気になる!医療保険は共済と民間、どちらがおすすめなの?

医療保険は、大きな病気やケガをした場合には助けとなってくれるものです。万一の場合に備えておきた保険のひとつです。医療保険には、共済制度による共済と民間の保険会社によるものがあります。それぞれ長所・短所がありますから医療保険の共済と民間保険会社の保険との違いを知り、自分に必要な保障が受けられるものを賢く選びましょう。

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共済の医療保険と民間の医療保険の違い

医療保険には、「共済制度の共済」と「民間保険会社の保険」があります。どちらも病気やケガで入院や治療が必要となった場合に保障が受けられるものです。

ただ、保険の提供者が「共済は共済制度」、「民間医療保険が民間の保険会社」と違うため、医療保険の趣旨や加入条件などが異なります。

共済制度による共済

共済制度による共済は、特定の条件を満たした人を対象として設けられている保険です。

特定の条件というと大層な響ですが、例えば、特定の地域に住居や職場がある人に向けたもの、特定の組織に加入する人に向けたもの、特定の職業に就く人に向けたものなどが挙げられます。

共済制度による共済で有名なのが、〔全労済〕による《こくみん共済》、〔JA(農協)〕による《JA共済》、〔日本コープ共済生活協同組合連合会〕による《コープ共済》、〔都道府県民共済グループ〕による《各都道府県共済》の4つです。

このように、特定の条件を満たした人を対象とした保険というと加入できるかどうか心配になりますが、誰でも加入できる可能性のある組織です。

共済制度による共済の特徴は、「営利目的ではなく、非営利事業で相互扶助を目的として運営」されていることです。利益を得ることを目的としていないため、掛け金が安く、手軽に保障が受けられるメリットがあります。

また、共済には割戻金(わりもどしきん)というお金が還元されることがあります。これは、共済保険で加入者から集めた掛け金に余剰金が出た場合に組合員に返還されるお金です。割戻金は共済が非営利事業であるため、余ったお金は組合員に返還しようという考えによるものです。

このように共済制度による共済は相互扶助の趣旨に基づいた医療保険になります。

また、共済制度の共済では、その保険に関する言葉が民間の保険とは異なります。保険料のことを掛け金、保険金のことを共済金、死亡保険金のことを死亡共済金、満期保険金のことを満期共済金と呼びます。

民間の医療保険

民間の医療保険は、民間保険会社により提供されている保険です。民間保険会社は共済とは違い営利目的で医療保険を提供していますから、手厚い保障が選べるというメリットがある一方で保険料が共済保険よりも高くなりがちというデメリットがあります。

また、民間の医療保険は特定の組織に所属するという条件はなく、保険会社の設定している条件を満たせば誰でも加入できます。

共済の医療保険と民間の医療保険を比較してみよう

共済の医療保険と民間の医療保険を比較すると、次のような違いがあります。

●掛け金・保険料
共済は非営利事業であるため加入者の年齢や性別にかかわらず一定の掛け金で、しかも2,000円程度の支払いで済むものがほとんどです。一方、民間の医療保険は、保障の内容や加入者の年齢や性別などによって保険料が変わってきます。一般的に、若い年代は保険料が安く、高齢になるほど保険料が高額になります。

●加入のしやすさ
加入のしやすさは、共済と民間の医療保険のどちらも特別に加入しにくいということはありません。ただ、共済は特定の組織に加入しておくことが必要となります。しかし、一定の条件を満たせば誰でも加入できるものですから案じる必要はありません。民間の医療保険も保険会社が設定している条件を満たせば誰でも加入できます。

●保障の程度
共済は営利目的ではなく相互扶助を目的とした医療保険であるため、民間の医療保険ほど手厚い保障は望めません。また、高齢になるほど保障が少なくなる傾向があるため、高齢になると保障が不十分であると感じられるかもしれません。

一方、民間の医療保険では豊富な保障内容の医療保険がありますから、自分の希望する保障に合致したものを選びやすいというメリットがあります。

医療保険は、共済と民間どちらがおすすめ?

共済の医療保険にも民間の医療保険にもそれぞれメリット・デメリットがあります。そのメリット・デメリットを踏まえた上で自分に合った医療保険を選びましょう。

共済がおすすめなのはこんな人!

●保険料を安く抑えたい人
共済保険は年齢や性別にかかわらず一定の掛け金です。民間の医療保険の保険料よりも手頃で、大体2,000円程度の金額の掛け金で済ませられます。

ただ、20代の若い世代の場合には、民間の医療保険の方が保険料が安く済む場合もあります。共済がどんな場合でも民間医療保険よりも保険料が安く済ませられるというものではありませんが、30代、40代となると2,000円程度の掛け金でそこそこの保障が受けられる医療保険はお得です。

また、共済の場合には、加入者から集めた掛け金に余剰金が出た場合に割戻金が還元されます。戻金が還元されれば、その分、1年間に支払う掛け金が安くできるとも考えられます。

●手厚い保障は不要と考える人
医療保険の保障は最低限の保障で良いと考えている場合には共済がおすすめです。共済の保障は入院給付金については1万円程度もらえるものもあり、民間の医療保険の保障とそん色がありません。しかし、手術給付金や先進医療給付金については、あまり手厚い保障がついていないことが多いです。とりあえず、入院給付金だけはしっかりと確保したいという方には、そこそこの掛け金でしっかりと入院給付金がもらえる共済がおすすめです。

ただ、共済の入院給付金は高齢になるとかなり少なくなってしまいますから、加入前に自分が必要とする額がもらえるのかどうか確認した上で加入するようにしましょう。

民間の医療保険がおすすめなのはこんな人!

●年齢が若い、または高齢である人
年齢が若い方の場合には、共済の医療保険に加入するとかえって保険料が高くなってしまうことがあります。共済は年齢や性別にかかわらず一定額の掛け金で加入できるのがメリットです。

しかし、共済は2,000円程度の掛け金であることが多いため、20代の若い方の場合には民間の医療保険に加入する方が保険料を安く済ませられることが多いのです。

また、逆に高齢の方の場合にも、保障内容を考えると民間の医療保険に加入した方がいいこともあります。これは、共済の医療保険の保障内容が高齢になるほど不十分なものになりがちだからです。例えば、各都道府県共済に加入すると18~60歳までは入院給付金は1万円程度もらえますが、これが70~80歳になると3,500円になってしまいます。

民間の医療保険なら医療保険の選択肢も多く、より自分に応じたものを選びやすいです。

●保障を手厚くしたい人
医療保険の保障を手厚くしたいなら、民間の医療保険がおすすめです。民間の医療保険の方が医療保険のバリエーションも豊富です。

●貯蓄型の医療保険に加入したい人
共済の医療保険は掛け捨てタイプです。貯蓄型の医療保険に加入したい場合には、民間の医療保険を選びましょう。

共済・民間のメリットとデメリットを考慮して選ぼう

医療保険には共済と民間の医療保険があることを紹介しました。共済には年齢や性別にかかわらず掛け金が一定であるという特徴が、民間の医療保険は保障内容のバリエーションが豊富で手厚い保障を選択できるという特徴があります。

それぞれ特徴があり、メリット・デメリットがありますから、保障内容を十分に考慮した上で選んでみてください。

■プロフィール

清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。

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