【専門家監修】火災保険の相場はどのくらい?保険料の相場を知ってお得な保険に入る方法

火災保険とは、住宅が火災などの災害で被害を受けたときにかかる費用を補償してくれる保険です。火災だけでなく、水災、風災などの損害も補償してくれます。しかし、家を購入するときには購入費用や引っ越し費用など多くのお金がかかってきますので、できるだけ火災保険料は抑えたいですよね。今回は、火災保険料の相場や保険料の決め方、そしてお得な保険に入る方法について解説していきたいと思います。

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火災保険の相場はどのくらいか?

一般的な住宅の火災保険料の相場を見てみましょう。契約内容によって保険料は大きく変わってきますが、ここでは100平米程度の住宅での10年契約についておよその保険料を試算しています。

これは基本的な火災保険以外の特約などをつけなかった場合で、あくまでも目安と考えてください。保険会社や条件によって保険料は変わりますし、保険契約を長期にすれば割引が受けられることもあります。

火災保険は、

●保険金額
●建物の構造
●所在地
●敷地面積
●年数
●補償内容

といった要素から契約する建物ごとに保険料が決められるので、明確な相場というものはありません。

火災保険の保険料を決める要素

火災保険の保険料は、一戸建てとマンションでは大きく異なります。まずは建物の評価額から保険金額を決め、その保険金額と建物の構造と耐火性、補償内容などの細かい条件から保険料を決めていきます。

建物の保険金額から

火災保険で支払う保険料を決めるためには、まずどのくらいまでの金額について補償するかという「保険金額」を算定する必要があります。火災保険の保険金額は契約者が自由に決めるものではありません。その建物の価値を算出して保険金額とします。

建物の保険金額①:一戸建ての場合

建物の保険金額①:一戸建ての場合

一戸建ての場合、建物全体に補償が必要です。

一般的に、新築一戸建ての場合は土地の値段を引いた建物購入価格=保険金額です。建物購入価格が分かる場合は、保険金額イコールその価格です。建売などで土地と建物をまとめて購入して建物の価格が分からない場合、土地代には消費税がかからないため、消費税額から逆算することで建物の金額を算出します。

中古でも新築時の価格が分かっていれば、それを元に物価変動や建築年を加味した上で保険金額を決めます。新築時の価格が分からない場合は、住宅の延べ床面積から決めます。保険会社によって基準となる価格が違うので各社比較して見積もりを取ってみましょう。

建物の保険金額②:マンションの場合

建物の保険金額②:マンションの場合

マンションでは建物全体に保険をかける必要はなく、自分の部屋の部分だけで良いので一戸建てに比べて保険料は安くなります。一般的に新築マンションでは、購入額から土地や共用部分の価格分を引いた専有部分の金額が、イコール保険金額です。

中古マンションでは専有部分の面積と保険会社ごとに決められた基準価格から決めるパターンが多いです。当時と現在の物価の変動も加味されます。これも基準が各社で違ってきますので見積もりを取って確認してみてください。

建物の構造と保険料から


住宅の火災保険の場合、建物の構造によって保険料が変わります。火災保険における住宅物件の構造は3つに分けられます。

一般的にマンションはM構造、一戸建てのうち耐火性能が認められたものはT構造、非耐火構造の一戸建てはH構造に分類されます。木造の一戸建ては基本的にはH構造ですが、省令準耐火建物の基準を満たしていればT構造と認められます。

耐火性能の高い建物では保険料が安くなるので、M構造<T構造<H構造の順で保険料は上がっていきます。保険の対象となる住宅の構造がどれにあてはまるのか確認しておきましょう。

補償内容と保険料から

火災保険で補償できるものは一般的に以下のようなものがあります。

●火災:失火やもらい火、放火などの火災による損害
●落雷:落雷による損害
●破裂・爆発:ガス漏れなどによる破裂や爆発による損害
●衝突:建物外部からの物体の飛来や車の飛び込みなどによる損害
●風・雪・雹災:台風などの暴風、豪雪、雹などの自然災害による損害
●騒擾:集団の破壊行為などによる損害
●水災:洪水などによる損害(地震による津波を除く)
●漏水:上階や給排水設備からの漏水による水濡れ損害
●盗難:空き巣による盗難や損傷などの損害

火災保険では、火災だけでなくさまざまな自然災害や人災による損害も補償されます。
多くの損害について補償しようと思えば保険料は高くなりますので、必要のない補償は外すことを考えましょう。

例えばマンションの場合を考えると、上階からの水漏れリスクが高いため漏水補償はつけた方が良いかもしれませんが、上層階では水災に遭う可能性は低いですよね。

それぞれの住宅事情とリスクによって必要な補償を選びましょう。

お得な火災保険を探すためには?

一括見積もりで相場を知る

火災保険は細かい条件によって保険料が変わりますので、相場を知るためにも一括見積もりを試してみるのがおすすめです。

条件がひとつ違うだけで年間数万円単位で保険料が変わることもあります。一括見積もりを行えば、条件によってどこの保険会社の火災保険がお得になるのかも一度に見ることができますので、ぜひ試してみてください。

火災保険の見積もりはインターネットや電話などで申し込みが可能です。火災保険一括見積もりフォームなどで必要事項を入力すれば、要望した内容で複数の保険会社から見積もりが届いて比較することができます。

長期契約での保険料の割引

火災保険は、以前は35年などの長期の契約も可能でしたが、現在は全ての保険会社で契約は最長で10年です。保険期間は長ければ長いほど割引が受けられて安くなるので、資金に余裕があれば長期契約を検討してみましょう。

長期契約でも途中で保険料を見直す

長期契約がお得な火災保険ですが、契約期間の途中でも解約して解約返戻金を受け取ることが可能です。保険会社によって解約返戻金の額は違い、経過年月によって返戻金の額が計算されて戻ってきます。

保険期間中でも定期的に保険料を見直して、よりお得な火災保険があれば切り替えを検討してみましょう。

保険料の相場をしっかり把握してお得に加入!

火事で家が燃えてローンだけ残ってしまったなんてことがないように、住宅については必ず火災保険に入っておきたいものです。家を購入するときには保険以外にもたくさんのお金がかかりますので、保険料の相場をしっかり把握して、色々な保険会社の保険を比べて少しでもお得な保険に加入しましょう。

このアイデアの監修者

清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。

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