【DIYショップ巡り #9】“溶接”という選択肢をDIYに。〔Fe☆NEEDS 中目黒店〕で体験してみた

DIYというと、適度な大きさに材料を切りそろえて、釘はカナヅチで打ち、ネジはドライバーで締めて……という作業がつきものですが、材料として“木材”をイメージしている人が多いのではないでしょうか? でも実は溶接作業などもある“鉄材”を使ったDIYは意外と簡単で、リーズナブルなんです。今回は、〔Fe☆NEEDS 中目黒店〕(フェニーズ なかめぐろてん)にお邪魔しました。

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鉄板を使ったオリジナルサインプレートが5,000円で作れる!

〔Fe★NEEDS WELDERS POINT〕は、「溶接を通じてモノづくりの楽しさや喜びをたくさんの方にお届けする」というコンセプトのもと、主に溶接のためのマシンを作っている〔SUZUKID〕(スズキッド スター電器製造)が運営するエクスペリエンスショップ。ワークショップでの体験を通じ、溶接に親しんでもらいたいとのことで、体験がメインのお店となっています。

もともと鎌倉に1号店をオープンしていましたが、DIYに興味を持つ都心周辺の人にも気軽に来てほしい、とのことで中目黒に2号店を開店したのだそうです。

こちらは一号店の〔Fe★NEEDS WELDERS POINT 鎌倉店〕

店舗の場所は、中目黒駅から徒歩5分ほどのところ。東急東横線中目黒駅から祐天寺駅の高架下をテナントとした〔NAKAME GALLERY STREET at 中目黒高架下〕の96~97番を利用しています。

「いくら線路沿いとはいえ、こんな住宅街の中で鉄加工を?」と思っていたら、なんと中目黒周辺は溶接や鉄鋼業が盛んだったという背景が。新規オープンでテナントを募集していたこと、溶接の作業場を受け入れやすい近隣住民、都心からのアクセスの良さ――こうした好条件が、この場所にお店をオープンした理由。

溶接というと、高温の火を吹き出すガスバーナーのようなものを使い、鉄工所のように大がかりな設備を準備して……と考えがちですが、そういうわけではないようです。

もちろん、〔SUZUKID〕ブランドの溶接機の中には、業務用の高出力のものや高圧ガスを使うものもありますが、なんと家庭用電源(100V)で、しかもノンガスで溶接できるマシンもあるんです。

とはいえ、いきなり溶接機を買って、自宅で溶接……となるとハードルが高く感じますよね。そこで、〔Fe★NEEDS WELDERS POINT中目黒店〕では、営業時間中は毎日ワークショップを開催しています。

例えば、木材とアイアンを使った丸スツールやシェルフなら3時間、角スツールやクランプ式のアームライトなら2時間、サインプレートはなんと1時間で作れてしまいます。しかもそれぞれ料金は10,000円、8,000円、5,000円(すべて税別)とリーズナブル。鉄板のオリジナルデザインのサインプレートを頼んだら、いったい期間や料金はどれほどになることやら……。それが、わずか1時間の制作時間で料金は5,000円(税別)。DIY好きなら、挑戦しない手はないですよね♪

鉄材同士を付けるには溶接機を、鉄板に切り文字を入れるには切断機を使いますが、どのマシンを使うにも丁寧なレクチャーやサポートがあり、完全マンツーマンで対応してくれます。1日3組を上限に受け入れているとのことなので、形にしたいと思い描いていたものがあれば、電話で予約がてら相談してみるのもいいかもしれませんね。

まぶしいけれど、危なくないのです

実際に、溶接しているところや文字を切り抜いているところを見学させてもらいました。

溶接機からは2本のコードが伸びています。ひとつは手に持って作業する“トーチ”。もうひとつはアース。

トーチはマイナス極で、アースはプラス極。そのためアースが鉄に触れていなければ、いくらトーチのトリガーを操作しても電気は流れません。万が一、間違って電気を入れてしまった、トリガーを押してしまった、という場合でも、安全だということです。最初は出てくる光に驚いてしまうかもしれません。

