タンスなどの家具に耐震金具をつける時に知っておいて欲しいこと。

家具が地震の際に倒れないようにする
「耐震金具」「転倒防止金具」って災害の備えとして重要ですよね。

そんなわけで、そういう金具を取り付ける時に
家具屋の店長として知っておいて欲しいことがあるので
タンスを例にポイントを解説。

家具には実は「空洞の部分」があるのです。

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どうもこんにちは!

あなたの暮らし応援アドバイザー。
北海道の標茶(しべちゃ)にある平田家具店、

店長の平田敬(たかし・弟)です!



今回はタンスや食器棚などの大きな家具を
壁などに耐震金具で固定したい時のお話なんぞを。

地震の時の「家具の転倒防止対策」はとっても大事ですよね~。


そんなわけで店長とタンスの図。


家具屋の店長として、
タンスなどにネジで耐震金具を取り付ける時には
ちょっと知っておいて欲しいことがあるので、
そちらをお伝えさせていただきますね♪


ネジはどこに打っても効くわけじゃない。

「ネジが効く」っていうのは「ネジがちゃんと固定される」ってことなんですが…

タンスなどの大きな家具ってどの部分にネジを打っても、
ちゃんと効くってわけじゃないんですね。


今回はこのタンスを例にご説明していきますね~。


家具ってこうやって見ると「すべて木で出来ている」わけで、
そうすると「どこにネジを打っても効くんじゃないの?」って思われるかもしれないんですが…

実は家具には「空洞の部分」があるんです!


「フラッシュ構造」という板が多く使われている。

家具に使われている板には
「フラッシュ構造」と呼ばれる構造が多く使われていまして。

ネジを家具に打つ場合は、その構造を知っていただく必要があるんですね。


それで「フラッシュ構造」ってどんなものか、というと…


フラッシュ構造の板をノコギリで真っ二つにした図。


上の写真のように「中が空洞になっている構造」なんですね。

↑フラッシュ構造については以前にこちらで解説しておりました♪


構造を解説すると…

角材や厚い板で四角い枠組みを作って、
その裏と表にベニヤ板などの合板を貼った板

っていうのが「フラッシュ構造の板」ってことなのです♪


なので、こうやって断面図を見ると「中が空洞」わけなんですね~。


空洞の部分にはネジが効かない。

それじゃ実際にタンスを例に見てみましょうね~。

こちらはタンスの一番上の「天板(てんばん)」という部分。


耐震金具(転倒防止金具)などは、
こういう天板にネジで取り付けることになるわけですが、
この天板がフラッシュ構造の場合…


フラッシュ構造だと、この赤い線を引いた部分にしかネジが効かない。


上の写真で赤い線を引いた部分以外は「空洞」なわけなのです。
なので赤い線の上以外には、ネジが効かないってこと。


こんな風に端に金具を取り付けるにはいいんですが…

こうやって内側にズラした場合は、ネジが効かないところがあったりするんですね。
一番手前に見える金具の穴にはネジが効かないかも、ってことね♪

こうやって側面の部分にはネジが効きます♪


空洞部分に気をつけて金具をつけましょう♪

そんなわけで「フラッシュ構造」っていうのを知った上で、
実際に金具を取り付けた例を見てみましょうね~。


これは食器棚の天板に金具を取り付けた図。


上の写真では「L型の大きな金具」で家具を固定しているんですが、
「L」の部分が左右に動くようにできている金具なのです。

これが「Lの形のまま動かない金具」だと、
ネジを天板の空洞部分に打つしかなくなるので、
しっかりと家具を固定することができないわけなんですね~。


それと壁の方もちゃんと「壁の中に木」が入っているところに打たないと
ネジが効かないわけでして…

この判断は壁を叩いたりして「木が入っている」と確認してくださいね♪




同じく食器棚の天板に金具を取り付けている例。
これは「ベルトタイプ」の転倒防止金具なんですね。


こういうベルトタイプの金具っていうのもあるんですね。

写真を見ていただくと天板の端の空洞じゃない部分に取り付けてあって、
壁の方も空洞じゃない部分に取り付けてあるわけなのです。


壁の中に木があるかどうか叩いて判断するには
ドアをノックする時のようにコンコンと壁を叩いてみて、
「ポンポンと響く音がする=空洞」
「コツコツと硬い音がする=木が中にある」
って感じなんですけど…

どうしてもわからない場合は
業者さんに取り付けを相談するのが安心かもしれませんよ~!


最適な金具を選んで取り付けてね!

耐震金具って色々な形、大きさのものがあるんです。
ホームセンターさんなんかにたくさん売っているかと思います。


家具を置いてある場所、壁や柱があるかどうか(見えているかどうか)によって
最適なものを選んで、家具の空洞に気をつけてしっかり取り付けてくださいね。

家具や壁の空洞に取り付けてしまうと
強い地震の際は簡単にネジが外れてしまいますよ~!


しっかりと取り付けて、地震の際の家具の転倒防止にお役立てください。
今回のお話がそのお役に立つと店長嬉しいです♪


さてさて。
それでは今回はこの辺で。

店長でした~!

板の構造はこちらのお話もオススメです♪

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