医療保険の終身型とは?終身医療保険と定期医療保険でおすすめは?2つのしくみと違い

医療保険を検討するときに、まず考えるのが「終身型」なのか「定期型」にするのかです。終身医療保険は、病気やケガをしたときに、入院費や手術費の負担をまかなうための保険です。そして、その保障は一生涯続くものとなります。

このように見ると、終身医療保険はすごく魅力的な医療保険ですよね。たしかに、メリットがとても多い医療保険です。ですが、加入するときはしっかりとしくみを把握してから、加入しておかないと、自分とは合わないタイプだったなんてこともあるかもしれません。

今回は、終身医療保険についてのしくみを踏まえて、その上で終身医療保険と定期医療保険の違いをご紹介していきたいと思います。

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終身医療保険とはどんな保険? しくみを解説!

終身医療保険とは、どのような保険なのでしょうか? そのしくみについて解説していきたいと思います。

終身医療保険とは、加入時から保険料が上がらずに、一生涯で医療保障を受け取ることができるタイプの保険です。年齢が高くなればなるほど、病気やケガの不安は大きくなるでしょう。それに伴う入院費や手術費を一生涯にわたって負担を保障してくれます。商品によっては、解約時に解約返戻金が戻ってくるものもあります。

終身医療保険以外の保険とは?

医療保険には、終身型だけでなく、定期型の医療保険があります。

定期医療保険は、ある一定の期間、保障を受けられる医療保険です。保険の更新があるため、家庭環境や収入の変化に合わせて保険を見直すことができます。なので、とても流動性の高い保険といえます。定期医療保険の場合、保障を受けられるのは期間が決まっているため、保険期間満了後も保障を受けたいときは、更新しなければいけません。

保険料は加入時や更新時の年齢によって算出されるので、加入時よりも保険料が高くなります。

終身医療保険と定期医療保険の違い

終身医療保険と定期医療保険、それぞれの違いをご紹介していきます。

【終身医療保険と定期医療保険の違い① 保障期間】
この2つの医療保険の違いは、保障期間です。保障期間とは、入院給付金や手術給付金を受け取ることができる期間です。なので、保障期間が終わったあとは入院や手術をしても受けるとことができません。終身医療保険の保障期間は、すでに何度も述べている通り、一生涯続きます。一方で、定期医療保険は10年、15年などと加入時に決めた期間のみ保障される保険です。

【終身医療保険と定期医療保険の違い② 保険の見直しやすさ】
子どもが生まれたり、転職をしたりと家庭環境や収入、生活がずっと同じように続くとは限りません。もしかしたら、収入が減ってしまうこともありますし、さらに手厚い保障が必要になる場合があるかもしれません。そうしたときに保険をまず見直そうとすると思います。そうなった場合、保険の解約をしやすいのかしにくいのかも、違いが出てきます。定期医療保険は、「掛け捨て」と呼ばれるように解約や乗り換えがしやすいです。終身医療保険となると、返戻金が戻る保険にしていると、支払った保険料が無駄になってしまう恐れがあるので、なかなか解約や乗り換えをすることができないという特徴があります。

【終身医療保険と定期医療保険の違い③ 月々の保険料】
終身医療保険と定期医療保険は、月々に支払う保険料も異なります。なぜかというと、保障期間が異なるからです。一生涯を保障する終身医療保険は保障期間が長く、返戻金が戻る商品もあるため、その分保険料が高くなります。掛け捨てタイプの定期医療保険は、返戻金など戻ってくるものもなく、保障期間も短いため、終身医療保険に比べると保険料は安くなります。

【終身医療保険と定期医療保険の違い④ 解約した場合の戻ってくるお金】
解約したときに支払った保険料の一部またはそれ以上が戻ってくることがありますが、それを「解約返戻金」といいます。終身医療保険の商品によっては、解約返戻金が発生するものもあるので、貯蓄としても使える保険です。ですが、解約返戻金がない商品もあります。さらには、解約返戻金は支払った期間や保険料の総額によって異なるので、確認しておきましょう。これに対し、定期医療保険は保険料をどれだけ支払っても、解約時にはお金は戻ってきません。

終身医療保険と定期医療保険、いったいどっちを選ぶべき?

どちらも魅力的な保険ですか、終身医療保険と定期医療保険にはどのようなメリットがあり、それを踏まえて、どんな人にどちらの保険が適しているのかを見ていきましょう。
ぜひ、ご自身に合う医療保険を選んでみてください。

まずは終身医療保険のメリットと選ぶ基準から見ていきましょう。

●終身医療保険のメリット
・保障期間が長く、安心できる
・保険料が加入時から変わらないため、資金繰りの計画を立てやすい
・貯蓄型の商品だったら、解約返戻金が発生する

収入が安定して、月々の保険料によってそこまで生活費などに支障が出ない場合は、ずっと保険料の変わらない終身医療保険を選ぶことをおすすめします。貯蓄型の商品もあるので、将来何かあったときのために貯蓄としての役割もほしいという人は、解約返戻金が戻る保険も検討するべきです。

ただし、一生涯保障も変わらないため、状況の変化により保険の見直しが必要になった場合は、そのときの年齢によって保険料が上がる可能性があります。

次は、定期医療保険のメリットと選ぶ基準を見てみましょう。

●定期医療保険のメリット
・月々の保険料が安い
・保険期間が決まっているため、ライフスタイルに合わせて見直しがしやすい
・掛け捨てタイプなので、解約や乗り換えがしやすい

結婚したばかりの人や、まだ年齢が若い人にとっては、まだ子どもが生まれるかも、収入が今後どうなっていくかもわかりません。これから生活が変わる可能性が高い人や、あまり保険料にお金をかけられない、という人は定期医療保険が気軽に加入できるのではないでしょうか。

ただ、保障期間が終わり、見直しや更新をする際には、年齢も上がっているため保険料が高くなります。そのときの保険料もチェックしておきましょう。

終身医療保険と定期医療保険、自分に合った医療保険を選ぼう

終身医療保険も定期医療保険もそれぞれメリットや特徴があることがお分かり頂けたと思います。人それぞれ必要な保険は異なります。保険料やメリットだけを見て選ぶのではなく、そのメリットが自分たちのニーズにしっかり合っているのかを確認して選びましょう。メリットだけを見てしまうと、本当は必要ないのに余計な保険に加入してしまうことになりかねません。

それぞれの特徴だけでも把握しておけば、選ぶときの基準にもなります。それでも自分たちだけでは選ぶことができない、ということでしたら、専門家の先生などに一度相談してみるのもいいかもしれません。

後悔のない、保険選びをしていただければと思います。

プロフィール

川添典子
元ハウスメーカーの営業職として、5年間勤務。前職の経験を活かして、暮らしやお金、不動産に関するライターとして役立つ知識をお届けしています。得意分野は、不動産・住宅ローン・税金・住宅に関することです。ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を保有。

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