり知られていません。
揺れだけではないのです。鉄は歪むのです。
ササラの形状にもよりますがイナズマ形状の階段はゆがみやすいということを
知っておくべきです。

難易度が高い「折返し階段」

階段を設計するなら折返し階段や回り階段もこなしたいところです。
そうなると現場で繋ぐ箇所ができるだけ少なくすることを考えなくてはいけません。
そして壁とのクリアランスも考えなければ実際納まりません。
この意味はおわかりでしょうか?つまり現場でスチールを多少加工して付けるのなら
それでも良いのですが、実際現場にクリアランスを取らなければ歪んだまま取り付けられてしまうということです。ただ見た目ではわからないだけということです。
ですから初めからクリアランスを取って施工するようにしているということです。

両側の壁にもクリアランスがあります。

さらに窓にも触れていないため外の光がじゅうぶん入り込みます。

使うスチールのサイズも多様

手すりを見てください。スチールの寸法が変わっていることがわかると思いますが。
こういうところにもアクセントを加えたいという思いからでした。

特殊な構造の階段

これは階段のステップ数が少ないということで試験的にアングルだけで組み上げた階段です。ササラも最小寸法としたものです。

階段の設計パターンを多くしました

以上に掲載したスチール階段の例はほんの一部です。
階段のCADデータ集ではここで紹介したデータも含んでいます。
(CADフォーマットはdwg,dxf,jww,pdfとなっています。)

詳しくはこちらをごらんください。
↓↓↓

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