切断機も同じような仕組みになっていました。本体から出ているアースを、加工する鉄板に接触させた鉄製の作業台に取り付けることで、はじめて切り出し作業ができるようになっています。最初のうちは「ここに器具を当てて」と手を添えて教えてくれるので、安心して臨めますよ♪

そして、なんと電気を使うものではありませんが、女性の力ではむずかしそうな“鉄棒”の折り曲げ作業を体験させてもらいました。まず、固定する機械で鉄棒をはさみます。このとき、折り曲げて角になる部分が機械から出るように調整しておきます。

次いで、鉄棒の太さにマッチしたパイプ状の器具に鉄棒を挿し込み、「えいやっ」と手前に引くと……簡単に折り曲げることができました。このセットがあれば、ワイヤーワークのように、簡単に鉄でできた棒を加工できそうです。

あんなに簡単に折り曲げたり溶接したりしたのに、できたものは非常に丈夫。鉄だから当たり前といえば当たり前なのですが、逆にこんなに丈夫なものをあんなにあっという間に加工できるのか、ということに驚きです。

「鉄は強度があるから、この薄さ、細さでも充分に人やものを支えられるんですよ」とスタッフの桑原康介さん。「だから、木材よりも材料費が安く済むことが多いんです」とのこと。これもまた意外な発見でした。

ちなみに、自宅で溶接しようと思ったら、どれくらいの場所が必要になるかをたずねてみたところ、作業台として60cm×50cmほどのものを置く場所が確保できれば大丈夫とのこと。作業台もアイアン製が良いので、まずはそれを作る、というのもありかもしれませんね。

(※その場合〔Fe★NEEDS WELDERS POINT中目黒店〕では作業場の広さの関係で、3辺の合計が1m未満のものしか作れないため、より広い作業場のある〔Fe★NEEDS WELDERS POINT鎌倉店〕の利用となります)

この時期おすすめのワークショップは《ゆらゆらゆれる蚊遣り》作り。三日月をモチーフにしたデザインで、床や台の上に置いても吊るしてもOK。どちらの使い方でも、ゆらゆらと揺れる姿が風流で、時間が経つのも忘れて蚊取り線香から立ちのぼる煙を眺めてしまいそう。制作時間は2時間、料金は7,000円(税別)です。

また、夏休み期間は、子どもたち向けのワークショップも開催されますよ。作るのは鉄板を加工したチョークボード。こんな素敵な作品を夏休み明けに持って行ったら、一躍クラスの人気者になれそうですね♪ 小学生以上のお子さんが対象となりますので、くわしくはオフィシャルサイトをチェックしたり、直接お店に問い合わせてみてくださいね。

少し慣れてきたら、コースにないものを作るのもOK。「どんなものを作りたいのかなんとなくイメージできたら、ご相談ください」と桑原さん。「そのイメージをどうやったら形にできるのか、アドバイスおよびサポートさせていただきます」と心強い言葉をもらえました。

「DIYというと、みなさん、木材ありきと考えがちですが、ぜひとも鉄を選択肢の中に含めてもらえたら、と思っています。鉄材は、意外と重くありませんし、加工も簡単。材料費も安く済みますし、同じ耐荷重量のものを作るにしても木材ほど場所も取りません。溶接の楽しさを、ぜひここで味わってもらえたらうれしいですね」

これまでDIYを楽しんできたLIMIAの読者なら、きっとハマること間違いなしの金属加工。最初はかんたんなものから体験してみるといいかもしれませんね。

【Fe☆NEEDS 中目黒店】
●住所 東京都目黒区上目黒2-43-18 NAKAME GALLERY STREET at 中目黒高架内#96-97
●電話 03-6303-0755
●営業時間 平日11:00〜20:00、土日祝10:00〜19:00
●定休日 火曜日

●ライター 渡辺まりか

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