IKEA PAXワードローブを安全に引越しするためには解体にすべてがかかっている
IKEA家具のお引越し、引越し業者さんに断られた経験のある方、いっぱいいらっしゃるのではないでしょうか?
でもあきらめないでください。
IKEA家具、解体さえうまくいけば組立は何の問題もありません。
しかし解体には説明書はありませんので、注意点をまとめてみました。
ぜひご参考にしていただければと思います。
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IKEAの人気商品にPAXというワードローブがあります。
オシャレで収納力も高く値段も手ごろなワードローブで、一人暮らしの学生さんから家庭を持った世帯まで幅広い層に人気の商品です。
しかし、このPAX、実は引越しの時はちょっと曲者です。
家の中で組み立てを行わないといけないPAXは、一度組み立てると搬出が難しく、引越し時には解体をしないといけません。
もしかすると、この記事を読まれる方の中には
・PAXの解体に悩んでいる!
・引越し業者に断られた!
とお悩みの方もおられるのではないでしょうか?
そこで、PAXを安全に解体し、引越しできる形にするための重要なポイントについて述べていきたいと思います。
1.IKEA PAXワードローブとは
2.こうすればPAXは運ぶことができる
3.安全に引越しできるかは解体にかかっている
4.引越し屋さんが嫌がる理由
1.IKEA PAXワードローブとは
まず初めに使い慣れたIKEA PAXワードローブをお引越ししたいと思っている方へ再度PAXについておさらいしたいと思います。
①大型衣類収納である
PAXはIKEA衣類収納システムのメインシリーズである。
幅・高さ・奥行き共に日本の家具メーカーのつくる洋服ダンスよりも1周り大きいサイズで収納力が抜群である。
②すべてが別売り
PAXワードローブ本体、扉、ハンガーレール、引出などが全て別売りになっており、使う人のライフスタイルに合わせてコーディネートできる構造となっている。
③組立家具である
何年も使っていると忘れてしまいますが、元は組立家具です。
組立家具は適度にメンテナンスをおこなうことで使用年度をかなり延ばすことが可能です。
上記を踏まえたうえで、使い慣れた衣類収納を新居へ持っていくにはどうしたらいいかを考えていきたいと思います。
2.こうすればPAXは運ぶことができる
IKEA家具はその他の組立家具メーカーの商品とは違い、組立時にボンドを使用せずに強度を保つことができる構造になっています。(カムロックという構造)
ここが大きなポイントで、組立家具の中でIKEA家具は最も引越しに適していると言えるのです。
またPAXを運び出すためには、解体が必要です。
解体の手順を紹介していきます。
手順1:背板の釘抜き
PAXを解体する際の最大の難関は背板の釘抜きです。
一番大変でそれさえ越えればあとは大人2名でおこなえば解体は簡単に終わります。
手順2:本体をすべて板状にする
本体全てを板状にまですることで、運んでいる際の破損を飛躍的に防ぐことができます。
引出などは解体せずにそのまま運べますので板状までに解体する必要があるのはあくまでも本体のみのお話です。
板状にすることで、ご自分で運ばれるにしても引越し業者さんにお任せするにしても、梱包がとても楽になり、傷がつく心配もなくなります。
【Q&A】
Q:運ぶ際にどこまで解体する必要がありますか?
A:それは中途半端に形を残さず本体は全てを板状にしましょう。
【ポイント】
・スペースを確保する
・大人2名以上で作業をおこなう。
・背板の釘を抜き本体は板状に解体する
3.安全に引越しできるかは解体にかかっている
PAXワードローブの解体時に一番必要なことは、壊さないこと。
そのために、いかに組み立てやすい形で解体するか。
取らなくていい部品を取ってしまったり、取らなければいけない部品を取っていなかったりしてはいけません。
本体を解体する際に必ず取らなければいけない部品
カムロックのネジ側
木ダボ
引き出しのレールなど可動式のレール
取らなくてもいい部品
バスケットのレール
扉のヒンジ
カムロックの本体側受け部品
全て取ってしまっても問題ありません。
しかしながら使用年数、木ネジを使用しているということから、本体側に残しておけるものは引越し業者さんなどと相談しながら残しましょう。
全て取ってしまう場合は、マスキングテープなどで部品の場所を印してできるだけ手動のドライバーでゆっくりと外すようにしましょう。
釘抜きのポイント
PAXの解体で裁断の難関が釘抜きです。
ハンマーと釘抜き(ホームセンターではインテリアバールなどという名前で置いてある)を使用しますが、PAXワードローブの背板を外す際の釘抜きはできるだけ小さいもの(180mmサイズくらい)を使用したほうが傷つけずに抜くことができます。
あまり大きいものを使用すると必要以上に背板を傷つけてしまい、組立時に支障が出る場合があるので注意しましょう。
解体を失敗してしまえば壊れてしまい、きれいに解体できれば組み立ては全く支障なく仕上がります。
ご自身で行うことが心配であったり、引越し業者さんに頼むのが不安という場合は解体だけでもプロに頼むことをお勧めします。
4.引越し業者さんが嫌がる理由
上記のように解体さえできれば、あとは何とでもなりそうなPAXの引越し。
でもSNS上にあがる情報では『引越し業者さんにIKEA家具はありますか?』と聞かれた。
『IKEA家具、引越し業者さんに断られた』『強度がないので解体すると二度と組立できないと言われた』など引越し業者さんが絡むものはネガティブな内容ばかり。
引越し業者さんは『引越しのプロ』
それも当然、引越し業者さんは『引越しのプロ』であり『IKEA家具のプロ』ではありません。
『でも引越しで引越し業者さんが家具を運ぶのって当たり前じゃないの?』って声もあるかと思います。
今までの引越しで引越し業者さんが運んできたものは『家具』であって『組立家具』ではありません。
『家具』は板状にまで解体する必要はなく、せいぜい上下で分かれたり、左右で分かれてそのサイズで運べるものでした。
しかし『組立家具』はお部屋の中で一から組み立てることができる分『家具』よりもサイズが大きいものが多く、お部屋から出す際は梱包されてきた状態にまで解体する必要があります。
それは当然引越し業者さんの専門外の作業となりますので、まずサービスでやりますよと言えるレベルではありません。
また大手を含めほとんどの引越し業者さんの社内にIKEA家具のプロを抱えているわけではありません。
専門スタッフがいない上にリスクが高く、通常のお見積もり範囲外の内容となればビジネスとして受けることはできません。
ということで引越し業者さんが断るのは当然のことなんです。
まとめ
引越し業者さんは『引越しのプロ』であり『組立家具のプロ』ではない。
引越し業者さんは『家具』は運ぶが、『組立家具』は運べない。
結果、IKEA PAXワードローブをお持ちのお客様が新居へ持っていくための選択肢は
1.IKEA家具を取り扱っている引越し業者さんを探し出し、ギャンブル的に頼んでみる
2.ご自身にて解体/再組立をし、運送のみ引越し業者さんに頼む
3.IKEA家具のプロに解体のみ頼み、組立はご自身にて
4.IKEA家具のプロに解体/再組立までを頼む
長々と述べてきましたが、解体さえしっかりしていれば組み立てはスペースさえ確保できれば多少組み立てをされたことがある大人2名であれば何てことない作業になります。
IKEA家具の引越しで破損が起きるのは解体時がほとんどです。
言い換えると本当に持っていきたい家具であれば、解体だけでもプロに頼めば破損のリスクはほとんどなくなります。
カグッコシ!ではIKEA家具の解体のみ、再組立のみ、解体/再組立/移動まで含むすべてに対応しております。
お客様のご都合に合わせて利用していただければと思います。
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