夏を感じるあの音!〔篠原まるよし風鈴〕で自分だけの《江戸風鈴》を作ってきた!

夏の風物詩の風鈴、涼し気で優しい音に癒やされますよね。今年の夏は風鈴を飾ってみるのはいかがでしょうか? 今回訪れた〔篠原まるよし風鈴〕は、古くから愛される《江戸風鈴》を作る老舗の風鈴屋です。今では家庭で風鈴を飾ることはあまりありませんが、一歩足を踏み入れると、ものづくりへの想いがたしかに息づいていました。また、〔篠原まるよし風鈴〕では《江戸風鈴》の製作体験も行っています。今回はそんな〔篠原まるよし風鈴〕でのオリジナル風鈴の製作体験を通して、《江戸風鈴》の魅力をお伝えします!

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夏を彩る〔篠原まるよし風鈴〕の《江戸風鈴》

緑の大きなのれんが特徴的な入り口

新御徒町駅から徒歩1分程度、昔ながらの商店が並ぶ「佐竹商店街」を歩いていると、懐かしさのある風鈴の音が聞こえはじめ、すぐに緑色の大きなのれんが見えてきます。のれんには「江戸風鈴」の文字。そこが、今回取材させていただいた〔篠原まるよし風鈴〕です。

〔篠原まるよし風鈴〕は、1990年から《江戸風鈴》を作り続ける老舗です。また、風鈴の製作体験もでき、ものづくりの楽しみを味わうことができるお店でもあります。

《江戸風鈴》って何?

風鈴の音が商店街の夏を彩る

《江戸風鈴》とは、その道の第一人者・篠原儀治さんが昭和40年頃に命名したガラスの風鈴のことです。ガラスの風鈴自体は、江戸時代末期から庶民の間で知られていたそうですが、これを《江戸風鈴》と名付けたのは、篠原儀治さんと言われています。

《江戸風鈴》の特徴は、型を使わずにガラスを膨らます「宙吹き(ちゅうぶき)」と呼ばれる製法にあります。型を使わずに一つ一つ作るため、同じ形や柄でも異なる音色がするのです。今回は、その《江戸風鈴》の製作体験を通して、江戸時代から続くものづくりを体感しました!

《江戸風鈴》作りを体験!

〔篠原まるよし風鈴〕では、《江戸風鈴》の製作体験ができます。 すでに形作られているガラスに絵をつける「絵付け」のみのコースもありますが、今回は自分でガラスを膨らませる「ガラス吹き」と「絵付け」を体験してきました!

およそ1,300度でガラスを熔かす

《江戸風鈴》は、原料であるガラスを炉で溶かしながら、一つ一つ丁寧に膨らませて作られます。しかも型を使わない「宙吹き(ちゅうぶき)」という方法で作られるため、同じものは二つとありません。

並べられる《江戸風鈴》の原型

ガラス吹き体験では、職人さんの助けを借りながら、このような形を目指してガラスを膨らませていきます。

まずは職人さんの技を見学!

熱いうちにガラスを膨らましていく

ガラスを溶かし、熱いうちに息を吹き込み膨らませていきます。

あっという間に美しい風鈴の原型ができあがる

〔篠原まるよし風鈴〕の職人さんは、47年間《江戸風鈴》を作り続けているので、あっという間に美しく丸みを帯びた風鈴の原型ができあがります。

ガラス吹きに挑戦!

職人さんのガラス吹きの様子を見学をしたところで、私もガラス吹きに挑戦しました! 見よう見まねで膨らませていきますが……。

形が崩れてしまったガラス

ガラスが潰れてしまい、大失敗してしまいました……。ガラスを膨らませる時の、力加減がものすごく難しいです。それもそのはず、職人さんいわく「一人前になるまでには10年かかる」とのこと! 二回目は職人さんの助けを借りながらガラスを膨らませていきました。

ガラス吹き体験で作った風鈴の原型

こちらができあがった風鈴の原型です! これを20分ほどかけて冷ましたあと、絵をつけていきます。

風鈴の縁を削る作業

ガラスが冷めたあとは、余分な部分を取り除き、縁をザラザラに削ってもらいます。風鈴が風鈴たる音を奏でるには、この作業が欠かせないそうです!

かわいい《江戸風鈴》を鑑賞!

ガラスを冷ましている間に、お店に置いてある《江戸風鈴》を見てみましょう! 取材に伺った日はたまたま商品があまり置いていない日でしたが、どれも欲しくなるようなかわいい風鈴がたくさんありました!

三匹金魚

一番上にあるのは、金魚が描かれた風鈴です。金魚や海藻なども、繊細に描かれています! また、《三匹金魚》の下にある風鈴にはくじらが描かれていてかわいい!

戌年に合わせて作られた風鈴

こちらは戌年に合わせて、全体に犬が描かれた風鈴です。置物としてもほしいくらい愛嬌のある顔ですね♪

江戸切子で描かれた金魚の風鈴

この《江戸風鈴》には、東京都の伝統工芸である江戸切子による金魚があしらわれています。

福招き猫(スキ)

さらには縁起の良い招き猫の風鈴もあります! 涼し気な風鈴の音に加えて、福を呼ぶ招き猫が描かれており、快適な夏を過ごせること間違いなしですね♪

それでは絵付けに挑戦!

準備が整ったので、次は《江戸風鈴》の「絵付け」に挑戦です!

絵付けに必要な道具

こちらが絵付けの道具一式です。

台紙に広げた絵の具と筆

水彩絵の具を台紙に取り、お好みの色を、風鈴の内側に塗っていきます。 今回は、同じく夏の風物詩である「花火」を描いていきたいと思います!

絵付けが終わりました!

手元にある見本を参考にしながら描いてみました! 風鈴の内側に描いていくため、なかなか難しかったですが、なんとか上手くいったのではないでしょうか……。
絵付けを体験してみて、〔篠原まるよし風鈴〕に置いてあった風鈴が、どれだけ高い技量を必要としているが分かったような気がします……!

お店の人に仕上げをしてもらい完成!

絵付けが終わると、お店の人に「振り管(ふりかん)」または「舌(ぜつ)」と呼ばれるガラスの重りや、短冊をつけてもらい完成です!

一つ飾れば夏らしく!

お部屋に飾ったオリジナルの《江戸風鈴》

できあがった《江戸風鈴》を早速お部屋に飾ってみました! 風が吹くと、カラカラと高く乾いた音が鳴り安らぎます。ガラス吹きから絵付けまで自分で作った風鈴ですから愛着がわいてきますね♪一つ飾るだけで夏らしい装飾になります!

《江戸風鈴》で今年の夏に彩りを!

今では家庭で飾られている様子はあまり見なくなった風鈴。しかし、風鈴のあの音は、やはり涼し気で心地よいですよね。〔篠原まるよし風鈴〕では自分だけの《江戸風鈴》を作り、そして自分だけの音を奏でることができます。《江戸風鈴》で今年の夏を彩りませんか?

【篠原まるよし風鈴 店舗詳細】
●住所 東京都台東区台東4-25-10
●TEL 03-3832-0227
●アクセス 都営地下鉄大江戸線 新御徒町駅から徒歩1分
●営業時間 日によって変動(公式ウェブサイトをご確認ください)

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