ウエストを出してみる。

ウエスト直しというと、詰めるだけと思われがちですが、ジーンズは、通常の洋服のお直しと少し違うウエストの出し方があるのです。

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ジーンズは、詰められても出すことは難しい

ジーンズの修理は、他の洋服修理なら当たり前のことが少しできないことがあるのです。

スーツなどは、意外と裏にすると生地に余裕があり、今回のテーマのウエストなどを
出すことが可能だったりします。

しかし、ジーンズは全く余裕がなく作っています。あまりがまるでないのです。

そんな中、ウエストを出すにはということで、考えまして、当て布で広げてみました。
この修理は、パターンを全く無視していますので、修理とは言いにくいかもしれません。

車で例えたら、違法改造にも似ているかもしれません。

ただ、評判もいいので、今回紹介いたします。

ウエスト出しは、ここを広げます。

ジーンズは基本的にリベットで補強された作業着なので、そこから始まるしかありません。
そこに 『V』の字に当て布をしていきます。

単純な縫製のジーンズは、そんな事をしても雰囲気がいいのです。

こちらが、アフターです。

意外とデニムって生地が違っていてもなんとなく雰囲気が合うんですようね。

先にお話ししていた画像がこちらになります。

帯を解き、脇を任意に解いたら、当て布を挟み込みます。
その後、サイドのステッチを入れます。

ウエストを出しているので当然帯も足してつなぎます。

ウエストを出しているので当然帯も足していかなければいけません。

通常では、ここのところに紙パッチがつくので、
この部分は後ろから見たら帯を足したところは見られないので、

仕上がりが自然になります。

少しリメイク感も出して見ました

オフセットセンターループになってるのですが、
本来はセンターに来ていました。

全部のループを外してもいいのですが、
少し、リメイク感を出して、帯の上の閂止めは外さないで、
そのまま取り付けて見ました。

勿論、オーナー様のご希望通りにいたします。

この修理なのですが、先にも申しました通り
パターンを無視しての、お直しになりますので、
履きやすさを考えておりませんので、ご依頼の際は慎重に
お願いします。

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