自動車保険の乗り換えを考えている方へ、乗り換えの際に注意すべきポイント

あなたは自動車保険の乗り換えについて考えたことはありますか? 自動車保険の満期が到来したときだけでなく、保険期間の途中でも保険料が高いという理由で他社の自動車保険への乗り換えを検討される方は多いようです。一方で、自動車保険の乗り換えにデメリットはないのか、どのタイミングで乗り換えればいいのか、乗り換えの際に注意すべきことはないのかという不安をお持ちの方もいるでしょう。

そこで今回は、自動車保険の乗り換えのメリット・デメリット、乗り換えの際に注意すべきことなどについて解説します。

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自動車保険を乗り換えることのメリット・デメリット

自動車保険を乗り換えるときは満期前に乗り換えるケースがほとんどですが、これにはメリットもあればデメリットもあります。

自動車保険を乗り換えることのメリット

●メリット①:保険料が安くできることがある
自動車保険の補償は各保険会社によって違うため、乗り換えることで現在の保険料よりも安くすることができます。車の利用状況などに合わせて、補償の見直しをすることがポイントです。

●メリット②:自分に最適な特約を選べる
特約は保険会社ごとに補償内容が異なり、特約が自動車保険の特徴となっているケースもあります。今の保険で受けられなかった補償の中から、自分に最適な特約を選ぶことが可能です。乗り換えをすると自分に最適な特約を選べ、補償が充実することがあります。

●メリット③:新規契約の特典がある
どんな業種でもあることですが、自動車保険でも新しく契約すると新規契約の特典があります。保険会社がキャンペーンをしていることもあり、よくあるのが景品やギフト券のプレゼント、保険料の割引などです。保険料が同じ場合でも、特典があるのでお得になります。

自動車保険を乗り換えることのデメリット

●デメリット①:スムーズに乗り換えができないことがある
満期での乗り換えは解約手続きが不要なので、スムーズに乗り換えができます。一方、満期前の乗り換えは元の保険会社で解約手続きをする必要があり、スムーズに乗り換えができません。手続きなどをスムーズに乗り換えしたい場合は、満期まで待って乗り換えるといいでしょう。

●デメリット②:等級の引き継ぎができないことがある
元の保険の解約日と乗り換え先の保険の契約日が同じでなく、空白期間ができてしまうと、等級の引き継ぎは不可能です。等級が高くなっている場合はリセットされて、6等級からのスタートになり保険料が高くなります。

●デメリット③:等級の進行が遅くなる
元の保険の契約期間中に無事故の場合、満期には1等級アップします。ところが、満期前に乗り換えると解約したときの等級が引き継がれ、元の保険契約の満期で等級をアップさせることは不可能です。乗り換えをすると等級がアップするのは乗り換え時から1年後になり、等級の進行が遅くなります。

これは満期前に事故を起こした場合も同じです。元の保険の契約期間中に事故を起こして、満期前に解約すると、解約時に等級はダウンします。次に等級がアップするのは乗り換え先の保険の契約満期です。

例えば、元の保険の契約日が6月1日であれば、翌年の6月1日に1等級アップします。ところが、満期前の9月1日に乗り換えをすると、等級がアップするのは翌年の9月1日になるということです。

●デメリット④:解約返戻金が減額されることがある
自動車保険の乗り換えに際して元の保険を解約すると、支払った保険料は契約期間に応じて戻ってきます。これを解約返戻金と言いますが、日割り計算ではなく月割り計算が一般的です。しかも手数料などが差し引かれるので、解約返戻金は支払った保険料よりも少なくなります。

自動車保険の乗り換えの際に注意したいことは?

自動車保険を乗り換える際に注意したいことはいくつかポイントがあります。ひとつずつ確認してみましょう。

ポイント①:保険に加入していない、補償の空白期間を作らない

自動車保険を乗り換える際には元の保険を解約しますが、解約日と新しい保険の契約日を同じにして補償の空白期間を作らないようにしましょう。補償の空白期間に事故を起こすと、任意保険の補償がなくなり自賠責保険の補償しか受けられなくなります。損害賠償の額が大きくなると、個人では補償できないの注意しましょう。

ポイント②:解約返戻金は必ず受け取る

自動車保険を乗り換えると元の保険は解約され、先々の分まですでに支払っている保険料は返還されますが、これは保険会社へ請求する必要があります。手数料が差し引かれてしまいますが、忘れずに保険会社に解約返戻金を請求しましょう。

ポイント③:「保険期間通算特則」で等級引き継ぎの際に損をしないようにする

自動車保険は1年間無事故で保険を利用しなければ、契約更新のときに1等級アップして保険料の割引率もアップします。ところが、満期前に元の自動車保険から乗り換えて、新しい乗り換え先の保険を契約するだけだと、新規の契約日から1年間は等級のアップがありません。これでは等級のタイミングが遅れて損をしてしまうので、「保険期間通算特則」を適用して損をするのを解消できます。

「保険期間通算特則」とは、元の契約と新しい契約をそれぞれ1年未満の契約として扱い、契約期間を通算できるようにすることです。ただし、元の契約の解約日と新しい契約の契約日は同日であることが条件なので注意しましょう。

乗り換えを考えるべきタイミング

現在の自動車保険に不満があっても、いつでも乗り換えしていいわけではありません。乗り換えを考えるのであれば、以下のタイミングがおすすめです。

タイミング①:契約更新するとき

自動車保険を乗り換えるのなら、満期が到来して更新するときがベストタイミングです。先述のとおり満期前に乗り換える場合、等級が引き継がれずに等級の進行が遅れることがあります。乗り換えのタイミングと満期日が同じであれば、等級の引き継ぎを心配する必要はありません。

タイミング②:ライフスタイルが変化したとき

転勤で車に乗らなくなったり、結婚や出産で家族が増えたりしてライフスタイルが変化したときは、自動車保険の乗り換えを検討するタイミングです。補償内容や範囲、特約、保険料を安くすることなどを考えると、乗り換えを選択することもあるでしょう。

タイミング③:新しく車を購入したとき

新しく車を購入したときは、乗り換えのタイミングとして適しています。車が新しくなると車種や年式も変わるため、保険料も変わってきます。また古い車の保険をそのまま引き継ぐということは不可能です。新しい車に必要な補償や特約を考えるようにしましょう。

お得に自動車保険を乗り換えるには

自動車保険の乗り換えを検討されている方は、補償を充実させて保険料をお得にしたいとお考えでしょう。自動車保険は保険会社ごとに補償内容や特約が違っていて保険料にも差があり、自分に最適な保険を選ぶためには自動車保険の見積もりをとって比較する必要があります。

各保険会社のホームページで見積もりをとることはできますが、必要な入力事項が多くて保険会社ごとに入力するのは大変と感じる方もいるでしょう。そんな方は一括見積もりサービスを利用することがおすすめです。一度に10社以上の自動車保険の見積もりを依頼することが可能ですよ。

メリット・デメリットをよく考え、自動車保険の乗り換えを検討しよう

自動車保険の乗り換えはメリットだけでなくデメリットもありますが、うまく乗り換えれば保険料を安くして自分に合った自動車保険を選べます。一括見積もりサービスなどを利用して、乗り換えを検討してみてください。

プロフィール

宮迫修三
FP3級。独立系FPとして資産運用を中心にコンサルティング活動。ウェブメディアで保険関係の記事を多数執筆。

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