医療保険は妊娠中に加入できない?知っておきたい妊娠時の医療保険のこと

妊娠・出産は人生の中でもとても大きなイベントです。喜びは大きいと思いますが、不安もその分大きいのではないでしょうか。出産時には、何が起こるかわかりません。予想外なことやトラブルによって、当初考えていた費用が高くなってしまうことだってあります。

そんなときのために備えておきたいのが、医療保険です。妊娠・出産はお金のこと以外にも、たくさんの不安が頭をかすめます。費用だけでも負担を軽減できるようにしておきたいものですね。今回は、妊娠時の医療保険について必要性に触れた上で、おすすめの保険などをご紹介していきます。

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妊娠中は医療保険に加入できるの?

基本的に妊娠中の医療保険加入は可能です。ただし、妊娠中の新規保険の加入となると、以下2つの条件が付いてくるケースがあります。

・出産に関わる疾病の不担保
・子宮部位に関わる疾病の不担保

これは保険会社によって異なりますので、確認しておきましょう。

さらに、保険会社によっては妊娠27週(7ヶ月)以降だと加入を受け付けてくれないところもあります。この2つの内容を具体的に見ていくと

・子宮外妊娠
・帝王切開
・ひどいつわり
・全治胎盤
・流産
・早産

などが挙げられ、これらは不担保となってしまいます。

妊娠と出産にかかる出費

妊娠や出産に関しては、健康保険の対象外となります。妊娠をした場合の出費費用は、病院や出産方法によって大きく異なりますが、自然分娩で平均的に30〜50万円です。出産にかかる費用の内訳は以下の通りです。

・入院、出産費用
・妊婦検診費用
・各種検査費用
・入院グッズの費用
・マタニティ用品の費用
・マタニティケアにかかる費用
・母親学級、両親学級にかかる費用

さらに帝王切開となると、高額になり、平均出産費用は60万円と言われており、病院によっては100万円前後かかる恐れもあります。

妊娠・出産の医療保険は必要あるのか

自然分娩では、基本的に医療保険がおりませんので、加入すること自体お金がもったいない、と思っている方は少なくありません。ですが、医療保険はいざ何かあったときに役に立つものです。そして妊娠中は、予期せぬことやトラブルも起きることだってあります。

妊婦検診では、何も問題なくても、出産では難産になってしまい、突然帝王切開をすることになったり、切迫早産の恐れがあるとして入院することになったり、妊娠や出産時のトラブルは自分たちが思っているよりも多いのです。実際に、5人に1人が帝王切開になるという結果も出ています(※)。

そのとき、高額な医療費を必要になることだってあり、それはすべて自己負担です。そんなとき、助けになるのが医療保険です。ですから、妊娠・出産時の医療保険というのはとても大切なものなのです。

医療保険でこんなにも保障される! 妊娠中の出費

妊娠・出産費用は予想外にも多くかかることがわかりました。その医療費をどこまで医療保険でカバーしてくれるのでしょうか? 医療保険で保障してくれるのはどんなものかをご紹介していきます。医療保険でカバーできるのは以下のものになります。

・帝王切開
・子宮外妊娠
・妊娠糖尿病
・妊娠中毒症
・妊娠高血圧症
・吸引分娩
・切迫流産
・切迫早産

異常妊娠・異常分娩の治療で要件を満たせば、給付金の支払い対象となります。主には、「手術給付金」「入院給付金」が支払われます。

できるなら妊娠前に医療保険に加入しておきたい理由

妊娠中の医療保険への加入は、特定部位の不担保に関する疾病に給付金が出ないなど、いくつか条件や制約が付いてきてしまいます。つまり、帝王切開や子宮外妊娠、切迫早産、切迫流産、吸引分娩、妊娠糖尿病などで、これらのトラブルに対して保障がきかなくなります。

これに対し、妊娠前に加入しておくことで、こういった制約や条件なく医療保険の保障を受けることができます。さらに、医療保険に加入する年齢が若ければ若いほど、保険料が安くなるというメリットもあります。ですので、もしまだ妊娠前ということであれば、今のうちに医療保険に加入しておくことをおすすめします。

妊娠前に加入しておくことで受けられる、手厚い保障の保険

妊娠前に医療保険に加入しておくことで、どのような保障を受けられるのか、具体的に見ていきましょう。

●帝王切開や切迫早産などの入院費が保障される
帝王切開の場合は、外科的手術として手術給付金を受け取ることができます。切迫早産・切迫流産は入院給付金を受け取ることができます。

●妊娠糖尿病などの治療費が保障される
妊娠糖尿病とは、妊娠中のみ血糖値が上がってしまう症状をいいます。これが重症化してしまうと、母親と胎児の生命に危険が出てきます。そうすると入院管理が必要になり、その入院費をカバーするための入院給付金がおります。妊娠前に加入しておくと、選べる保険の選択肢が広がります。

妊娠中でも入れる保険はどんなものがあるのか

最初に妊娠中に加入できる保険はあると書きましたが、実際にはどのようなものがあるのか、その一部をご紹介していきます。

●〔エイ・ワン少額短期保険〕の《エブリワン》
自然分娩は適用されませんが、帝王切開は保険適用になります。妊娠24週目まで加入することができます。

●〔ライフネット生命〕の《新じぶんへの保険レディース》
妊娠週数に関係なく、いつでも妊娠中に加入できます。

●〔フローラル共済〕の《入院保障付死亡保険》
正常分娩を保障してくれる上に、異常妊娠の保障や、帝王切開の入院費も保障もしてくれます。こちらは妊娠27週目までとなっています。

●〔フローラル共済〕 《なでしこクラブ》
妊娠10ヶ月目まで加入できる保険です。正常分娩の保障だけでなく、異常分娩の保障もしてくれます。

妊娠中のトラブルのためにプロに相談して医療保険を検討しよう

妊娠中においての医療保険についてご紹介していきましたが、いかがでしたか。妊娠・出産時の予期せぬトラブルは「まさか自分は起きないだろう」と考えるのは危険です。何かあってからでは、医療費の負担はとても大きいのです。それを事前に防ぐために、医療保険に加入しておきましょう。

ただし、自分たちだけでベストな保険を選ぶのは、なかなか難しいのではないのでしょうか。いくつか妊娠中でも加入できる保険や、妊娠前に加入することで手厚い保障が受けられる保険などについてご紹介していきましたが、やはりプロのファイナンシャルプランナーに相談してみるのが安心です。自分たちだけで選ぶのは、自信がないという方は、ぜひ一度相談してみましょう。

プロフィール

川添典子
元ハウスメーカーの営業職として、5年間勤務。前職の経験を活かして、暮らしやお金、不動産に関するライターとして役立つ知識をお届けしています。得意分野は、不動産・住宅ローン・税金・住宅に関することです。ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を保有。

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