◆中級者向けマルチスツールの作り方〜その3◆

丸スツールの作り方の第3回は脚の補強部分の
十字相欠き継手の部分を紹介します。

できるだけ写真を多くして
わかりやすくしたつもりですが
分からないことがありましたら
お気軽にコメントでご相談下さい。

ちなみに今回は電動工具を使わずに
できる方法を紹介しています。

電動工具でやる場合は手ノコで切り込みを入れる部分をジグソーでやるか、
丸ノコの刃の出しろを材の半分になる様に
正確に測って櫛状に切り込みを
入れればOKです。

それでは第3回をご覧下さい

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今回は端材を使って脚の補強部分になる
十字相欠き継ぎの説明をしていきます。
重要な部分なので初めて挑戦する方は
まずは端材で練習してから作品を作った方が
いいと思いますよ〜

Photo by YUKI

まずは2本の材の中心を正確に測って
垂直な線を引いておきます。
この時、差金を使ってもいいですが
留めスコヤがあると簡単に垂直な線を引けるので
一つ持っておくと便利です。

Photo by YUKI
写真の上の方にあるのが留めスコヤです。
直角と斜め45度の線が簡単に正確に引けます。

材の幅のところにも中央線をマークして
先程の垂直線とピッタリ合うように
材を合わせて材の幅の線を写し取ります。

Photo by YUKI

材の幅の線を両サイドにも延長して引き、
材の高さの半分までの線も引いて
切り欠く部分がわかりやすいように
斜線を引いていきましょう。

Photo by YUKI

2つの材に全ての墨付けが終わったら
上の写真の様に中央線がずれないようにして
クランプでしっかりと固定します。

今回はFクランプで固定してますがCクランプでもなんでもOKです。

Photo by YUKI

固定できたら墨線の少し内側にノコギリで
軽く溝を切ります。

刃を材と平行にして軽く押すようにすると
跡をつけやすいですよ。

Photo by YUKI

跡がついたら当て木やマイターボックスを使って
ノコギリが左右斜めにならないようにしながら
慎重に材の半分のところの先まで切っていきます。

ノコギリは30度ぐらいの角度で刃の全体を使って曳くと
切りやすいので自然とノコギリの先端側が
先に材の半分の先まで来るので先のほうが
半分のところまで来ます。

Photo by YUKI
Photo by YUKI

そうしたら今度はノコギリを
材と平行になる様に寝かせて鋸をひいて
手前も半分の先まで切っていきましょう。

Photo by YUKI

両サイドの切り込みができたら
その間を適当な間隔で櫛状になるように
同じようにノコギリで数カ所切り込みを入れていきます。

Photo by YUKI

櫛状になったら間にマイナスドライバーなどを
間に入れて左右にこじると
ポロポロと櫛状になった所が取れます。

Photo by YUKI

材の方に残った凸凹はノミやヤスリを使って
平らにしておきましょう。

Photo by YUKI

底を平らに削った状態です。

Photo by YUKI

上の写真にあるように重なって隠れる所を少し
ヤスリで削っておくとこの後の組み合わせの時に
スムーズに入っていきます。

Photo by YUKI

ここまでできたら一度軽く材を十字に重ねてみましょう。
ここで何もしなくてもスルッと奥まで入ってしまうようなら
切り欠き部分の幅が大きすぎ。

手で入れようとして入りそうで入らないのが理想です。

もし、スルッと入ってしまったときは
隙間に木パテを充填するようにして
最後に裏からビスを一本討っておけば
自分用として使うには十分ですのでご安心下さい。

Photo by YUKI

入りそうで入らない理想な状態のときは
十字に重なる部分を木殺しします。

具体的には両口ハンマーの面が丸くなっている方で
重なるところを凹むまでしっかりと何度も叩きます。
全部で合計4ヵ所叩いたら組み合わせていきましょう。

Photo by YUKI

作品に傷がつかないように当て木をして
ハンマーで材の中央を叩いて切り欠きを組み合わせていきます。

木殺ししてもきつくて全く入らないようなら
切り欠きの幅が狭すぎるのでやすりで削って
切り欠きを広げましょう。

叩いて少しキツイ感じがしつつも入っていく様なら
理想な切り欠き画で来てる証拠です。


Photo by YUKI

最後まで叩き込んだら十字相欠き継ぎ手の完成です。

木殺ししたところはあとで自然と元に戻っていくため
接着剤がなくてもしっかりと固定されて
全く動かなくなります。

Photo by YUKI
上から見たところです。

これで脚の補強部分が完成しました。

次回は脚全体の組み立てになります。
座面を木のままにする方は次回で完成ですので
もうしばらくお付き合い下さい。

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DIYアドバイザーです。他に自転車安全整備士、自転車技士を持ってます。前職はハウスメーカー、家電店に勤めていたのでその知識を活かして現在はホームセンターに勤務し…

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